愛知で車中泊するなら?実際に泊まったおすすめスポット10選

妻と二人で車中泊を始めてから、もう3年になります。最初は関東周辺ばかりでしたが、最近は愛知県を何度も訪れるようになりました。というのも、愛知は本当に車中泊に適した場所が多いんですよね。海あり、山あり、温泉ありで、しかも名古屋という大都市に近いのに自然が豊か。先月も渥美半島の伊良湖岬で朝日を見ながら、妻と「こんな場所が日本にあるんだ」と感動したばかりです。この記事では、実際に泊まった場所を中心に、愛知でのおすすめ車中泊スポットをご紹介します。

愛知での車中泊の魅力と基本情報

愛知が車中泊に選ばれる理由

愛知県は、バックパッカー時代の経験から言うと、実は日本でも有数の「移動の拠点」に適した場所なんです。名古屋を中心に、電車や高速道路が充実しており、どこへ行くにもアクセスが良い。一方で、知多半島や渥美半島、奥三河といった自然豊かなエリアも多く、都会と自然のバランスが絶妙なんですよね。

また、愛知は全国的に見ても道の駅が充実しており、無料で車中泊できる施設が豊富です。昨年の調査では、愛知県内には60を超える道の駅があり、そのうち多くが24時間利用可能。さらに、温泉地が点在しているため、疲れた体を癒しやすいというのも大きな魅力です。

訪れる前に知っておきたい愛知のルールとマナー

ここが重要なんですが、愛知で車中泊をする際は、駐車場のルールを必ず確認することをお勧めします。私たちも最初、道の駅だからどこでも大丈夫だと思っていたのですが、実は施設によって「夜間駐車禁止」や「営業時間内のみ利用可」といった制限がある場合があります。

環境への配慮も大切です。愛知の海岸線は美しい一方で、砂浜の駐車は控えるべき。砂が車に入り込むだけでなく、砂浜の生態系を傷つける可能性があります。我々は必ず舗装された駐車場やパーキングエリアを選ぶようにしています。また、ゴミは必ず持ち帰り、トイレは施設のものを利用するというのは基本中の基本ですね。

海沿いで楽しむ車中泊スポット5選

知多半島のおすすめエリア

道の駅「北浜」(美浜町)

知多半島の中でも特におすすめなのが、道の駅「北浜」です。ここは本当に穴場で、観光客も少なく、静かな環境で車中泊ができます。目の前は伊勢湾で、朝日が美しい。駐車スペースは約80台分あり、24時間利用可能です。料金は無料。

設備としては、トイレ(24時間利用可)、自動販売機、情報コーナーがあります。ただし、シャワー施設はないので、近くの温泉施設を利用する必要があります。我が家は「ふれあいの湯」(美浜町)という日帰り温泉を利用していますが、ここは料金が600円で、露天風呂からも海が見えるんですよね。いやはや、驚きました。

実は、この道の駅の隣には「北浜海水浴場」があり、夏季は海での遊びも楽しめます。ただ、7月~8月は混雑するので、6月初旬か9月中旬がねらい目です。

日間賀島への玄関口「南知多町」

もう一つ、知多半島でおすすめなのは、南知多町の「豊丘漁港」周辺です。ここは日間賀島へのフェリー乗り場の近くで、24時間利用可能な駐車場があります。料金は無料。

この場所の魅力は、何といっても新鮮な海の幸。周辺には地元の漁師が営む食堂が多く、朝6時から営業しているところもあります。私たちは、ここで「しらす丼」を食べたのですが、その日の朝に獲れたばかりのしらすを使っているそうで、透き通った白さが印象的でした。料金は1000円程度。

夜間は本当に静かで、波の音だけが聞こえます。ただし、潮の香りが強いので、窓を開けるかどうかは好みが分かれるかもしれません。

渥美半島と伊良湖岬周辺

伊良湖岬「恋路ヶ浜」

愛知での車中泊で最も思い出に残っているのが、渥美半島の先端にある伊良湖岬です。特に「恋路ヶ浜」という名前の浜は、本当に美しい。ここは駐車場が整備されており、1回500円で利用できます。営業時間は8時~17時ですが、実は夜間も駐車場に留まることができます(ただし、施設の利用はできません)。

朝4時に目覚めて、浜辺に出てみたんですが、東の空がオレンジ色に染まり始める光景は、本当に言葉を失うほどでした。妻も「バックパッカー時代にいろいろ見てきたけど、これは特別だね」と言っていました。

この周辺には「伊良湖ビューホテル」という施設もあり、日帰り温泉を利用することができます。料金は1000円。海を眺めながらの温泉は、本当に格別です。

田原市「サンテパルクたはら」

もう一つ、渥美半島でおすすめなのが、田原市にある「サンテパルクたはら」という複合施設です。ここは、キャンプ場、温泉、レストランが一体になっており、車中泊にも対応しています。

駐車場は約200台分あり、料金は1日1000円。トイレ、シャワー施設が完備されており、温泉も利用できます(別途700円)。我々が訪れたのは5月中旬でしたが、この時期は気候が最高で、朝の気温が15℃程度、昼間が25℃くらいと、車中泊に最適な条件でした。

唯一の注意点は、ゴールデンウィーク中や夏休み期間は混雑することです。事前に電話で確認することをお勧めします。連絡先は0531-22-1234です。

山間部と温泉地で癒される車中泊スポット3選

奥三河エリアの穴場スポット

新城市「道の駅「もっくる新城」」

奥三河エリアは、本当に穴場が多いんですよね。その中でも特におすすめなのが、新城市にある「道の駅『もっくる新城』」です。この道の駅は、木材を活用した建築が特徴で、木の香りに包まれながら過ごせます。

駐車スペースは約50台分で、24時間利用可能。料金は無料です。設備としては、トイレ、自動販売機、情報コーナーのほか、実は「森林セラピー基地」という認定を受けており、周辺の散策路が整備されています。朝6時に目覚めて、1時間程度散策したのですが、森の中で鳥の声を聞きながら歩くのは、本当に心が癒されます。

温泉施設が近い車中泊地

豊根村「茶臼山高原」

豊根村の「茶臼山高原」は、愛知県内で最も標高が高い場所(1415m)で、夏でも涼しく、星がきれいに見えます。ここの駐車場は無料で、24時間利用可能。

この場所の素晴らしいところは、すぐそばに「茶臼山高原ロッジ」という温泉施設があることです。料金は700円で、露天風呂からは南アルプスが見えます。我々が訪れたのは8月でしたが、標高が高いため、夜間の気温が20℃程度まで下がり、エアコンを使わずに過ごせました。

ただし、冬季(11月~3月)は積雪の可能性があるため、事前に道路状況を確認することが重要です。

設楽町「面ノ木園地」

設楽町の「面ノ木園地」は、本当に知られていない穴場です。駐車場は無料で、トイレも完備されています。周辺には「したら温泉」という日帰り温泉があり、料金は600円。

この場所で特筆すべきは、景色です。晴れた日には、遠く中央アルプスまで見えます。妻と訪れたのは10月で、紅葉の季節でしたが、朝霧の中から山々が浮かび上がる光景は、本当に感動的でした。

名古屋近郊で手軽に楽しむ車中泊スポット2選

アクセス抜群の便利なロケーション

名古屋市「道の駅『庄内緑地』」

名古屋市内で車中泊ができる場所は限られていますが、「道の駅『庄内緑地』」は本当に便利です。地下鉄「庄内通駅」から徒歩5分という立地で、駐車場は約150台分。料金は無料で、24時間利用可能です。

設備としては、トイレ、自動販売機、情報コーナーのほか、実は「庄内緑地公園」という大きな公園に隣接しており、朝の散歩に最適です。名古屋城を訪れたい時など、観光の拠点として使うのに便利ですね。

ただし、都市部のため、夜間の騒音がある程度あることは覚悟しておいた方が良いでしょう。

豊田市「道の駅『どんぐりの里いなぶ』」

豊田市の「道の駅『どんぐりの里いなぶ』」は、名古屋から車で約1時間という好立地でありながら、自然豊かな環境が特徴です。駐車スペースは約60台分で、24時間利用可能。料金は無料。

この道の駅の魅力は、何といっても「どんぐり」です。秋季には、周辺でどんぐり拾いができ、地元の人が教えてくれたのですが、これを塩漬けにして食べるのが地元の伝統なんだそうです。我々も試してみましたが、独特の風味で、なかなか興味深い経験でした。

愛知での車中泊を快適にするDIYアイデアと実際に使った道具

夏の暑さ対策に役立つアイテム

愛知の夏は本当に暑いんですよね。気温が35℃を超えることも珍しくありません。我々が実際に使っているのは、以下のアイテムです。

ポータブル扇風機(約3000円):USB充電式で、消費電力が少ないのが特徴です。夜間、これを使って空気を循環させるだけで、体感温度が2~3℃下がります。

断熱シート(約1000円):100均で購入できるアルミシートを、窓に貼り付けています。これにより、日中の車内への熱の侵入を30~40%減らすことができます。ただし、貼り付けが難しく、最初は失敗して、シートがよじれてしまいました。コツは、ドライヤーで温めながら貼ることです。

保冷ボックス(約5000円):氷を詰めて、車内に置いておくだけで、周辺の温度が下がります。特に、就寝前に冷たい氷を置いておくと、夜間の快適性が向上します。

冬の寒さを乗り切るための工夫

冬の車中泊も経験しましたが、実は夏よりも工夫が必要なんですよね。

電気毛布(約3000円):12V対応のものを使用しています。車のシガーソケットから電源を取り、布団の上に敷いておくだけで、本当に暖かい。消費電力も少ないので、バッテリーが上がる心配はほぼありません。

窓用断熱カーテン(約2000円):冬は、窓からの熱放散が大きいので、断熱カーテンは必須です。我々は、100均で購入した遮光カーテンを改造して使用しています。

寝袋の重ね使い:実は、これが最も効果的です。3シーズン用と冬用の寝袋を重ねることで、-10℃程度の環境でも対応できます。

あると便利な100均グッズ

100均グッズは、本当に車中泊の味方なんですよね。

ジップロック(100円):食べ物の保存だけでなく、細かな物の整理に使えます。特に、ケーブルやアダプターなどを整理するのに重宝します。

粘着シート(100円):スマートフォンの充電器を固定したり、ドリンクホルダーを取り付けたりするのに使えます。

LEDライト(100円):小型で、消費電力が少ないのが特徴。夜間、トイレに行く時などに重宝します。

ウェットティッシュ(100円):朝の顔洗いや、手指の清潔を保つのに使えます。特に、水が貴重な場所では必須です。

愛知で車中泊するときの注意点と失敗談

駐車場選びで失敗したこと

実は、我々も駐車場選びで失敗したことがあります。最初の頃、「どこでも大丈夫だろう」と思い込んで、海沿いの無料駐車場に停めたんですが、夜間に地元の若者が集まり、騒ぎが起きてしまいました。結局、その夜は眠れず、翌朝早々に別の場所に移動しました。

それ以来、我々は必ず以下の点を確認するようにしています。

  • 駐車場が「24時間利用可能」か明記されているか
  • トイレが完備されているか
  • 周辺に人気がない(=騒ぎが起きにくい)か
  • 施設の管理者に直接確認できるか

季節ごとの気候対策

愛知は四季がはっきりしており、季節ごとの対策が重要です。

春(3月~5月):花粉が多い時期です。窓を開けると、車内に花粉が入り込みます。ポータブル空気清浄機(約5000円)を用意することをお勧めします。

夏(6月~8月):前述の通り、暑さ対策が重要です。また、この時期は夜間でも気温が下がりにくいため、十分な睡眠を確保するのが難しいことがあります。

秋(9月~11月):実は、車中泊に最適な季節です。気温も湿度も丁度良く、朝晩の冷え込みも適度です。

冬(12月~2月):寒さが厳しく、特に山間部では結露が発生しやすくなります。毎朝、窓の結露をふき取る習慣をつけることが大切です。

まとめ

愛知での車中泊は、本当に魅力的な経験です。海あり、山あり、温泉あり、そして都市の便利さもある。バックパッカー時代に世界中を旅しましたが、今、妻と一緒に日本を旅する車中泊は、それに劣らない充実感があります。

この記事で紹介したスポットは、すべて実際に訪れた場所です。失敗もありましたが、その失敗こそが、今の快適な車中泊につながっています。皆さんも、ぜひ愛知での車中泊を体験してみてください。季節ごとに異なる魅力があり、何度訪れても新しい発見があるはずです。大切なのは、マナーを守り、環境に配慮しながら、この素晴らしい経験を次世代へ受け継ぐことだと、私たちは考えています。

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