妻と二人でミニバンを使って車中泊をしていると、季節や場所によって想像以上に寒さを感じることがあるんですよね。特に春先や秋口の夜間は、寝袋だけでは足りず、何度も目が覚めてしまったことがあります。バックパッカー時代には野宿も経験しましたが、車中泊は限られた空間だからこそ、質の良い睡眠が重要です。そこで活躍するのが「ブランケット」なんです。今回は、実際に試した経験から、車中泊に本当に必要なブランケット選びのコツと、おすすめ商品についてお話しします。
車中泊でブランケットが必要な理由
季節の変化に対応する重要性
日本中を旅していると、同じ季節でも地域によって気温差が激しいことに気づきます。先月、長野県の高地にある道の駅で車中泊をした時のことです。8月下旬なのに、夜間の気温が15℃まで下がってしまい、寝袋だけでは寒くて眠れませんでした。妻も「こんなに寒いなんて」と驚いていたほどです。
ブランケットは、こうした予想外の気温変化に対応する強い味方なんですよね。寝袋の上に掛けることで、保温性を大幅に高めることができます。また、昼間の休憩時にひざ掛けとして使ったり、窓に掛けて断熱効果を高めたりと、用途が多いのも魅力です。
寝袋だけでは足りない場面とは
寝袋は確かに暖かいのですが、実は意外と融通が利かないんです。例えば、春の温かい日中に寝袋を広げると、夜間との気温差で調整が難しくなります。また、寝袋の中で寝返りを打つたびに、ファスナーが開いて冷気が入ってくることもありました。
さらに、妻が指摘したのは「長時間の運転で疲れた時に、ブランケットなら手軽に体を温められる」という点です。寝袋を出し入れするより、ブランケットをサッと掛ける方が、心理的にも楽なんですよね。実際、私たちは今、常に2~3枚のブランケットをミニバンに積んでいます。
ブランケット選びの3つのポイント
素材で選ぶ:コットン、フリース、ダウンの違い
ブランケット選びで最初に迷うのが素材です。大きく分けて3つの選択肢があります。
コットン素材は、吸湿性に優れ、肌触りが良いのが特徴です。通気性も良いため、春から秋にかけてのシーズンに活躍します。ただし、冬場の保温性はやや劣ります。
フリース素材は、軽くて暖かく、洗濯も簡単です。価格も手頃で、初心者向けといえるでしょう。ただし、静電気が起きやすく、塵が付きやすいという欠点があります。
ダウン素材は、最高の保温性を誇ります。軽量で圧縮性も高いため、車中泊向けとしては理想的です。ただし、価格が高く、洗濯が手間というデメリットがあります。
実は、私たちは季節ごとに使い分けています。春秋はコットン、冬はダウン、そして夏でも高地ではフリースを備えています。
サイズと重さのバランス
車中泊で重要なのが「収納性」です。ミニバンは広いとはいえ、限られた空間ですから、かさばるブランケットは避けたいところです。
一般的に、シングルサイズ(約140cm×100cm)が車中泊には最適です。これなら、寝袋の上に掛けても余りますし、二人で共有することもできます。ダブルサイズは大きすぎて、車内での取り回しが不便です。
重さについては、600g~1kg程度が目安です。これ以上重いと、持ち運びが大変になります。逆に軽すぎると、保温性が不足することがあります。実際に私たちは、複数のブランケットを試した結果、800g前後のものが最もバランスが取れていると感じています。
収納性と持ち運びやすさ
ブランケットは、必ず付属の収納袋に入れて保管することをおすすめします。専用の袋があれば、コンパクトに収納でき、湿気からも守れます。
また、実際に使う際のことを考えると、「取り出しやすさ」も重要です。ミニバンの隙間に無理やり詰め込むと、いざという時に出しにくくなってしまいます。私たちは、助手席の下に収納ボックスを置き、よく使うブランケットはそこに入れています。
さらに、洗濯できるかどうかも確認しておくと良いでしょう。車中泊で使っていると、どうしても汚れが付きます。洗濯機で洗えるブランケットなら、衛生的に長く愛用できます。
ブランケット選びの実践的なおすすめ商品
おすすめ商品1:防災士監修 フリースブランケット
価格:1,680円 | レビュー評価:4.25/5.0(152件)
いやはや、この価格でこのクオリティはびっくりしました。防災士監修という点も信頼できます。フリース素材で軽量(600g)、洗濯も可能という、まさに車中泊初心者向けの完璧な一枚です。
実際に購入して試してみたところ、春秋の夜間の冷え込みに対しては十分な保温性があります。また、首元を絞ることができるデザインになっており、効率的に体温を逃さないようになっているんですよね。152件ものレビューがあり、評価が4.25というのも納得です。
この価格帯なら、複数枚買って季節ごとに使い分けるのも現実的です。初めて車中泊をする方や、とにかくコスパ重視の方には、本当におすすめできます。
おすすめ商品2:NANGA エイシェントフィッシュコットンブランケット
価格:14,850円 | レビュー評価:準備中
NANGAは、高品質な寝袋やアウトドア寝具で知られる日本の老舗ブランドです。このコットンブランケットは、素材にこだわりたい方向けの逸品ですね。
コットン素材の素晴らしさは、その「経年変化」にあります。使い込むほどに柔らかくなり、肌に馴染んでいく感覚は、本当に心地よいんです。妻も「長く愛用できるものは、最初の投資が大切」という考えで、このブランケットの購入に賛成してくれました。
シングルサイズで、寝袋の上に掛けるにも、ソファーカバーとして使うにも、ちょうど良いサイズです。価格は確かに高いですが、数年単位で愛用できることを考えると、決して悪い投資ではありません。
おすすめ商品3:NANGA TREE OF LIFE コットンブランケット
価格:14,850円 | レビュー評価:準備中
こちらもNANGAのコットンブランケットで、デザインが異なるバージョンです。「TREE OF LIFE」というデザインは、自然とのつながりを感じさせてくれるんですよね。
バックパッカー時代、世界中を旅して気づいたことは、「良いものは国を問わず愛される」ということです。このブランケットも、その哲学が詰まっているように感じます。コットン素材の通気性と吸湿性は、春から秋にかけての車中泊に最適です。
前述のエイシェントフィッシュとの違いはデザインのみで、機能性はほぼ同じです。どちらのデザインが好きかで選んでいただいて問題ありません。我が家では、この二種類を季節ごとに使い分けるという贅沢をしています。
長く愛用できるブランケット選びのコツ
ブランケット選びで最も大切なのは、「自分たちの旅のスタイルに合っているか」という点です。高価なものが必ずしも正解ではありません。
我が家の失敗談ですが、最初は有名ブランドの高級ダウンブランケットを購入してしまいました。確かに暖かいのですが、洗濯が手間で、結局あまり使わなくなってしまったんです。その後、手頃な価格のフリースブランケットを複数枚購入し、気軽に洗濯できるようにしたところ、本当に活躍するようになりました。
つまり、「使いやすさ」と「お手入れの手軽さ」も、長く愛用するための重要な要素なんですよね。予算に余裕があれば、異なる素材のブランケットを複数枚揃えることをおすすめします。
実際の車中泊でのブランケット活用法
季節ごとの使い方の工夫
春(3月~5月):この季節は気温変化が激しいため、軽めのコットンブランケット1枚と、フリースブランケット1枚を常備しています。昼間は暖かくても、夜間は冷え込むことが多いからです。
夏(6月~8月):基本的にはブランケットなしで寝袋だけで大丈夫ですが、高地や夜間の強い冷房対策として、薄手のコットンブランケットを1枚持ち込みます。
秋(9月~11月):春と同様に気温変化が激しいため、複数枚のブランケットが活躍します。特に9月の高地は想像以上に寒いので、注意が必要です。
冬(12月~2月):ダウンブランケットとコットンブランケットを重ねて使用します。また、窓に掛けて断熱効果を高めることも重要です。
実際に長野県の白馬村で冬の車中泊をした時は、ブランケットを3枚重ねて初めて快適に眠れました。
ブランケット以外との組み合わせ術
ブランケットの効果を最大限に引き出すには、他の寝具との組み合わせが重要です。
寝袋との組み合わせ:寝袋の上にブランケットを掛けることで、保温性が30%以上向上するという実感があります。
マットレスの選択:断熱性の高いマットレスを選ぶことで、地面からの冷気を遮断できます。我が家は、厚さ10cmのウレタンマットレスを使用しており、これがブランケットの効果を大幅に高めています。
窓の断熱対策:ブランケットを窓に掛けることで、夜間の放射冷却を防ぐことができます。特に冬場は、この対策が睡眠の質を大きく左右します。
通気性の確保:ブランケットで覆いすぎると、結露が発生することがあります。適度な通気性を保つことも大切です。
実は、これらの工夫を組み合わせることで、初心者でも快適な車中泊が実現できるんですよね。
まとめ
車中泊に最適なブランケット選びは、「自分たちの旅のスタイル」に合わせることが最も重要です。予算重視なら防災士監修のフリースブランケット(1,680円)から始めて、長く愛用したいなら質感にこだわったNANGAのコットンブランケット(14,850円)を選ぶというように、段階的に揃えていくのも一つの方法です。
妻と二人で日本中を旅していて気づいたのは、「快適な睡眠があれば、旅はもっと楽しくなる」ということです。ブランケット選びは小さなことかもしれませんが、その先にある「充実した旅」への第一歩なんですよね。ぜひ、自分たちに合ったブランケットを見つけて、素晴らしい車中泊ライフを送ってください。

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