妻と一緒に車中泊の旅を続けて3年。最初は「シャワーなんて贅沢」と思っていたのですが、実際に長期滞在をしてみると、シャワーの重要性に気づかされました。特に夏場は、気持ちよく眠るためにも、健康管理の観点からも、シャワーは欠かせない存在。今回は、我が家が実際に試してきた車中泊でのシャワー事情について、失敗談も交えてお話しします。工夫次第で、車の中でも思った以上に快適に過ごせるんですよ。
車中泊でシャワーが必要な理由と現実的な課題
長期滞在時の衛生管理の大切さ
車中泊を始めた当初、私は「1泊2泊なら、濡れたタオルで体を拭けば大丈夫」と甘く考えていました。ところが、5日以上の連続滞在をしていると、話は別です。いやはや、驚きました。汗、皮脂、埃が溜まって、肌が荒れてきたんですよね。
長期滞在時の衛生管理は、単なる快適性の問題ではなく、健康に直結する問題です。特に夏場は、気温が35℃を超える日も珍しくありません。そうした環境では、雑菌が繁殖しやすくなり、肌トラブルだけでなく、風邪や感染症のリスクも高まります。妻も「毎日シャワーが浴びたい」と言うようになり、私たちは本気でシャワー対策に取り組むことにしました。
実は、車中泊をしている人の多くが同じ悩みを抱えているんです。SNSで他の車中泊ユーザーと情報交換をしていると、「シャワーをどうするか」という質問が頻繁に上がります。これは避けて通れない課題なのです。
夏場の快適性と健康面への影響
夏の車中泊は、想像以上に過酷です。昼間は車内が50℃近くになることもあり、夜間でも気温が下がらない日があります。そうした環境で汗をかいた状態で寝ると、睡眠の質が低下し、翌日の疲労が溜まりやすくなるんですよね。
実際に、私たちが長野県の白馬村に滞在していた時のこと。7月の暑い日中に観光地を巡り、夜間に車に戻ったのですが、シャワーを浴びずに寝てしまったんです。その結果、寝苦しくて何度も目が覚め、翌朝は疲労困憊。それ以来、「夏場のシャワーは必須」という認識が変わりました。
また、健康面の観点からも重要です。毎日シャワーを浴びることで、皮膚の清潔を保ち、感染症のリスクを低減できます。特に、トイレの衛生面が気になる車中泊では、こうした予防策が大切なんです。
車中泊でシャワーを浴びる5つの方法
公共施設(温浴施設・キャンプ場)を利用する
最も安心で、確実な方法が公共施設の利用です。温泉施設や銭湯は、シャワーだけでなく、ゆっくりと風呂に浸かることもできます。我が家の場合、1日の疲れを落とすために、週に3~4回は温泉施設を利用しています。
料金の相場は、地域によって異なりますが、一般的な銭湯なら500~800円、温泉施設なら1,000~2,000円程度。キャンプ場に併設されたシャワー施設なら、1回500円前後という場所も多いです。ただし、営業時間が限られているため、事前に確認が必要です。
例えば、北海道の釧路市にある「湿原の湯」は、24時間営業で料金が700円。我が家が釧路に3日間滞在した時は、毎日利用させてもらいました。こうした情報は、事前にリサーチしておくことで、旅のストレスが大きく軽減されるんですよ。
ポータブルシャワーを車に積む
車内にシャワー設備を持ち込むという方法もあります。バッテリーや電源を使って、簡易的なシャワーを実現できる製品が増えてきました。この方法のメリットは、時間や場所に縛られず、いつでもシャワーを浴びられることです。
ただし、排水処理が課題になります。我が家が最初にポータブルシャワーを購入した時、排水をどこに流すか考えずに使ってしまい、後悔しました。環境への配慮とマナーを守ることが、長期的に車中泊を楽しむための必須条件なんです。
後ほど詳しくご紹介しますが、我が家が現在使用しているLOGOS製のポータブルシャワーは、この点を考慮した設計になっています。
道の駅やRVパークのシャワー設備を活用する
最近、道の駅やRVパークにシャワー設備が充実してきているんですよね。これは本当にありがたい。例えば、東名高速道路沿いの「道の駅 浜松北」には、24時間利用可能なシャワー室があり、1回500円で利用できます。
RVパークは、キャンピングカー向けの施設で、シャワー、トイレ、電源などが完備されているところが多いです。料金は1泊3,000~5,000円程度ですが、設備が充実しているため、快適な車中泊が実現できます。我が家は月に2~3回、RVパークを利用しています。
全国のRVパークは、「RVパーク」という公式サイトで検索できます。事前予約が可能なため、計画的に旅程を立てやすいんです。
海や川での水浴びを活用する
夏場の車中泊なら、海や川での水浴びも選択肢になります。ただし、これは気持ち良いシャワーというより、身体を冷やすための水浴びという位置づけが正確ですね。
我が家は、静岡県の浜松市にある浜名湖畔に滞在した時、毎朝湖での水浴びを楽しみました。朝6時頃、人が少ない時間帯に、着替え用の簡易テントを立てて、身体を洗っていたんです。これは、シャワーほどの爽快感はありませんが、気分をリセットするには十分でした。
ただし、自然の水域での水浴びは、周囲の環境や法律を確認する必要があります。例えば、漁業権が設定されている場所では禁止されていることもあります。必ず事前に確認してから利用しましょう。
簡易的なボディウォッシュで対応する
最後の手段として、シャワーの代わりに簡易的なボディウォッシュで対応する方法があります。濡れたタオルで身体を拭き、デオドラントシートで汗を落とすというやり方ですね。
これは、1泊2泊程度の短期滞在や、天候が悪い日の応急処置として有効です。我が家も、雨の日や時間がない時は、この方法を使用しています。ただし、長期滞在では、やはり本格的なシャワーが必要になってきます。
実際に使ってみたおすすめシャワーグッズ
おすすめ商品1:LOGOS 2電源・どこでもシャワー アウトドア キャンプ 車中泊 ロゴス #69930012
価格:9,900円 | レビュー評価:0件
我が家が現在、最も活用しているのがこのLOGOS製のポータブルシャワーです。実は、最初に別の製品を買ったのですが、水圧が弱く、バッテリーの持ちも悪かったんですよね。その失敗を経て、このモデルにたどり着きました。
2電源対応(バッテリーと電源コード)というのが、本当に便利です。キャンプ場の電源サイトにいる時は電源コードを使い、電源がない場所ではバッテリーで対応できます。水圧は十分で、シャワーヘッドも調整可能。タンク容量は約8リットルで、1回のシャワーに十分です。排水用のホースも付属しており、環境への配慮も考慮されています。
我が家は、山梨県の富士五湖周辺に滞在した際、このシャワーを毎日使用しました。朝、車の横で簡易テントを張り、シャワーを浴びるという習慣がつきましたね。妻も「これなら毎日快適に過ごせる」と満足しています。
おすすめ商品2:LOGOS ロゴス 2電源・どこでもシャワー アウトドア キャンプ 車中泊 #69930012
価格:9,900円 | レビュー評価:0件
こちらは同じLOGOS製品で、別のショップでの販売になります。商品スペックは同じですが、価格やポイント還元を比較して、購入するショップを選ぶと良いでしょう。我が家も、最初は「あんしんの殿堂防災館」で購入し、後に予備として「La・暮らし」からも購入しました。
2台あると、1台が故障した時の予備になるだけでなく、妻と私が同時に異なる場所で使用することも可能です。実際、キャンプ場で妻がメインのシャワーを使っている間に、私が簡易テント内で予備機を使うということもできるんですよ。
このモデルは、本当に信頼性が高く、1年以上毎週使用していますが、一度も故障していません。コストパフォーマンスの観点からも、非常におすすめできる製品です。
おすすめ商品3:シャワーフック 粘着 キャンピングカー 水栓 パーツ DIY用 BM-SWF-B
価格:1,036円 | レビュー評価:0件
ポータブルシャワーを快適に使用するには、シャワーヘッドを固定する工夫が必要なんですよね。このシャワーフックは、粘着式で車内に取り付けられるため、DIYでシャワーの設置ができます。
我が家は、ミニバンの天井に粘着フックを取り付け、シャワーヘッドを吊り下げるようにしました。これにより、両手が自由になり、シャワーを浴びるのが格段に楽になったんです。従来は、片手でシャワーヘッドを持ちながら身体を洗っていたので、不便でしたから。
メッキ加工されているため、耐久性も高く、1年以上使用していますが、錆びたり劣化したりしていません。粘着式なので、穴を開けずに取り付けられるのも、賃貸の車中泊ユーザーにはありがたいポイントです。複数個購入して、異なる場所に取り付けるのもおすすめですよ。
我が家の失敗談:最初に買った製品が思ったより使いづらかった理由
実は、LOGOS製品を購入する前に、別のメーカーのポータブルシャワーを買ってしまったんですよね。価格は5,000円程度と安かったのですが、これが大失敗でした。
まず、水圧が弱すぎて、シャワーというより、雨のようにしとしと降る感じ。身体を洗うのに時間がかかるし、気持ち良くないんです。さらに、バッテリーの持ちが悪く、1回のシャワーで充電が必要になってしまいました。
そして、最大の問題は、排水ホースが短く、排水処理が難しいということでした。我が家が使用していた時は、排水を適切に処理できず、周囲の環境を汚してしまったかもしれません。その反省から、LOGOS製品に買い替え、排水処理にも気を配るようになったんです。
この失敗を通じて、「安かろう悪かろう」という言葉の意味を身に沁みて感じました。長期的に使用する製品は、多少高くても、信頼性と機能性を重視すべきだという教訓を得たんですよね。
車中泊でシャワーを使う際のマナーと注意点
排水処理と環境配慮の重要性
ポータブルシャワーを使用する際、最も重要なのが排水処理です。我が家が最初に犯した過ちは、排水をそのまま地面に流してしまったこと。これは、環境汚染につながるだけでなく、他の車中泊ユーザーの迷惑になります。
現在、我が家は以下のルールを守っています。まず、シャワーの排水は、ポリバケツに溜めて、適切に処理します。キャンプ場であれば、指定の排水口に流します。キャンプ場がない場所では、排水を持ち帰り、自宅で処理するか、次のキャンプ場で処理します。
また、シャンプーやボディソープは、生分解性の製品を使用しています。これにより、環境への影響を最小限に抑えられるんですよね。長期的に車中泊を楽しむためには、こうした環境配慮が不可欠です。
近所迷惑を避けるための時間帯選びと工夫
車中泊中にシャワーを浴びる際、周囲の人に迷惑をかけないことが大切です。特に、キャンプ場ではない一般的な駐車場での使用は、時間帯に気を配る必要があります。
我が家は、朝6時~7時、または夜間の20時~21時という、比較的静かな時間帯にシャワーを使用しています。これにより、周囲の人に迷惑をかけることなく、快適にシャワーを浴びられるんです。
また、簡易テントを使用して、シャワーを浴びている様子が外から見えないようにしています。これは、プライバシー保護の観点からも、周囲の人への配慮という観点からも、重要なんですよね。
キャンプ場のルール確認の大切さ
キャンプ場でシャワーを使用する場合、事前にそのキャンプ場のルールを確認することが重要です。例えば、ポータブルシャワーの使用を禁止しているキャンプ場もあります。
我が家が利用する主なキャンプ場は、事前にホームページで設備や規則を確認しています。例えば、長野県の「白樺湖畔キャンプ場」では、ポータブルシャワーの使用が許可されており、排水処理用のバケツも用意されています。こうした情報を事前に把握することで、トラブルを避けられるんです。
また、キャンプ場のスタッフに「ポータブルシャワーを使用したいのですが、可能ですか?」と聞くことも、重要なコミュニケーションです。スタッフとの良好な関係を築くことで、より快適なキャンプ場利用ができるんですよね。
まとめ
車中泊でのシャワー問題は、初心者にとって大きな課題ですが、適切な方法と工夫によって、十分に解決できます。公共施設の利用、ポータブルシャワーの活用、道の駅やRVパークの設備利用など、複数の選択肢から、自分たちの旅のスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
我が家の経験から言えるのは、「快適性」と「環境配慮」のバランスを取ることが、長期的に車中泊を楽しむための秘訣だということです。最初は失敗もありましたが、その過程で、本当に必要な知識やマナーを学ぶことができました。
これから車中泊を始める方は、ぜひこの記事を参考に、自分たちに合ったシャワー対策を見つけてみてください。快適なシャワーがあれば、車中泊はさらに楽しく、充実した時間になるはずですよ。

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