山梨で車中泊するなら必見!富士山麓から南アルプスまで、実際に泊まったおすすめスポット完全ガイド

妻と二人で日本中を旅するようになって3年。バックパッカー時代の冒険心が蘇ったのか、最近は月に2〜3回は車中泊で出かけています。その中でも山梨県は何度も訪れるほどお気に入りの場所なんですよね。富士山の雄大さ、南アルプスの深い山々、そして盆地特有の寒暖差——山梨には車中泊を楽しむための要素がぎゅっと詰まっています。この記事では、実際に泊まった経験をもとに、山梨の車中泊スポットの選び方からおすすめの場所まで、ご紹介させていただきたいと思います。

山梨の車中泊スポット選びで失敗しないポイント

山梨での車中泊は、一見すると簡単に思えるかもしれません。しかし、実際には地形や季節による気候差が大きく、事前の準備がかなり重要なんです。私たちも最初は失敗しました。初めて訪れた5月の富士五湖近辺で、夜間の気温が予想以上に低く、薄いシーツだけでは寒くて眠れなかった経験があります。その後、山梨の地理や季節特性をしっかり学ぶことで、快適な車中泊ができるようになりました。

富士山周辺と南部エリアの特徴の違い

山梨県は南北に長く、エリアによって気候や環境が大きく異なります。富士山麓の富士五湖周辺は標高が600〜900メートル程度あり、特に秋冬は冷え込みが厳しいです。一方、甲府盆地は標高が200メートル前後と低く、比較的温暖ですが、盆地特有の寒暖差が激しいんですよね。

南アルプス麓の北杜市や南部町は標高1000メートルを超える地域も多く、夏でも朝晩は冷え込みます。私たちが7月に北杜市の野辺山高原に泊まった時、日中は25℃だったのに、夜間は10℃近くまで下がってしまい、いやはや、驚きました。こうした特性を理解した上で、季節に合わせた装備を準備することが成功の鍵となります。

季節ごとの気候と施設の営業状況を確認する

山梨での車中泊を計画する際、季節ごとの気候変化は必ず確認しましょう。春(3月〜5月)は朝晩の気温差が大きく、日中は15℃前後ですが、夜間は5℃以下になることもあります。夏(6月〜8月)は富士五湖周辺で15℃〜20℃、甲府盆地で20℃〜25℃程度が目安です。秋(9月〜11月)は急速に冷え込み、10月中旬には富士山麓で0℃近くになることもあります。冬(12月〜2月)は富士山麓で-5℃以下になることもあるため、本格的な防寒対策が必要です。

また、公営の駐車場やRVパーク、温泉施設の営業状況も季節によって異なります。特に冬季は営業を短縮している施設が多いため、事前に公式サイトで確認することをお勧めします。山梨県観光情報サイトや各市町村の公式ページを活用すると、最新の情報が得られますよ。

実際に泊まった!山梨のおすすめ車中泊スポット7選

富士山麓エリア(富士五湖周辺)

1. 道の駅 富士吉田

富士吉田市にある「道の駅 富士吉田」は、富士山の絶景を眺めながら車中泊ができる素晴らしいスポットです。標高は約900メートルで、駐車場は広く、約50台程度収容できます。営業時間は24時間で、トイレも常時利用可能です。

私たちが訪れたのは4月下旬。朝7時に目覚めると、富士山が朝日に照らされ、本当に美しかったんですよね。道の駅内には飲食店や物産館があり、地元の食材を使った食事も楽しめます。ただし、駐車場は夜間も照明があるため、完全な暗さを求める方には向かないかもしれません。

基本情報
– 住所:山梨県富士吉田市下吉田5丁目1-1
– 駐車台数:約50台
– 営業時間:24時間
– トイレ:24時間利用可
– 入浴施設:なし(近隣に温泉あり)

2. 西湖自由キャンプ場

富士五湖の一つ、西湖の湖畔にある「西湖自由キャンプ場」は、その名の通り自由度の高い車中泊スポットです。湖の景色を眺めながら泊まれることが最大の魅力で、特に夕焼けは本当に素晴らしいんですよ。

営業期間は4月下旬から11月下旬までで、料金は1台1泊1000円程度(時期により変動)です。トイレは簡易的ですが清潔に保たれており、水道も完備されています。ただし、入浴施設がないため、近隣の「いずみの湯」(車で約10分)などの温泉施設を利用する必要があります。

私たちが6月に訪れた時、朝5時に目覚めると、湖面が鏡のように静かで、野鳥の鳴き声が聞こえてきました。こうした自然との一体感を感じられるのは、キャンプ場ならではの経験だと思います。

基本情報
– 住所:山梨県富士河口湖町西湖
– 駐車台数:約30台
– 営業期間:4月下旬〜11月下旬
– 料金:1台1泊1000円程度
– トイレ:簡易トイレ
– 水道:あり

3. 富士山麓オートキャンプ場

より快適な設備を求める方には、「富士山麓オートキャンプ場」がお勧めです。ここは本格的なキャンプ場で、電源付きのサイトも用意されています。料金は1台1泊3000円程度と少し高めですが、その分設備が充実しているんですよね。

トイレはウォシュレット完備、シャワーも利用可能(1回500円程度)、そして売店には薪やキャンプ用品も揃っています。標高は約800メートルで、富士山を背景にした景色も素晴らしいです。

基本情報
– 住所:山梨県富士市大淵3800-1
– 駐車台数:約100台
– 営業期間:通年(冬季は要確認)
– 料金:1台1泊3000円程度
– トイレ:ウォシュレット完備
– シャワー:あり(有料)

南アルプス・八ヶ岳周辺エリア

4. 野辺山高原 清里の湯

北杜市の野辺山高原にある「清里の湯」は、標高1600メートル以上の高地にある温泉施設で、車中泊もできます。駐車場は広く、約50台程度収容可能です。何より素晴らしいのは、ここから見える星空なんですよね。

私たちが7月に訪れた時、夜間に外に出て空を見上げると、天の川がはっきりと見えました。光害が少ない高地ならではの経験です。入浴料は大人1人700円程度で、温泉も清潔で気持ちよいです。ただし、標高が高いため、夜間の気温は10℃前後まで下がるため、十分な防寒対策が必要です。

基本情報
– 住所:山梨県北杜市高根町清里3545
– 駐車台数:約50台
– 営業時間:通年24時間駐車可(施設は営業時間あり)
– 入浴料:大人700円程度
– トイレ:24時間利用可

5. 南アルプス市営 白鳳渓谷キャンプ場

南アルプスの麓、南アルプス市にある「白鳳渓谷キャンプ場」は、渓流沿いの静かな環境が魅力です。標高は約500メートルで、春から秋にかけて利用できます。料金は1台1泊2000円程度と手頃で、トイレも清潔に保たれています。

ここの失敗談を一つ。私たちが初めて訪れた時、渓流の音が想像以上に大きく、夜中に何度も目が覚めてしまいました。その後、耳栓を持参するようになったんですよね。自然の中での車中泊には、こうした予期しない音への対策も重要だと学びました。

基本情報
– 住所:山梨県南アルプス市白鳳渓谷
– 駐車台数:約20台
– 営業期間:4月〜11月
– 料金:1台1泊2000円程度
– トイレ:あり

甲府盆地・中央線沿線エリア

6. 道の駅 甲斐大和

甲府盆地の南部、甲斐市にある「道の駅 甲斐大和」は、交通の便が良く、初心者向けの車中泊スポットです。駐車場は広く、約80台程度収容でき、トイレも24時間利用可能です。

ここは盆地の中にあるため、標高が低く(約300メートル)、夜間でも比較的温暖です。しかし、盆地特有の寒暖差があるため、春や秋の夜間は予想以上に冷え込むことがあります。道の駅内には食堂や物産館があり、地元の野菜や食材が豊富に揃っています。

基本情報
– 住所:山梨県甲斐市大和町北原1650
– 駐車台数:約80台
– 営業時間:24時間
– トイレ:24時間利用可
– 入浴施設:なし

7. 道の駅 南きよさと

北杜市の中央線沿線にある「道の駅 南きよさと」は、標高約1000メートルの高地にあり、眺望が素晴らしいです。駐車場は約30台程度で、比較的小規模ですが、その分静かな環境が保たれています。

ここから見える富士山は本当に美しく、特に冬の晴れた日は雪に覆われた富士山が輝いて見えます。トイレは清潔で、近隣には温泉施設も複数あります。ただし、冬季は積雪の可能性があるため、事前に道路状況を確認することをお勧めします。

基本情報
– 住所:山梨県北杜市高根町長沢760
– 駐車台数:約30台
– 営業時間:24時間
– トイレ:24時間利用可

山梨での車中泊を快適にするための工夫と注意点

トイレ・入浴施設の事前確認が重要な理由

山梨での車中泊を快適にするためには、トイレと入浴施設の位置を事前に把握することが非常に重要です。特に夜間のトイレは、安全面と衛生面の両方から考えて、駐車場内または徒歩5分以内の距離にあることが理想的です。

私たちの経験では、事前に施設を確認していなかったため、トイレを求めて夜間に懐中電灯を持って歩き回ったことがあります。その時は少し不安でしたし、妻も心配していました。今は、訪問前に必ずGoogleマップやSNS上の口コミで、施設の位置と営業時間を確認するようにしています。

入浴施設に関しても同様です。山梨の温泉は本当に素晴らしく、車中泊の疲れを癒すのに最適です。ただし、営業時間が限られている施設が多いため、到着時間に合わせて計画する必要があります。例えば、「いずみの湯」は営業時間が10:00〜22:00(営業日により異なる)で、料金は大人800円程度です。事前に営業時間を確認しておくことで、スムーズな入浴が可能になります。

標高差による気温変化への対策

山梨での車中泊で最も予期しやすい問題が、標高による気温差です。富士山麓の標高900メートルと甲府盆地の標高300メートルでは、同じ季節でも気温が5℃以上異なることがあります。

我々のミニバンは、後部座席を倒してフラットベッドを作っています。ここに厚さ5センチ程度のウレタンマットを敷き、さらに断熱シートを天井に貼り付けるDIYを行いました。これにより、外気温が-5℃の時でも、車内は5℃程度を保つことができるようになったんですよね。

また、寝袋の選択も重要です。山梨の場合、春から秋は快適温度が-5℃程度の寝袋があれば十分ですが、冬は-10℃程度の対応が必要です。さらに、毛布やシーツを重ね合わせることで、より温かく眠ることができます。妻が愛用しているのは、キャンプ用の厚手のフリースで、これを寝袋の上に掛けることで、追加の保温効果が得られるそうです。

マナーを守って地域に愛される車中泊者になるために

車中泊が普及する一方で、マナー違反による苦情も増えているのが現状です。山梨での車中泊を続けるためには、地域の方々に信頼してもらうことが非常に重要なんです。

私たちが心がけていることは、以下の通りです:

1. 駐車場の利用ルールを守る
各施設には駐車時間や利用方法に関するルールがあります。これを厳密に守ることが基本です。例えば、道の駅では「仮眠程度の利用」が想定されているため、長時間の滞在や連泊は避けるべきです。

2. 騒音を出さない
エンジンの空ぶかしや、夜間の大きな声での会話は、周囲の迷惑になります。特に朝方や夜間は、静かに行動することを心がけています。

3. ゴミは持ち帰る
これは当然ですが、自分たちが出したゴミは全て持ち帰ります。地域の環境を汚さないことが、長期的に車中泊が受け入れられるための条件だと考えています。

4. 地元の方との交流
可能であれば、地元の方と会話をし、車中泊への理解を深めてもらうことも重要です。バックパッカー時代の経験から、人間関係が旅を豊かにすることを知っています。

山梨の車中泊に役立つおすすめ商品・アイテム

断熱性能を高めるDIY用品

山梨の車中泊を快適にするためには、断熱対策が欠かせません。我々が使用しているのは、以下のアイテムです:

1. ウレタンマット(厚さ5cm以上)
ホームセンターで購入できるウレタンマットは、1枚あたり2000〜3000円程度です。これを車内のフロア全体に敷くことで、地面からの冷気を遮断できます。

2. 断熱シート(アルミ蒸着)
天井や窓に貼り付ける断熱シートは、1ロール1000〜2000円程度で入手できます。特に窓からの熱放射を防ぐ効果が高く、冬場の保温に非常に有効です。

3. 防風パネル
ダンボールにアルミシートを貼り付けて、フロントガラスに立てかけるだけで、かなりの断熱効果が得られます。材料費は500円程度で、非常にコストパフォーマンスが良いんですよね。

山梨の寒暖差対策グッズ

1. 高機能な寝袋
快適温度が-5℃程度の寝袋は、Amazonなどで3000〜5000円程度で購入できます。我々が使用しているのは、モンベルの「アルパイン バロウバッグ」で、非常に信頼性が高いです。

2. ホットカーペット(12V対応)
車のシガーソケットから電源を取り、ホットカーペットを使用することも可能です。ただし、バッテリーの消費が大きいため、エンジンをかけながらの使用が必要です。価格は2000〜4000円程度です。

3. 湯たんぽ
古典的ですが、非常に有効なアイテムです。温泉から帰った時に温かいお湯を入れて、寝袋の中に置くことで、朝まで温かさが保たれます。100均で購入できるため、コストも最小限です。

4. 冷却シート(夏用)
逆に夏場は、冷却シートを使用して体温を調整します。ジェルタイプのものは、冷蔵庫で冷やすことで、繰り返し使用できます。価格は1000〜2000円程度です。

まとめ

山梨での車中泊は、富士山の雄大さ、南アルプスの深い自然、そして盆地特有の風情など、本当に魅力的な経験ができます。バックパッカー時代に世界中を旅した私たちですが、日本の地方を深く知ることの素晴らしさを改めて感じています。

この記事でご紹介したスポットは、すべて実際に訪れ、体験した場所ばかりです。季節による気温差、施設の選び方、マナーの重要性など、失敗から学んだことも多く含まれています。これから山梨での車中泊を計画されている方は、ぜひこれらの情報を参考にしていただき、安全で快適な旅を楽しんでいただきたいと思います。

妻と二人で、これからも山梨を訪れ、新しいスポットを開拓していくつもりです。皆さんも、ぜひ山梨の魅力を車中泊で体験してみてください。きっと、新しい発見と出会いがあると思いますよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました