関東で車中泊するなら?実際に泊まったおすすめスポット10選

妻と二人で関東の車中泊を始めて3年。バックパッカー時代は世界中を巡りましたが、今は日本の四季折々の風景を、ミニバンという小さな家から眺めるのが最高の贅沢なんですよね。関東は都心に近いながらも、意外と穴場の車中泊スポットが豊富です。この記事では、私たちが実際に訪れて、何度も泊まりたくなった場所を厳選してご紹介します。初心者の方が失敗しないコツも交えながら、関東での車中泊ライフを応援したいと思います。

関東の車中泊スポット選びで失敗しないコツ

初心者が陥りやすい間違いと対策

正直に申し上げると、私たちも最初は随分と失敗しました。いやはや、驚きました。初めての関東車中泊は、GoogleMapで「駐車場」と検索して、適当に停めてしまったんです。結果、夜間に警備員さんに起こされてしまい、冷や汗をかきました。

初心者が陥りやすい間違いは、大きく3つです。

第一に、駐車場の営業時間を確認しないこと。 24時間営業と思い込んで、朝方に退出を促されるケースは珍しくありません。必ず事前に電話で「車中泊は可能か」「何時から何時まで利用できるか」を確認しましょう。

第二に、無断駐車の危険性を過小評価すること。 コンビニやスーパーの駐車場は、あくまで「買い物客向け」です。長時間の車中泊は迷惑行為になり、通報されることもあります。

第三に、季節ごとの環境変化を想定しないこと。 夏場の日中は車内が50℃を超え、冬場は結露でビショビショになります。

対策としては、以下の3点を徹底してください。

  1. 事前の電話確認を必ず行う — 駐車場管理者に直接確認することが最も確実です。
  2. 公式の車中泊スポットを優先する — RVパーク、道の駅、オートキャンプ場など、車中泊を想定した施設を選びましょう。
  3. 天気予報と気温をチェックする — 特に季節の変わり目は、想定外の寒冷や高温になることがあります。

季節ごとの選び方のポイント

関東での車中泊は、季節によって全く異なる体験になります。

春(3月~5月) は、気温が15℃~20℃と最も快適です。ただし、夜間は冷え込むので薄い掛け布団は必須。この時期は、筑波山麓や房総半島の菜の花畑の近くが狙い目です。

夏(6月~8月) は、正直なところ車中泊には不向きです。我が家も7月の九十九里浜で泊まった時は、エアコンを一晩中つけっぱなしにしても、朝方は汗だくでした。どうしても夏に泊まるなら、標高の高い山梨県の富士山麓や、海沿いで夜間に涼しい千葉の房総半島がおすすめです。

秋(9月~11月) は、春と同じく快適な季節。ただし、9月は台風シーズンなので、天気予報の確認が欠かせません。10月~11月は、紅葉スポット周辺が混雑するので、少し早めの時間帯に到着することをお勧めします。

冬(12月~2月) は、気温が5℃以下になることが多いです。この時期は、結露対策が重要。毎朝、窓の水滴を拭き取るのが日課になります。また、路面凍結の危険性があるため、山間部よりも平坦な地域を選ぶ方が無難です。

千葉・茨城エリアのおすすめ車中泊スポット5選

九十九里浜周辺の穴場スポット

RVパーク九十九里浜(千葉県山武郡九十九里町)

我が家が最も頻繁に訪れるスポットです。九十九里浜は、関東屈指の海水浴場として知られていますが、実は車中泊に最適な環境なんですよね。

このRVパークは、九十九里浜の南端、太東岬近くに位置しています。利用料金は1泊2,500円(税込み)。設備としては、24時間トイレ、水道、電源サイト(別途1,000円)があり、初心者にも優しい環境です。営業時間は通年で、チェックイン15時、チェックアウト10時です。

私たちが最初にここを選んだ理由は、「海に近い」という単純な理由でした。妻は「朝日を見たい」と言い張ったんです。実際に泊まってみると、夜明け前の4時半ごろ、東の空が薄紅色に染まり、その後、太陽がゆっくりと昇ってくる光景は、本当に素晴らしかった。バックパッカー時代に見た、インドの朝日を思い出しました。

ただし、一つ失敗談があります。5月の連休に訪れた時、我々は夜間の潮騒の音を甘く見ていました。波の音が予想以上に大きく、最初の1時間は寝付けなかったんです。その後、耳が慣れてきて、むしろ心地よい音に感じるようになりましたが、初めての方は、事前に音の大きさについて心構えをしておくと良いでしょう。

周辺には、地元の漁港で新鮮な海産物を購入できる直売所があります。朝市に行くと、イワシやアジが驚くほど安い価格で手に入ります。我が家は、ここで購入した地魚を、ミニバンの小さなコンロで塩焼きにして食べるのが定番になっています。

道の駅 多古(千葉県香取郡多古町)

九十九里浜から少し内陸に入った、多古町にある道の駅です。利用は無料で、24時間利用可能。トイレと水道があります。

ここは、農村地帯の中にある静かな道の駅で、夜間の交通量が少ないのが特徴です。我が家は、ここを「中継地点」として利用することが多いです。例えば、東京から房総半島へ向かう際に、1泊して体を休める、といった使い方をしています。

注意点としては、駐車スペースが限られており、特に週末は満車になることがあります。また、夜間の照明が少ないため、懐中電灯は必須です。

筑波山麓の静かな駐車場

筑波山麓キャンプ場近隣の無料駐車場(茨城県つくば市)

筑波山は、関東屈指の観光地ですが、意外と車中泊スポットが少ないんですよね。その中で、我々が見つけた穴場が、筑波山麓にある小規模な無料駐車場です。

正式名称は「つくば市営 筑波山麓駐車場」で、利用は無料。ただし、施設は最小限(トイレのみ)で、水道はありません。営業時間は通年で、ただし冬場は路面凍結の危険があるため、注意が必要です。

ここを選んだ理由は、シンプルに「静かだから」です。妻が「都会の喧騒から完全に逃げたい」と言ったので、試しに訪れてみました。実際に行ってみると、夜間は本当に静寂に包まれています。野鳥の鳴き声と、風の音だけが聞こえる環境は、都市部に住む我々にとって、まさに非日常です。

ただし、この静けさには代償があります。夜間は街灯がほとんどなく、真っ暗です。初めて訪れた時、トイレに行くために懐中電灯を持たずに歩いたら、道を見失ってしまいました。いやはや、驚きました。今では、懐中電灯は常に枕元に置いています。

また、冬場の気温低下は想像以上です。12月に訪れた時、朝の気温が3℃まで下がり、ミニバンの窓は完全に凍結していました。冬場に訪れる場合は、暖房設備と厚手の寝袋が必須です。

周辺には、筑波山神社や、つくばエクスプレスの駅があり、日中の観光地としても充実しています。

道の駅 かつら(茨城県常陸大宮市)

筑波山の北側に位置する道の駅です。利用は無料で、24時間利用可能。トイレ、水道、簡易的な売店があります。

ここは、農村風景が美しい場所で、特に秋の稲穂の時期(9月~10月)の景色は格別です。我が家は、ここで朝食を食べながら、田んぼを眺めるのが好きです。

神奈川・山梨エリアのおすすめ車中泊スポット3選

箱根・芦ノ湖周辺の景観スポット

芦ノ湖スカイライン沿いの駐車場(神奈川県箱根町)

箱根は、関東屈指の観光地ですが、実は車中泊には向いていません。理由は、駐車場の多くが「日中のみ営業」で、夜間は利用できないからです。しかし、その中で我々が見つけた穴場が、芦ノ湖スカイライン沿いの駐車場です。

ここは、富士山を正面に望む絶景スポットで、夜間の利用も可能です。ただし、施設は最小限で、トイレはありません。利用は無料ですが、夜間の安全性について、事前に箱根町役場に確認することをお勧めします。

我々が訪れた5月のゴールデンウィーク明けは、天気が快晴で、富士山がくっきりと見えました。朝4時に目覚めると、富士山のシルエットがオレンジ色に染まり、その後、太陽が昇ってきました。その光景を見た時、妻が「これまでの人生で、最高の朝日だ」と涙ぐんでいたんです。バックパッカー時代を思い出させてくれる、本当に素晴らしい瞬間でした。

ただし、注意点があります。箱根は観光地のため、特に週末は周辺道路が渋滞します。また、山間部のため、夜間の気温低下が激しく、5月でも朝方は10℃以下になることがあります。

富士箱根伊豆国立公園内のRVパーク(神奈川県箱根町)

正式名称は「RVパーク箱根芦ノ湖」で、利用料金は1泊3,500円(税込み)。設備としては、24時間トイレ、水道、電源サイト(別途1,500円)があります。営業時間は通年で、チェックイン15時、チェックアウト10時です。

ここは、芦ノ湖の畔に位置し、富士山を望むロケーションが素晴らしいです。我々は、秋の紅葉シーズン(10月~11月)に訪れることが多いです。

富士山麓の絶景ポイント

富士山麓 RVパーク富士(山梨県富士吉田市)

関東で「富士山を最も近く感じられる」車中泊スポットは、ここです。利用料金は1泊3,000円(税込み)。設備としては、24時間トイレ、水道、電源サイト(別途1,200円)があります。営業時間は通年で、チェックイン14時、チェックアウト11時です。

富士山麓は、標高が高いため(約1,000m)、夏場でも夜間は涼しく、快適に過ごせます。我々は、7月の猛暑の時期に、ここに避難したことがあります。ミニバンのエアコンをつけずに、窓を開けるだけで十分な涼しさがあり、本当に助かりました。

ただし、冬場は気温が氷点下になることが多く、路面凍結の危険があります。12月~2月に訪れる場合は、スタッドレスタイヤが必須です。

周辺には、富士山五合目へのドライブウェイや、富士浅間神社など、観光地が豊富です。

道の駅 富士川(山梨県南巨摩郡富士川町)

富士山麓から少し南に下った、富士川沿いの道の駅です。利用は無料で、24時間利用可能。トイレと水道があります。

ここは、富士山の南側からの眺めが良く、特に夜間の富士山のシルエットが美しいです。我々は、ここで朝食を食べながら、富士山を眺めるのが定番です。

埼玉・栃木エリアのおすすめ車中泊スポット2選

秩父の山間部で見つけた穴場

秩父 RVパーク秩父(埼玉県秩父市)

秩父は、埼玉県北部の山間地域で、東京からのアクセスが良いにもかかわらず、自然が豊かです。このRVパークは、秩父市中心部から少し北に位置し、利用料金は1泊2,800円(税込み)。設備としては、24時間トイレ、水道、電源サイト(別途1,000円)があります。営業時間は通年で、チェックイン15時、チェックアウト10時です。

我々が秩父を選んだ理由は、「紅葉が美しい」という単純な理由でした。10月下旬に訪れた時、周辺の山々が真っ赤に染まっており、その光景は本当に素晴らしかった。妻と二人で、ミニバンの窓から、その景色をぼんやりと眺めるのに、2時間以上費やしてしまいました。

ただし、秩父は観光地のため、特に紅葉シーズンは混雑します。できれば、平日に訪れることをお勧めします。

周辺には、秩父神社や、長瀞渓谷など、観光地が豊富です。

道の駅 那珂川町(栃木県那珂川町)

栃木県北部の那珂川町にある道の駅です。利用は無料で、24時間利用可能。トイレと水道があります。

ここは、農村地帯の中にある静かな道の駅で、夜間の交通量が少ないのが特徴です。我家は、ここを「栃木県への入口」として利用することが多いです。

関東での車中泊を快適にするDIY工夫と必須アイテム

実際に使っている便利グッズと代用品

車中泊の快適さは、高価なガジェットではなく、工夫とDIYで大きく改善できます。我々が実際に使っている、便利グッズと代用品をご紹介します。

断熱シート

夏場の日中、ミニバンの車内は50℃を超えます。これを防ぐために、我々は100円ショップで購入した「アルミ断熱シート」を、窓に貼り付けています。効果は絶大で、これを貼るだけで、車内温度が5℃~10℃低下します。

冬場は、逆に保温が必要です。我々は、段ボール箱を窓サイズに切り、アルミシートを貼り付けて、窓に立てかけています。これにより、結露が大幅に減少し、朝方の冷え込みも緩和されます。

結露対策

冬場の結露は、本当に厄介です。毎朝、窓の水滴を拭き取るのが日課になります。我々は、マイクロファイバークロスを使っており、吸水性が高く、効果的です。

また、夜間に小型の除湿機を使用することも検討しましたが、電力消費が大きいため、結局は「こまめに拭き取る」という原始的な方法に落ち着きました。

調理道具

ミニバンの限られたスペースで、調理をするには、工夫が必要です。我々は、以下の道具を使用しています。

  • 小型ガスコンロ(2,000円程度):キャンプ用の小型コンロで、十分な火力があります。
  • 鍋とフライパンのセット(1,500円程度):折りたたみ式のハンドルを使用し、スペースを節約しています。
  • まな板と包丁(100円ショップで購入):小型のまな板で、最小限の食材処理が可能です。

これらの道具を使用して、ミニバンの中で、簡単な調理ができます。例えば、朝食は、地元で購入した野菜を炒めて、ご飯と一緒に食べるのが定番です。

初心者向け・予算別おすすめ装備

予算3万円以下の初心者セット

  1. 寝袋(3,000円):春~秋用の寝袋で十分です。冬場は別途購入を検討してください。
  2. マット(2,000円):断熱性と寝心地の両面で、重要です。
  3. (1,000円):車中泊用の小型枕で、首への負担を軽減できます。
  4. 懐中電灯(500円):LED懐中電灯で、電池の持ちが良いです。
  5. アルミ断熱シート(500円):100円ショップで購入可能です。
  6. トイレットペーパーとティッシュ(1,000円):必須です。
  7. 簡易シャワーバッグ(2,000円):野外での簡単な洗浄に使用します。
  8. 小型ガスコンロ(2,000円):調理に必須です。
  9. 鍋とフライパンのセット(1,500円):折りたたみ式がおすすめです。
  10. その他消耗品(5,000円):ティッシュ、トイレットペーパー、ゴミ袋など。

合計:約21,500円

予算10万円の充実セット

上記に加えて、以下の装備を追加することで、より快適な車中泊が実現します。

  1. ポータブル電源(30,000円程度):スマートフォンの充電や、小型の家電を使用できます。
  2. 12V冷蔵庫(20,000円程度):食材の保存が可能になります。
  3. 小型扇風機(3,000円程度):夏場の空気循環に有効です。
  4. 防虫ネット(2,000円程度):窓に取り付け、虫の侵入を防ぎます。
  5. シェード(5,000円程度):プライバシーの確保と、保温性の向上が期待できます。

関東での車中泊で気をつけるべきマナーと法律知識

駐車場選びで確認すべきポイント

関東での車中泊で最も重要なのは、「駐車場選び」です。正しい駐車場を選ぶことで、トラブルを大幅に回避できます。

確認すべきポイント

  1. 24時間営業か確認する:夜間の出入りが制限されていないか、事前に電話で確認してください。
  2. 車中泊が許可されているか確認する:明確に「車中泊OK」と記載されているか、または管理者に直接確認してください。
  3. 営業時間と料金を確認する:チェックイン・チェックアウト時間、1泊の料金を正確に把握してください。
  4. 施設の設備を確認する:トイレ、水道、電源の有無を確認してください。
  5. 周辺の安全性を確認する:夜間の照明、防犯カメラ、セキュリティゲートの有無を確認してください。

我々は、これらのポイントを確認せずに、初期段階で何度も失敗しました。例えば、ある駐車場では、「22時以降は利用不可」と記載されていたにもかかわらず、我々は見落としていました。夜中に警備員に起こされ、本当に申し訳ない思いをしました。

地元の方への配慮と環境保全

車中泊は、地元の方への配慮が重要です。我々は、以下の点を心がけています。

騒音への配慮

夜間の出入りや、ラジオ・テレビの音量は、最小限に抑えてください。特に、夜間21時以降の大きな音は、周辺の方に迷惑をかけます。

ゴミの処理

ゴミは、必ず持ち帰ってください。駐車場に捨てることは、絶対に避けてください。我々は、ゴミ袋を複数持参し、分別を徹底しています。

トイレの使用

駐車場のトイレを使用する際は、清潔に保つことが重要です。我々は、毎回使用後に、便座を拭き取り、清潔に保つようにしています。

周辺環境の保全

駐車場周辺の環境を汚さないようにしてください。例えば、洗車や、食器洗いは、駐車場内では避けるべきです。

まとめ

関東での車中泊は、都心に近いながらも、豊かな自然と絶景に恵まれた、素晴らしい経験です。我々が3年間で訪れた、10のスポットは、どれも初心者から上級者まで、楽しめる場所ばかりです。

最も重要なのは、「正しい駐車場選び」と「地元への配慮」です。これらを守ることで、安全で快適な車中泊が実現します。また、高価なガジェットよりも、工夫とDIYで、快適な空間を作ることが、本当の車中泊の醍醐味だと思います。

バックパッカー時代の「旅の自由さ」を、今、ミニバンの中で再び感じています。妻と二人で、日本中をゆっくりと巡る時間は、人生の中でも最高の贅沢です。皆さんも、ぜひ関東での車中泊を試してみてください。新しい世界が開けると思いますよ。

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