【道の駅 常総】車中泊ガイド|ギネス記録のパン屋に朝一番で並べる、一晩の動き方

車中泊メディア「旅が仕事って本当?」

圏央道の常総ICを降りると、1分で着く道の駅があります。2023年開駅、隣に温泉、隣にTSUTAYA。昼間は駐車場が埋まって入れないほどの人気で、名物の「ぼくのカスタードメロンパン」は平日でも1〜2時間待ちの行列になります。

ただし、夜になるとこの駅は別の顔を見せます。国道294号——通称「茨城のアウトバーン」の走行音と、大型車のアイドリング。 この2つが、昼の華やかさとは正反対の夜をつくります。それでも泊まる意味があるのは、翌朝の開店を誰よりも早く押さえられるから。騒音の正体と逃げ方を含めて、一晩の流れで案内します。

道の駅 常総とは?30秒で理解する

項目 内容
所在地 茨城県常総市むすびまち1番地(国道294号沿い)
電話 0297-38-7570
営業時間 9:00〜17:00(店舗により異なる)/駐車場・トイレ24時間
定休日 年中無休
駐車場 大型48台・普通車116台・EV2台、計168台、24時間無料、全面平坦
温泉 隣接「常総ONSEN&SAUNA お湯むすび」徒歩5分、10:00〜23:00、平日980円・土日祝1,080円
24時間トイレ あり(ウォシュレット完備、2023年開業で新しい)
車中泊適性 △〜◯ 騒音対策が前提(停める位置で体験が変わる)

2023年4月開駅の茨城県内16番目の道の駅。「アグリサイエンスバレー常総」と名づけられた産業団地の中核施設で、TSUTAYA BOOKSTOREやグランベリー大地(空中いちご園)と駐車場を共有しています。昼間の集客力は茨城トップクラスで、土日の駐車場は午前中に埋まることも珍しくありません。ETC2.0搭載車なら常総ICを一時退出して立ち寄っても、2時間以内に再流入すれば高速料金が据え置きになるという実験が行われている駅でもあります。

行く前に決めておくこと

この駅に泊まるなら、計画の起点は**「翌朝のパン屋に並ぶかどうか」**です。

ギネス世界記録を持つ「ぼくとメロンとベーカリー。」の焼き上がりは1日4回(9:00頃・11:20頃・13:20頃・15:20頃、土日は16:00頃も追加)。一番人気の「ぼくのカスタードメロンパン」は350円で、茨城県産メロンピューレを生地に練り込み、中にカスタードクリームがたっぷり。平日でも各回の1時間前には列ができはじめ、土日は2時間前に並んでも買えないことがあります。つまり、前夜からここにいる人だけが、朝の初回を余裕で押さえられる。この特権に価値を感じないなら、わざわざここで泊まる理由は薄れます。

次に温泉の時間。隣接の「お湯むすび」は23時まで営業しています。入浴のみなら平日980円・土日祝1,080円。2階にサウナ専用フロア(8室、水着着用の男女共用、関東最大級)がありますが、追加で平日1,400円・土日祝1,500円かかります。温泉だけで十分という人は1階だけで。混雑を避けるなら17時台の入館がおすすめです。

夕食の調達も忘れずに。道の駅の売店とフードコートは17時頃に全店閉まります。施設内にコンビニはありません。最寄りのファミリーマートまで車で5分。夕食は着く前に済ませるか、買い出しをしてから駐車場に入るのが鉄則です。温泉に入って、風呂上がりに「何か食べたい」と思ったとき、手元に何もないのは辛い。買い出しは、元気なうちに。

着いたら最初の10分|大型車駐車場から、物理的に離れる

この駅の駐車場は168台分ありますが、車中泊の快適さを決めるのは台数ではなく大型車との距離です。

普通車エリアと大型車エリアが近い——これがこの駅の構造上の弱点です。常総ICに近い道の駅は大型トラックの利用が多く、夜間もアイドリングを止めないことがあります。山遊びナビの車中泊検証では「大型車の駐車が多く、アイドリング音の騒々しさはかなりのもの」と評価されていて、さらに国道294号側に停めると道路の走行音も加わります。

停めるべきは、建物の奥側で、国道からも大型車スペースからも物理的に離れた区画です。 到着してパン屋の看板に吸い込まれる前に、まず奥の空きを確認してください。17時を過ぎると昼間の客が引いて駐車場はかなり空きますから、夕方着でも枠には困りません。ただ、暗くなってからでは大型車との距離感がつかめなくなります。場所取りは明るいうちに。奥に停めたか国道側に停めたかで、同じ168台の駐車場がまるで別の場所になります。この判断の答え合わせは、夜になれば出ます。

暗くなる前に済ませること(〜17時)

車中泊で叶える、理想の暮らし

寝場所が決まったら、閉店までの短い時間で施設を回ります。

この駅の主役は前述のパン屋ですが、今日は翌朝の初回で買う算段なので、ここでは下見だけ。焼き上がりスケジュールの掲示と行列の並び位置を確認しておけば、明朝の動きが変わります。同じく行列商品の芋けんぴも、時間帯限定の販売で売り切れ必至です。

農産物直売所は常総市産の野菜のほか、茨城名物の干しいも、常陸牛チップス(594円、道の駅限定)、天てり卵を使ったプレミアムパンケーキなど、棚の密度が高い場所です。鮮魚や惣菜のコーナーもあり、テレビで紹介された海鮮丼も並びます。夕方になると品が薄くなるので、早めの到着なら先に物販を見ておくべきです。

2階の「常総いなほ食堂」は200席の大食堂で、常陸牛の焼き牛めし定食が看板。1階には「TAMAGOYA常総レストラン」もありますが、どちらも17時頃に閉まります。食事がまだなら、直売所巡りより先にここへ。

隣接のTSUTAYA BOOKSTOREは約900坪の複合書店で、中にスターバックスが入っています。売店が閉まったあと、コーヒーを飲みながら本を読んで時間を過ごせるのは、道の駅の隣としては贅沢な環境です。子連れなら「kusu-guru kids park」(ボーネルンド監修の遊び場)もあります。

夕方から夜|お湯むすびと、「茨城のアウトバーン」の夜

売店が閉まったら温泉へ。「常総ONSEN&SAUNA お湯むすび」はTSUTAYAの隣、道の駅から歩いて5分ほどの場所に2024年11月にオープンしました。1階は天然温泉の露天風呂と高濃度炭酸泉の内湯。受付・支払いはタッチパネル式で、サクッと入れます。口コミでは「施設は新しくて気持ちいい」という評価が多い一方、「泉質の匂いが独特」という声もあります。好みが分かれるかもしれませんが、歩いて行ける温泉があるだけで車中泊の快適度は一段違います。

湯から上がって駐車場に戻ると、昼の賑わいが嘘のように人気が引いています。ここからが、この駅の夜です。

国道294号は「茨城のアウトバーン」という異名を持つ直線路で、制限速度を超える車が多いことで知られています。深夜も走行音が途切れることはありません。車中泊大全のレビューでも静かさは5点中3点、「奥の方は比較的マシ」程度という評価です。加えて、複数のサイトに「夕方から改造車が集まる」という報告が残っています。週末の17〜20時台に出現しやすく、21時頃には落ち着くというパターンが多いようです。

一方で、「金曜の夜に泊まったが意外に静かだった。車中泊マナーも良く、国道の音が少し聞こえるだけ」という報告もあります。ここでも体験を分けたのは曜日と駐車位置でした。最初の10分で奥を選んだ判断が、ここで効いてきます。締め切った車内なら走行音はだいぶ減衰しますが、耳栓は保険として持っておいてください。

トイレは24時間、ウォシュレット付きで清潔です。夜間も照明が点いていて、建物周辺の街灯もあるので、暗くて不安ということはありません。

朝|行列の先頭に立てる、泊まった人だけの時間

この駅に泊まる最大の報酬は、朝に来ます。

パン屋の初回焼き上がりは9:00頃。ある車中泊レポートには「朝8時でメロンパンの行列は既に並んでいました。皆様流石です」と書かれています。首都圏から1時間以上かけて来て、さらに1〜2時間並ぶ人たちがいる。でも駐車場にいるあなたは、朝起きて歩くだけで列の先頭側に立てます。寝ぼけたまま並んでも余裕がある。この非対称こそが、「茨城のアウトバーン」を耳栓で乗り越えた見返りです。

パンを確保したら、行き先は選び放題です。車で約40分の筑波山が定番で、市営第三駐車場(500円/日、トイレ・靴洗い場あり)が使いやすく、白雲橋コースから女体山(877m)へ登れます。日本百名山で最も標高の低い山なので、初心者にも手が伸びる距離です。つくば市内ならつくばエキスポセンター(大人500円、体験型展示)が子連れ向き。道の駅から車で約20分です。

直売所は9時開店なので、パンの行列に並びながら開店を待ち、地場野菜や干しいもを車に積んでから出発する。この流れが、この駅の一晩を最も贅沢に使い切る形です。

ここが合わないなら

正直に書きます。

静けさが最優先の人。 奥に停めても国道の走行音は完全には消えません。耳栓で眠れるレベルではありますが、無音を求める人には向きません。茨城で静かに泊まりたいなら、同じ茨城ハブの道の駅いたこ(潮来IC1分・281台・「暴走族に遭遇することもなく深夜でも安心」という報告が複数)を候補に入れてください。

土日の夜に遅く着く人。 改造車が出やすいのは週末の夕方〜夜。21時以降に落ち着くとはいえ、その夜が当たりかどうかは行ってみないとわかりません。リスクを避けるなら平日泊を。

温泉の泉質を重視する人。 「お湯むすび」は施設としては新しく立派ですが、サウナに力を入れた温浴施設で、いわゆる名湯系の泉質とは方向性が異なります。湯そのものを楽しみたいなら、掛川や池田温泉のように温泉を看板にした駅を選ぶほうが満足度は高いはずです。

それでも——圏央道を降りて1分、歩いて行ける温泉、翌朝のパン屋の行列をショートカットできる立地、つくば方面への前泊。この組み合わせが刺さるなら、耳栓一つで乗り越える価値はあります。停める場所だけ、忘れずに。

基本情報

  • 住所: 茨城県常総市むすびまち1番地
  • 電話: 0297-38-7570
  • 営業時間: 9:00〜17:00(店舗により異なる)/駐車場・トイレ24時間/年中無休
  • 駐車場: 大型48台・普通車116台・EV2台、計168台、24時間無料
  • 隣接温泉: 常総ONSEN&SAUNA お湯むすび(徒歩5分、10:00〜23:00、平日980円・土日祝1,080円)
  • 公式サイト: https://www.michinoeki-joso.com/
  • アクセス: 圏央道・常総ICからすぐ(ETC2.0車は一時退出で料金据え置き)/東京方面から常磐道+圏央道で約70〜80分

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