兵庫で車中泊するなら?実際に泊まったおすすめスポット10選

妻と二人で日本中を旅して早3年。先月も兵庫県を巡ってきたのですが、いやはや、この県の魅力に改めて驚きました。瀬戸内海の穏やかな景色から、六甲山の雄大な山々、そして温泉地の温もりまで、本当に多様な顔を持っているんですよね。今回の旅で実際に泊まったスポットや、失敗から学んだことを含めて、兵庫での車中泊の全てをお伝えします。


兵庫県での車中泊の魅力と基本情報

兵庫県が車中泊に適している理由

兵庫県は、関西の中心に位置しながら、驚くほど多様な自然環境を備えています。北は日本海、南は瀬戸内海に面し、中央には六甲山脈が走っています。このため、同じ県内でも海の絶景、山の静寂、温泉の温もりなど、異なる体験ができるんです。

また、道の駅が30ヶ所以上あり、RVパークの整備も進んでいます。特に淡路島や丹波地域は、観光地としての知名度が高いわりに、車中泊スポットが比較的穴場。我々のような「静かに過ごしたい派」には、本当にありがたいんですよね。

さらに、神戸や姫路といった都市部へのアクセスも良好なので、都会と自然のバランスが絶妙です。バックパッカー時代に世界中を旅しましたが、こんなにコンパクトで多様な地域は珍しいと感じます。

訪れる前に知っておきたいマナーと注意点

兵庫県での車中泊は自由度が高い反面、いくつかの注意点があります。最も大切なのは、無断駐車は絶対に避けること。特に商業施設の駐車場での長時間駐車は、トラブルの元になります。

昨年の秋、私たちは某スーパーの駐車場で寝てしまい、朝方に警備員さんに起こされたことがあります。本当に申し訳ない気持ちになりました。それ以来、我々は道の駅かRVパーク、または公営の駐車場に限定しています。

兵庫県内では、夜間は静かに過ごすことゴミは必ず持ち帰ることトイレ使用後は清潔に保つことが暗黙のルール。これらを守ることで、皆が快適に過ごせる環境が保たれるんです。


兵庫県の厳選車中泊スポット10選

瀬戸内海の絶景を楽しむスポット(淡路島・明石周辺)

1. 淡路島・道の駅あわじ

淡路島の玄関口にある道の駅。瀬戸内海を一望できる立地が最高です。24時間トイレ利用可能で、給水施設も完備。駐車スペースは約100台分あり、車中泊に最適な環境が整っています。

我々が訪れたのは5月中旬。朝5時に目覚めると、瀬戸内海から昇る朝日が本当に美しくて、妻と二人、言葉を失いました。夜間は周囲が暗いので、星も綺麗に見えます。ただし、GW期間中は混雑するので、できれば平日の訪問がおすすめです。

利用料金は無料。トイレ、給水、し尿処理施設が完備されています。

2. 明石・明石海峡大橋下の駐車スペース

明石海峡大橋の真下にある駐車スペースは、橋のライトアップが夜間の目玉。潮の香りと、遠くから聞こえる波の音が、本当に心を落ち着かせてくれます。

ただし、こちらは駐車スペースが限られており、夜間の照明が強いため、睡眠には工夫が必要。我々はサンシェードを二重にして対応しました。トイレは近くのコンビニを利用する必要があります。

利用料金は無料ですが、長時間駐車は控えるべき場所です。1~2時間の休憩や、夜景鑑賞に向いています。

3. 淡路島・北淡震災記念公園周辺

1995年の阪神大震災の記念公園で、歴史を学びながら車中泊ができます。公園内には駐車場があり、夜間も安全。周辺は静かで、瀬戸内海の風を感じながら過ごせます。

公園の入園料は大人600円ですが、駐車場は無料。公園内のトイレも清潔に保たれています。妻は「歴史を学びながら、自然を感じられるスポット」と気に入っていました。

山々に囲まれた穏やかなスポット(六甲山・丹波地域)

4. 六甲山・道の駅六甲山

六甲山の中腹にある道の駅。標高約600mで、夏でも涼しく、冬は星が本当に綺麗です。駐車スペースは約60台分。トイレ、給水施設が完備されています。

我々が訪れたのは8月の猛暑の日。平地は35℃を超えていましたが、ここは25℃程度。妻は「天国だ」と言って、本当に快適に眠れたようです。ただし、冬は朝方の気温が5℃以下になることもあるので、寝袋の準備が必須です。

利用料金は無料。夜間も照明が適切に保たれており、安全性が高いです。

5. 丹波・道の駅丹波おばあちゃんの里

丹波地域の田舎風情が残る道の駅。周辺は農村地帯で、朝方には野鳥のさえずりが聞こえます。駐車スペースは約80台分。地元の野菜や丹波栗などが販売されており、朝食の食材を調達できるのが便利です。

トイレ、給水施設も完備。我々は、ここで購入した丹波栗を車中で焼いて食べたのですが、本当に美味しかったんですよね。自然の中で、地元の食材を味わう。これぞ車中泊の醍醐味だと感じました。

利用料金は無料。営業時間は9:00~18:00ですが、駐車場は24時間利用可能です。

6. 篠山・道の駅丹波篠山

歴史ある城下町・篠山の玄関口にある道の駅。周辺には篠山城跡や古い町並みが残っており、昼間は観光、夜間は静かに過ごせます。駐車スペースは約100台分と広めです。

ここで意外な発見があったのですが、夜間に周辺を散歩していると、篠山城跡がライトアップされており、その景色が本当に幻想的。暗い中での散歩は安全性の懸念がありますが、懐中電灯を持参すれば問題ありません。

利用料金は無料。トイレ、給水施設が完備されています。

温泉地近くの便利なスポット(有馬温泉・城崎温泉周辺)

7. 有馬温泉・有馬温泉駐車場

有馬温泉の公営駐車場。温泉街への出入りが容易で、夜間に温泉を楽しんだ後、そのまま車中で眠れます。駐車料金は1時間150円ですが、夜間(18:00~翌8:00)は800円の定額料金。

我々が訪れた際、朝風呂を楽しんだ後、温泉街を散歩。赤い湯が特徴の有馬温泉は、本当に独特の雰囲気です。駐車場内にはトイレも完備されており、利便性が高いです。

ただし、駐車スペースが限られているため、連休期間中は満車になることがあります。事前確認がおすすめです。

8. 城崎温泉・城崎温泉駐車場

城崎温泉の公営駐車場。温泉街が徒歩圏内で、複数の外湯を楽しめます。駐車料金は1時間200円ですが、夜間定額は1,000円。

城崎温泉は、昔ながらの温泉街の雰囲気が残っており、夜間の散歩も安全です。我々は外湯巡りをして、3つの温泉を楽しみました。駐車場内のトイレも清潔で、給水施設も完備されています。

ただし、駐車スペースが限られており、観光シーズンは混雑します。早めの到着がおすすめです。

港町の雰囲気を感じるスポット(姫路・神戸周辺)

9. 姫路・姫路駅周辺駐車場

姫路駅の近くにある公営駐車場。姫路城への観光に便利で、駅周辺には飲食店も多くあります。駐車料金は1時間200円程度ですが、夜間定額は1,500円程度。

姫路城は夜間ライトアップされており、駐車場から見える城の景色は本当に素晴らしい。我々は夜間に城を眺めながら、妻と二人、静かに過ごしました。ただし、駅周辺は夜間も人通りがあるため、完全な静寂を求める方には向いていないかもしれません。

トイレ、給水施設は駅構内を利用できます。

10. 神戸・ハーバーランド駐車場

神戸ハーバーランドの駐車場。海の景色と、神戸の夜景が同時に楽しめるスポットです。駐車料金は1時間250円程度ですが、夜間定額は2,000円程度と少し高めです。

ここは、都会の中での車中泊を体験できる珍しいスポット。遠くから見える神戸の夜景は本当に美しく、妻は「都会の中にいながら、自然を感じられる」と感動していました。ただし、人通りが多く、完全なプライベート感は期待できません。

トイレ、給水施設は施設内を利用できます。


兵庫での車中泊を快適にするコツと失敗談

季節ごとの気候対策

兵庫県は、季節による気温差が大きい地域です。特に春と秋は、昼間は暖かくても、夜間は冷え込むことが多いんですよね。

春(3月~5月):昼間は20℃を超えることもありますが、夜間は10℃前後になることがあります。我々は薄手の寝袋を2枚重ねるなど、工夫して対応しています。

夏(6月~8月):六甲山などの高地は涼しいですが、平地は35℃を超えることもあります。ここが失敗談なのですが、去年の7月、淡路島の低地で泊まった際、車内の気温が40℃を超えてしまい、本当に困りました。それ以来、夏は高地か、風通しの良い場所を選ぶようにしています。

秋(9月~11月):春と同様、昼間と夜間の気温差が大きいです。ただし、湿度が低いため、比較的快適に過ごせます。

冬(12月~2月):平地でも5℃以下になることがあり、山地では0℃を下回ることも。我々は厚手の寝袋と、車内用のヒーターを準備しています。

実際に困ったこと・意外な発見

困ったこと①:水道の凍結

冬の丹波地域で、道の駅の給水施設が凍結していて、使用できなかったことがあります。それ以来、冬季は事前に施設に確認するようにしています。

困ったこと②:夜間の騒音

港町の駐車場では、夜間に荷役作業の音が聞こえることがあります。完全な静寂を求める場合は、山間部や農村地帯の方が適しています。

意外な発見①:朝市の充実

道の駅周辺では、朝方に地元の農家が野菜を販売していることが多いんです。新鮮な野菜を手頃な価格で購入でき、朝食の食材として重宝しています。

意外な発見②:夜間の星空

六甲山や丹波地域では、光害が少なく、夜間の星空が本当に綺麗です。バックパッカー時代にアフリカで見た星空を思い出すほど。妻も「都会では絶対に見られない景色」と感動していました。


兵庫県内で重宝する施設・サービス

道の駅とRVパーク情報

兵庫県内には、30ヶ所以上の道の駅があります。主な道の駅は以下の通りです:

  • 道の駅あわじ(淡路島):瀬戸内海の絶景、100台分の駐車スペース
  • 道の駅丹波おばあちゃんの里(丹波):地元野菜の販売、80台分の駐車スペース
  • 道の駅六甲山(六甲山):高地の涼しさ、60台分の駐車スペース

最近、兵庫県内でもRVパークが増えてきました。RVパークは、電源やトイレ、給水施設が完備されており、より快適な車中泊が可能です。料金は1泊3,000~5,000円程度ですが、設備の充実さを考えると、十分な価値があります。

給水・トイレ・入浴施設の活用法

給水施設:道の駅やRVパークに完備されています。ただし、冬季は凍結することがあるため、事前確認が必須です。我々は、常に20リットルのポリタンクを車に積んでおき、万が一に備えています。

トイレ:道の駅のトイレは24時間利用可能な場所が多いです。ただし、夜間は照明が消されていることもあるため、懐中電灯を持参することをおすすめします。

入浴施設:有馬温泉や城崎温泉などの温泉地では、外湯が充実しています。また、道の駅周辺にも公営の入浴施設があることが多いです。料金は500~1,000円程度。我々は、週に3~4回は温泉や銭湯を利用して、身体を清潔に保つようにしています。


車中泊初心者向け・兵庫での過ごし方プラン

1泊2日モデルコース

1日目

朝8時に自宅を出発。高速道路を利用して、昼12時に淡路島の道の駅あわじに到着。駐車スペースを確保した後、昼食を購入。道の駅内のレストランで、淡路島産の玉ねぎを使った料理を堪能します(1,000~1,500円程度)。

午後は、淡路島の観光地を巡ります。淡路島国営明石海峡公園(入園料450円)や、淡路島モンキーセンター(入園料1,200円)など、家族連れ向けの施設が多くあります。

夕方17時に道の駅に戻り、夕食の準備。我々は、車内で簡単な調理をします。IH調理器を使用して、パスタやスープを作るのが定番です。

夜間は、瀬戸内海を眺めながら、妻と二人、ゆっくり過ごします。星空が綺麗であれば、懐中電灯を消して、星を眺めるのも良いでしょう。

2日目

朝6時に目覚め、朝日を眺めます。朝食は、道の駅で購入した地元産のパンやコーヒーで済ませます。

朝8時に出発し、明石海峡大橋を経由して、兵庫県本土へ。明石駅周辺で、明石�焼きを食べるのが我々の定番です(1,000円程度)。

昼12時に帰宅。2日間の旅を終えます。

夫婦で楽しむ観光スポットの組み合わせ

パターン①:歴史と自然を楽しむコース

  • 1日目:淡路島の北淡震災記念公園で歴史を学ぶ
  • 2日目:六甲山の道の駅で自然を満喫
  • 3日目:篠山城跡と城下町を観光

パターン②:温泉と食を楽しむコース

  • 1日目:有馬温泉で外湯巡り
  • 2日目:城崎温泉で、さらに複数の外湯を楽しむ
  • 3日目:丹波地域で、地元グルメを堪能

パターン③:海と山を楽しむコース

  • 1日目:淡路島で瀬戸内海の景色を満喫
  • 2日目:六甲山で高地の涼しさを体験
  • 3日目:丹波地域で農村風景を楽しむ

まとめ

兵庫県での車中泊は、本当に多くの魅力を秘めています。瀬戸内海の穏やかな景色、六甲山の雄大な山々、温泉地の温もり、そして港町の活気。これらを全て同じ県内で体験できるなんて、本当に素晴らしいことだと感じます。

バックパッカー時代、世界中を旅しましたが、こんなにコンパクトで多様な地域は珍しい。そして何より、妻と二人で、ゆっくりとした時間を過ごせることが、何よりの喜びなんです。

兵庫県での車中泊は、初心者にも優しく、ベテランにも満足できるスポットが揃っています。マナーを守り、季節に応じた準備をすれば、本当に快適な体験ができます。皆さんも、ぜひ兵庫県での車中泊を体験してみてください。新しい発見と、素晴らしい出会いが待っているはずです。

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