静岡で車中泊するなら?実際に泊まった厳選スポット5選

妻と二人で日本中を車中泊で巡る生活も、気づけば3年目に入りました。バックパッカーの頃とは違い、ゆっくりと同じ場所に連泊し、その土地の朝焼けや夜景を何度も眺める。そんな贅沢な時間を過ごせるようになったんですよね。その中でも静岡県は、我々夫婦にとって特別な場所です。富士山の絶景、新鮮な海の幸、そして思わぬ出会い。この記事では、実際に泊まった5つのスポットを通じて、静岡での車中泊の魅力をお伝えします。

静岡県の車中泊事情を知ろう

静岡が車中泊に適している理由

静岡県は、本当に車中泊に適した場所なんですよね。まず、東名高速道路と新東名高速道路が走っており、関東・関西からのアクセスが良好です。我々が横浜から出発する際も、約2時間で最初のスポットに到着できます。

加えて、静岡県には道の駅が30カ所以上あり、24時間利用可能な駐車場が豊富です。安心して車中泊できる環境が整っているのは、初心者にとって大きなメリット。さらに、富士山、伊豆半島、駿河湾と、多様な景観が揃っているため、飽きることなく何度も訪れたくなるんです。

気候も比較的温暖で、冬場でも東北ほど厳しくありません。ただし、1月から2月の朝は気温が5℃を下回ることもあるため、シュラフ(寝袋)の選択には注意が必要です。

季節ごとの気候と過ごし方のコツ

春(3月~5月)は最も快適な季節です。気温は15℃~25℃で、窓を開けての通風も心地よい。桜の季節は特に美しく、我々も毎年3月下旬に伊豆を訪れています。

夏(6月~8月)は湿度が高く、車内の結露対策が必須です。我々は小型の除湿機と、100円均一で購入した吸水シートを活用しています。また、海沿いのスポットなら、早朝の涼しさを活用して行動するのがコツ。

秋(9月~11月)は気温が安定し、星がきれいに見える季節。9月は台風シーズンなので、天気予報をこまめにチェックすることをお勧めします。

冬(12月~2月)は、ミニバンの断熱性能が試される季節。我々は段ボールを窓に貼り付け、手作りの断熱パネルで対策しています。夜間の気温が10℃以下になることもあるため、暖房対策は怠らずに。

富士山麓・伊豆エリアのおすすめ車中泊スポット

朝霧高原の道の駅で富士山を眺める

道の駅 朝霧高原(富士市)は、我々が最初に泊まった静岡のスポットです。標高600mの高原に位置し、晴れた日の朝焼けに照らされた富士山は、本当に息を呑むほどの美しさなんですよ。

基本情報
– 営業時間:24時間(トイレ・駐車場)
– 駐車台数:約50台
– 設備:トイレ、水道、自動販売機、レストラン(営業時間8:00~18:00)
– 料金:無料

初めてこの場所に泊まったのは、2021年の4月中旬。その朝、5時半に目を覚ましたとき、東の空がオレンジ色に染まり、富士山のシルエットが浮かび上がる光景を見ました。妻と一緒に車外に出て、その景色をただ眺めていたんです。バックパッカー時代にペルーのマチュピチュで見た朝日も素晴らしかったですが、これは別の感動でした。日本の風景の奥深さを改めて感じた瞬間です。

実用的なアドバイス:朝霧高原は標高が高いため、夜間は想像以上に冷え込みます。我々は最初、シュラフなしで過ごそうとして後悔しました。冬場はもちろん、春先でも厚めのシュラフを持参することをお勧めします。また、朝霧高原は観光地化が進んでおり、連休中は駐車場が満車になることもあります。早朝(5時前)の到着がベストです。

朝食は、道の駅併設のレストランで地元産の野菜を使った定食(約1,000円)を食べるのが我々の定番。新鮮な地元の味を堪能できます。

伊豆スカイラインの絶景ポイント

伊豆スカイラインは、箱根峠から天城峠まで約40kmの有料道路です。この沿線には、正式な車中泊施設はありませんが、伊豆スカイラインの展望台周辺の広い駐車スペースを活用することができます。特に「八景園駐車場」(伊豆市)は、駿河湾と富士山を一度に眺められる穴場スポットです。

基本情報
– 八景園駐車場:無料、約20台駐車可能
– 伊豆スカイライン通行料:軽自動車2,600円(往復)
– 営業時間:24時間

いやはや、驚きました。この駐車場で泊まった夜、星の多さに。都会では決して見ることのない天の川が、くっきりと見えたんです。妻がスマートフォンで天体観測アプリを起動して、星座を確認していました。こういった予期しない発見が、車中泊の醍醐味なんですよね。

注意点:この駐車場は正式な車中泊施設ではないため、長時間の滞在や騒音を避けることが重要です。我々は早朝に出発することを心がけています。また、伊豆スカイラインは冬季に通行止めになることがあるため、事前に確認が必須です。

駿河湾沿いと南部エリアのおすすめ車中泊スポット

焼津港周辺で海の幸を堪能する

道の駅 焼津(焼津市)は、駿河湾に面した道の駅で、新鮮な海の幸が豊富です。ここでの車中泊は、朝食の選択肢の豊かさが最大の魅力なんですよ。

基本情報
– 営業時間:24時間
– 駐車台数:約80台
– 設備:トイレ、水道、シャワー(有料:500円)、レストラン、直売所
– 料金:無料

焼津港は日本有数の漁港で、毎朝、新鮮な魚が水揚げされます。道の駅の直売所では、その日の朝に獲れた魚を購入することができるんです。我々は、ここで購入した新鮮なシラスを、簡易コンロで調理して朝食にしました。市価で300円程度のシラスが、本当に甘くて美味しかった。スーパーで購入する商品とは比べ物になりません。

実用的なアドバイス:焼津港周辺は、夜間に漁船の明かりが見えることもあり、完全な暗さを求める人には不向きかもしれません。ただし、その代わりに、朝4時から5時にかけて漁船が帰港する光景を見ることができます。この時間帯に起床すれば、港の活気を肌で感じられます。

また、シャワー設備があるのは大きなメリット。1泊2日の滞在であれば、ここで身体をリセットして、次の目的地に向かうことができます。

南伊豆の静かな漁村での車中泊

南伊豆町にある道の駅 南伊豆 下賀茂は、我々が「最も静かだった道の駅」として記憶しています。観光地化が進んでいない、本当に静かな漁村の雰囲気が残っているんです。

基本情報
– 営業時間:24時間
– 駐車台数:約30台
– 設備:トイレ、水道、直売所(営業時間8:00~17:00)
– 料金:無料

ここに泊まった夜は、本当に静かでした。波の音だけが聞こえ、夜明け前には野鳥の鳴き声で目が覚めます。妻は「バックパッカー時代に泊まったタイの離島を思い出す」と言っていました。そして、朝6時に起床して、漁港を散歩すると、地元のおじいさんと出会ったんです。

彼は毎朝、港で朝焼けを眺めるのが習慣だと言っていました。我々も一緒に朝焼けを眺め、彼から地元の歴史や、この土地の変化について聞かせてもらいました。こういった予期しない出会いが、旅の最大の収穫なんですよね。

マナーと配慮:南伊豆は観光客が少ないからこそ、地元住民との関係が重要です。騒音を出さない、ゴミを残さない、といった基本的なマナーを心がけることで、地元の人々に信頼される旅人になることができます。

中部・天竜エリアのおすすめ車中泊スポット

天竜川沿いの穴場スポット

天竜川は、静岡県の北部を流れる大河です。ここには正式な道の駅こそありませんが、天竜川沿いの河川公園が、地元の人々に知られた穴場スポットとなっています。特に、浜松市天竜区の「天竜川河川公園」周辺は、静かで落ち着いた環境です。

基本情報
– 駐車台数:約20台(無料)
– 設備:簡易トイレ、水道
– 料金:無料
– 営業時間:24時間

この場所を発見したのは、正直なところ偶然です。我々は伊豆から中部へ向かう際に、ナビの案内に従わず、地図を見ながら走っていたんです。そして、天竜川の美しさに引き込まれ、この河川公園に到着しました。

ここでの失敗は、トイレ設備が簡易的だったことです。夜間にトイレを使用する際、懐中電灯が必須でした。我々は懐中電灯を持っていなかったため、スマートフォンのライト機能を使うはめになりました。これ以来、車中泊時には必ず懐中電灯を持参するようにしています。

実用的なアドバイス:天竜川沿いは、春から秋にかけてアウトドア愛好家が多く訪れます。連休中は混雑することもあるため、平日の利用がお勧めです。また、川沿いのため、夜間の気温が思ったより低くなることがあります。シュラフの準備は怠らずに。

静岡での車中泊を快適にするために

実際に役立ったDIYグッズと工夫

我々が最初にミニバンで車中泊を始めた時は、高価なガジェットばかりを購入していました。しかし、時間が経つにつれ、DIYと工夫がいかに重要かを学びました。

断熱パネル:段ボールと100円均一で購入したアルミシートを組み合わせて、窓に貼り付ける断熱パネルを自作しました。コストは1枚あたり200円程度ですが、効果は絶大です。冬場の朝、車内の気温は外気温より3℃~5℃高くなります。

収納ボックス:プラスチックのコンテナボックスに、衣類や調理器具を分類して収納しています。これにより、限られた車内スペースを有効活用できます。

ポータブル電源:最初は高価な製品を検討していましたが、結局のところ、容量5,000mAhのモバイルバッテリーで十分です。スマートフォンとLEDライトを充電するだけなら、これで事足ります。

簡易シンク:折りたたみ式のウォータータンク(1,500円程度)と、ステンレス製の盆を組み合わせて、簡易シンクを作りました。これにより、車外で手軽に食器を洗えます。

マナーと環境配慮で地元に愛される旅人に

車中泊の最大の課題は、地元住民との関係性です。マナーを守ることで、初めて「地元に愛される旅人」になることができるんですよね。

ゴミの処理:我々は、生ゴミを含むすべてのゴミを持ち帰ります。道の駅のゴミ箱に捨てるのは厳禁です。特に生ゴミは、野生動物を呼び寄せるため、絶対に避けるべきです。

騒音対策:夜間の出入りは静かに。エンジンをかけるのも、朝6時以降が目安です。妻と我々は、夜間に話をする際も、ささやくような声量を心がけています。

トイレの使用:道の駅のトイレを使用する際は、清潔に保つことが重要です。使用後は必ず水を流し、便座をきれいにします。

地元産品の購入:可能な限り、地元の直売所やレストランで食事や買い物をすることで、地域経済に貢献することができます。

まとめ

静岡県での車中泊は、単なる「泊まる場所」を超えた、豊かな経験をもたらしてくれます。富士山の絶景、新鮮な海の幸、そして何より、地元の人々との予期しない出会いが、この場所の最大の魅力なんです。

バックパッカー時代には、世界中を駆け巡ることに喜びを感じていました。しかし、今は同じ場所に何度も訪れ、季節の変化を感じながら、ゆっくりと時間を重ねることの素晴らしさを実感しています。静岡県は、そんな「ゆっくりとした旅」を実現できる、最高のフィールドです。

もし、あなたが車中泊初心者であれば、静岡から始めることをお勧めします。アクセスの良さ、施設の充実度、そして何より、この土地が持つ懐の深さが、あなたの車中泊ライフを豊かにしてくれるはずです。妻と一緒に、我々もまた来月、静岡を訪れる予定です。

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