妻と二人で日本中を旅するようになって、もう5年近くになります。最初はミニバンの純正ベッドキットで寝ていたのですが、いやはや、もう限界が来ていたんですよね。狭い、蒸し蒸しする、雨の音が大きい…。そんなときに出会ったのがルーフテントです。導入してからというもの、車中泊の快適さが劇的に変わりました。今回は、実際に使ってみてわかったルーフテント選びのコツと、おすすめ商品をご紹介します。
車中泊にルーフテントが必要な理由
ミニバンの限られたスペースを有効活用する
正直に申し上げますと、ミニバンの室内だけで快適な寝床を作るのは難しいんです。我が家のミニバンは全長4.7メートル、全幅1.8メートルですが、後部座席を倒しても寝転ぶスペースは限られています。特に、妻と二人で寝るとなると、もう身動きが取れない状態になってしまいます。
ルーフテントを導入することで、寝室を車の上に拡張できるんですよね。これまで「どうしよう…」と思っていた狭さから解放されました。ルーフテントは通常、シングルサイズからダブルサイズまで対応しており、我が家が選んだのはダブルサイズ相当の超大型タイプです。これにより、夫婦二人が足を伸ばして快適に眠れるようになりました。
さらに、車内スペースを有効活用できるという副次的なメリットもあります。従来は寝床を作るために座席を倒していたのですが、今は居住スペースとして活用できるようになったんです。朝、目覚めてから朝食を作ったり、悪天候の日に過ごしたりするのに、ぐっと快適になりました。
雨の日も安心な快適な寝床
バックパッカー時代、テントで雨漏りに悩まされたことが何度もあります。そのトラウマがあるからこそ、防水性能は最優先事項なんですよね。車中泊でも同じで、雨の日に「漏れたらどうしよう…」という不安は禁物です。
ルーフテントは、きちんと選べば防水性能に優れているんです。特に二重構造のものは、外側の撥水層と内側の防水膜により、相当な雨量でも対応できます。我が家が導入してから、ゲリラ豪雨に遭遇したことが2度ありますが、一滴の水も漏れませんでした。その時の安心感といったら、もう格別です。
また、ルーフテントは地面から高さがあるため、地面からの湿気の侵入も少ないんです。従来のミニバン内での寝床は、どうしても湿度が高くなりがちでしたが、ルーフテントなら通気性も確保できます。梅雨時期でも、朝起きた時の不快感が格段に減りました。
ルーフテント選びで失敗しないポイント
車の耐荷重と取り付け方法を確認する
これは本当に大切なポイントなんです。ルーフテントは、テント本体に加えて、寝ている人間の体重が加わります。我が家の場合、妻と私の体重を合わせると160キロ近くになるので、ルーフテント本体の重さと合わせると、車のルーフに相当な負荷がかかるんですよね。
購入前に、必ず車の取扱説明書を確認して、ルーフの耐荷重を調べておきましょう。多くのミニバンは75~100キロ程度の耐荷重設定になっていますが、ルーフテント導入時は、テント本体の重さ(通常15~30キロ)と、乗員の体重を合算して考える必要があります。
取り付け方法も重要です。ルーフキャリアを使った取り付けと、ルーフレールに直接取り付ける方法がありますが、車種によって対応が異なります。我が家は正規のルーフレールが装備されていたため、専門店で確実に取り付けてもらいました。DIYでの取り付けも可能ですが、安全性を考えると、専門店での取り付けをおすすめします。取り付け費用は5,000~15,000円程度が相場です。
防水性と通気性のバランスを見極める
ルーフテント選びで、私が最も悩んだのが「防水性と通気性のバランス」です。防水性を重視すれば、当然ながら通気性は落ちます。逆に通気性を優先すれば、防水性に不安が残ります。
実際に何度も試行錯誤した結果、わかったのが「二重構造で、かつ側面にベンチレーション機能が付いているもの」が最適だということなんですよね。外側は完全防水、内側は透湿性のある素材という組み合わせが理想的です。
我が家が選んだ超大型カーサイドオーニングは、この条件を満たしていました。天井部分は完全防水ですが、側面には通気用の開口部が複数あり、夏場でも蒸し蒸しせずに快適に眠れます。実際、真夏の長野県での車中泊時も、朝方に結露がほぼ発生しませんでした。
設営・撤去の手軽さを重視する理由
ここが意外と見落とされるポイントなんですが、「設営と撤去の手軽さ」は本当に大切です。毎回、30分以上かかるようなテントだと、気軽に使う気がなくなってしまうんですよね。
我が家が最初に検討していたテントの中には、設営に45分かかるものもありました。これでは、ちょっと立ち寄った道の駅での仮眠も、気軽にできません。現在使用している超大型カーサイドオーニングは、ロール式で、展開に3~5分、撤去に同じく3~5分という手軽さです。
この手軽さのおかげで、「今日はここで寝よう」という判断が気軽にできるようになりました。結果として、より多くの場所で車中泊を楽しめるようになったんです。また、朝の出発も早くなりました。以前は設営と撤去に時間がかかるため、朝6時には起きなければならなかったのですが、今は7時起床でも十分対応できます。
車中泊に最適なルーフテント・カーサイドタープおすすめ商品
おすすめ商品1:超大型カーサイドオーニング od313
価格:23,580円
レビュー評価:準備中(新商品のため)
我が家が最終的に選んだのが、このod313です。「超大型」という名称の通り、展開時のサイズは約3.5メートル×3メートルという圧倒的な広さなんですよね。これまで使用していた一般的なカーサイドタープと比較すると、実に1.5倍以上のスペースが確保できます。
実際の使用感としては、本当に快適です。妻と二人で寝ても余裕があり、朝起きて軽いストレッチができるほどのスペースがあります。防水性も申し分なく、先ほど触れたゲリラ豪雨でも完全に雨を防いでくれました。ロール式の設営方法も直感的で、初めて使った時も説明書を見ずに5分で展開できました。
唯一の課題は、設置場所を選ぶということですね。あまりに大きいため、小さな駐車スペースでは展開できない場合があります。事前に駐車場のサイズを確認する必要があります。
おすすめ商品2:超大型カーサイドオーニング od313h
価格:21,900円
レビュー評価:準備中(新商品のため)
od313hは、先ほどのod313の廉価版という位置付けですが、「廉価版だから劣っている」というわけではないんです。むしろ、基本性能は非常に高く、価格が1,680円安いというのは大きなメリットですね。
主な違いは、若干の素材グレードの違いと、付属アクセサリーの数程度です。防水性能や耐久性は、od313と同等レベルを保っています。我が家の友人が購入して使用していますが、「十分快適」と評価しています。
コストパフォーマンスを重視する方、初めてルーフテントを導入する方には、こちらのod313hをおすすめします。価格と性能のバランスが、本当に優れているんですよね。
おすすめ商品3:超大型カーサイドオーニング od313(雑貨の国のアリス版)
価格:22,999円(セール時最大25%OFF)
レビュー評価:準備中(新商品のため)
こちらは、別のショップからの販売版です。同じod313ですが、セール時期に購入すると最大25%割引になるという大きなメリットがあります。実際のセール時期なら、18,000円前後で購入できるということになるんですよね。
品質は全く同じですので、「いかに安く購入するか」という観点では、こちらのショップをチェックすることをおすすめします。ただし、セール時期は限定的なので、欲しい時期に割引が適用されているかは確認が必要です。
複数のショップをチェックして、最適なタイミングで購入することが、賢い買い物のコツなんですよね。
実際に使ってみた感想と注意点
導入から1年半が経過した現在、我が家は月に平均3~4回、ルーフテントを使用しています。総泊数は50泊を超えました。その経験から、実際の使用感と注意点をお伝えしたいと思います。
良かった点:
まず、何といっても快適性の向上です。ミニバン内での寝床と比較すると、天と地の差があります。特に、通気性の改善は顕著で、以前は朝起きた時に湿度で不快感を感じていたのですが、今はそれがありません。
また、プライバシーの確保も大きなメリットです。ルーフテントは、地面からの高さがあるため、道行く人からの視線が気になりません。これにより、心理的な安心感が格段に向上しました。
注意点:
一方、注意点もあります。まず、車の燃費が若干低下します。我が家の場合、ルーフテント装着前は高速道路で時速100キロで走行時に約12km/Lでしたが、装着後は約10km/Lに低下しました。これは空気抵抗の増加が原因です。
次に、駐車場選びが限定されます。立体駐車場は、ほぼ利用不可になります。また、通常の駐車場でも、高さ制限がある場所は使用できません。我が家は事前に「ルーフテント対応の駐車場」をリストアップして、旅行計画を立てるようにしています。
さらに、メンテナンスの手間が増えます。定期的に防水処理を施す必要があり、年に1~2回は専門店でのメンテナンスをおすすめします。我が家は毎年春と秋に、防水スプレーを吹きかけるなどの簡易メンテナンスを行っています。
季節ごとの使い分け方
ルーフテントは、季節によって使い分けることで、より快適に使用できるんですよね。
春(3~5月):
気温が上昇し始める季節です。ルーフテントの通気性が活躍する時期です。側面のベンチレーションを全開にして、新鮮な空気を取り入れることができます。我が家は、この時期にルーフテントの本格的な使用を開始します。
夏(6~8月):
最も工夫が必要な季節です。直射日光による熱の蓄積が問題になります。対策として、ルーフテント上部に遮光シートを被せたり、側面を開放して風通しを確保したりします。また、夜間の気温低下を活用して、夕方から夜間にかけて快適に寝ることができます。
秋(9~11月):
気候が安定し、最も快適な季節です。気温も湿度も丁度良く、ルーフテントの性能を最も引き出せる時期です。我が家は、この季節に長距離の旅行を計画することが多いです。
冬(12~2月):
寒冷地での使用は、結露が大きな課題になります。ルーフテント内の温度と外気温の差により、内部が結露しやすくなるんですよね。対策として、小型のヒーターを使用したり、布団を厚くしたり、朝方に側面を開放して湿気を逃がしたりします。ただし、積雪地域では、ルーフテント上に積もった雪の重さが問題になるため、使用を避けることをおすすめします。
ルーフテント導入前に知っておきたい現実的な話
設置場所の制限と駐車場選びのコツ
ルーフテント導入後、最も制約を感じるのが「駐車場選び」です。いやはや、思っていた以上に選択肢が限定されるんですよね。
まず、立体駐車場は、ほぼ全滅です。ルーフテント装着時の高さは、通常2.5~2.7メートル程度になりますが、立体駐車場の多くは2.1~2.3メートルの高さ制限です。
次に、通常の駐車場でも、高さ制限がある場所は使用できません。また、小さな駐車スペースでは、ルーフテントを展開できない場合があります。我が家は、事前に駐車場のサイズと高さ制限を確認するようにしています。
駐車場選びのコツ:
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事前にGoogleマップで確認する:駐車場の写真や口コミから、おおよその雰囲気を把握できます。
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道の駅や車中泊専用の駐車スペースを活用する:全国の道の駅の多くは、高さ制限がなく、比較的広いスペースがあります。我が家は、全国の道の駅を「ルーフテント対応度」でランク付けしたリストを作成しています。
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RVパークや車中泊専用施設を利用する:最近、全国でRVパークが増加しています。これらの施設は、ルーフテント対応を前提に設計されているため、安心です。料金は1泊3,000~5,000円程度ですが、安全性と快適性を考えると、十分な価値があります。
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事前に駐車場の管理者に確認する:不安な場合は、駐車前に管理者に「ルーフテント装着車の駐車が可能か」確認することをおすすめします。
メンテナンスの手間と長期使用のコツ
ルーフテントは、定期的なメンテナンスが必要です。これは、長期間快適に使用するための必須条件なんですよね。
必要なメンテナンス:
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防水処理:年に1~2回、防水スプレーを吹きかけることをおすすめします。特に、梅雨時期前と秋雨時期前が目安です。我が家は、毎年4月と9月に防水処理を行っています。
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ジッパーの手入れ:ジッパーが引っかかるようになったら、シリコンスプレーを吹きかけて滑りを良くします。これにより、ジッパーの寿命が大幅に延びます。
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生地の清掃:定期的に、ぬるま湯で軽く洗い、汚れを落とします。ただし、強く擦ったり、高圧洗浄機を使用したりするのは避けてください。生地が傷む可能性があります。
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フレームの点検:ルーフテントのフレームは、アルミニウムで作られているのが一般的です。定期的に、錆や変形がないか確認します。
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ベッドマットレスのメンテナンス:定期的に、天日干しして湿気を取り除きます。これにより、カビの発生を防ぐことができます。
我が家は、これらのメンテナンスを定期的に行うことで、購入から1年半経過した現在も、新品同様の状態を保っています。
予算計画と費用対効果
ルーフテント導入には、相応の投資が必要です。正直に、費用対効果について考えてみましょう。
初期投資:
- ルーフテント本体:20,000~50,000円
- 取り付け工事:5,000~15,000円
- 防水スプレーなどの初期用品:3,000~5,000円
- 合計:28,000~70,000円
我が家の場合、od313(23,580円)と取り付け工事(10,000円)、初期用品(4,000円)で、合計37,580円の投資でした。
ランニングコスト:
- 防水処理(年2回):2,000~3,000円
- その他メンテナンス:1,000~2,000円
- 年間合計:3,000~5,000円程度
費用対効果:
従来、ホテルや旅館に泊まっていた場合、1泊あたり8,000~15,000円かかっていました。我が家は月に3~4回、ルーフテントで車中泊をしているため、年間36~48泊しています。
ホテル泊と比較すると、年間288,000~720,000円の節約になるんですよね。初期投資の37,580円は、わずか2~3ヶ月で回収できる計算です。
さらに、自由度の向上や、新しい経験の獲得といった無形資産も大きいです。バックパッカー時代の「自由な旅」の感覚を、中年になった今、再び味わえるようになったというのは、何物にも代え難い価値があります。
まとめ
ルーフテントは、車中泊の快適性を劇的に向上させるアイテムです。初期投資は必要ですが、費用対効果は非常に高く、特に頻繁に車中泊をする方にはおすすめできます。
選び方のポイントは、「車の耐荷重の確認」「防水性と通気性のバランス」「設営・撤去の手軽さ」の3点です。これらを満たすルーフテントを選ぶことで、本当に快適な車中泊ライフが実現できます。
我が家が導入したod313やod313hのような超大型カーサイドオーニングは、これらの条件を全て満たし、コストパフォーマンスも優れています。ルーフテント導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。妻と二人、これからも日本中を旅して、新しい出会いと経験を重ねていきたいと思っています。

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