神奈川県で車中泊をしようとすると、最初にぶつかる壁があります。道の駅が5つしかない。しかもすべて県の西側に偏っていて、横浜・川崎・湘南の都市部には1つもありません。首都圏に近い都市型の県だけに、24時間無料で停められる場所自体が限られています。
ただし、その5つの道の駅は個性がはっきり分かれていて、目的に応じて選べば十分使えます。さらに道の駅以外にもRVパークという選択肢があります。この記事では、神奈川で車中泊をしたい人のために、各スポットの実力を正直に整理します。
まず知っておくべきこと
神奈川の車中泊は、他県とは事情が違います。
都市部に近いため、夜間の治安やマナーへの目が厳しいのが神奈川の特徴です。道の駅でテーブルを出したり、車外で調理したりする行為はどこでも控えてください。「仮眠・休憩」の範囲を守ることが、ここでは特に重要です。
入浴施設は県内各地にスーパー銭湯や日帰り温泉があるため、困ることはまずありません。箱根・湯河原の温泉地も車中泊の動線に組み込めます。
道の駅 足柄・金太郎のふるさと|神奈川で車中泊するなら第一候補
2020年オープン、神奈川で最も新しい道の駅です。南足柄市、大雄山線の和田河原駅から徒歩15分。普通車95台と神奈川の道の駅では最大規模で、平坦な駐車場、24時間トイレ、地元の相州牛と足柄茶をテーマにした特産品が揃います。
幹線道路から離れた立地で夜間も比較的静か。箱根方面や丹沢方面へのアクセスが良く、翌日の観光拠点としても使いやすい。神奈川で道の駅車中泊をするなら、ここが第一候補です。周辺にコンビニ・ファミレス・ガソリンスタンドもあります。
注意: 定休日は第3月曜日。営業時間は9:00〜17:00。
道の駅 清川|丹沢登山の前泊ならここ
2015年オープン。神奈川県唯一の村・清川村にあり、普通車70台。第1駐車場と第2駐車場に分かれていて、車中泊なら道路から離れた第1駐車場が正解。交通量が少なく、大型車の利用もほぼないため、夜は静かです。
名物は清川村のブランド豚「恵水ポーク」を使った豚丼と、生乳ソフトクリーム。最寄りの日帰り温泉は「別所の湯」で、車中泊との相性が良い駅です。丹沢登山の前泊拠点として使う人も多く、早朝出発の動線が組みやすい。
注意: 2階に無料休憩所あり。第2駐車場は道路に近く走行音が届きます。
道の駅 湘南ちがさき|2025年オープンの最新駅
2025年7月オープン。国道134号沿い、茅ヶ崎市。神奈川で最も新しい道の駅で、湘南エリア初の道の駅です。サーフカルチャーと潮風の街にふさわしい施設で、鎌倉〜茅ヶ崎〜平塚〜箱根方面を巡るルートの中継地として重宝します。
ただし、オープンから日が浅いため車中泊の実績情報がまだ少ない点には注意。今後の利用ルールの確定を含め、最新情報は公式サイトで確認してください。
道の駅 箱根峠|眺めは絶品、ただし狭い
1995年開業、神奈川で最も古い道の駅。芦ノ湖の近く、箱根峠に位置します。普通車23台と非常に小さく、車中泊の場所としてはキャパシティが最大の課題。地元野菜の直売所は小さいながら充実していて、裏のテラスから芦ノ湖が見えます。
箱根観光の拠点としては立地が良いものの、23台の駐車場では繁忙期に泊まる余地がほぼありません。箱根で車中泊を考えるなら、別の選択肢も視野に入れてください。
道の駅 山北|小さな道の駅、静かな山あい
1997年開業。小田急線の山北駅の近く、丹沢湖方面への入口にある小規模な道の駅です。車中泊向きとは言いにくい規模ですが、丹沢湖や中川温泉への通過点として立ち寄る価値はあります。
道の駅以外の選択肢
神奈川では道の駅に限定せず、RVパークを候補に入れるのが現実的です。
県内には葉山、三浦、愛川など複数のRVパークがあり、電源付きサイトやシャワーを完備した施設もあります。有料(1泊2,000〜5,000円程度)ですが、道の駅にはない安心感と設備が手に入ります。湘南エリアや三浦半島方面で車中泊を考えるなら、RVパークが実質的な唯一の選択肢です。
結論:神奈川の車中泊はエリアで決まる
県西部(箱根・丹沢方面) なら道の駅 足柄か清川。温泉は箱根で、翌日は箱根・富士五湖方面へ。
湘南・鎌倉方面 なら湘南ちがさきかRVパーク。道の駅だけでは泊まる場所が確保できない可能性があります。
横浜・川崎 で車中泊は正直おすすめしません。有料駐車場は高く、無料で泊まれる場所がありません。
神奈川は道の駅の数が少ない分、一つひとつの選択が重要になります。「どこに泊まるか」を出発前に決めておくことが、この県では他の県以上に大切です。



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