妻と二人で日本中を車中泊で巡るようになって、もう3年近くになります。若い頃のバックパッカー時代とは違い、今は時間に余裕があるからこそ、快適さにこだわれるようになったんですよね。そんな中で、車中泊の快適さを大きく左右する存在が「ランタン」だったんです。最初は100円ショップの懐中電灯で済ませていたのですが、いやはや、それでは不十分だったことに気づきました。今では複数のランタンを使い分けており、その経験をもとに、本当におすすめできるランタンを厳選してご紹介します。
車中泊でランタンが必要な理由
限られた車内空間での照明の工夫
ミニバンの車内は、想像以上に暗いんですよね。特に夜間、天井の小さなルームライトだけでは、読書どころか食事をするのも一苦労です。私たちが最初に気づいたのは、夜間に妻が本を読もうとしたときのこと。「目が疲れる」と言われて、初めて照明の重要性を実感しました。
車内は限られた空間なので、大型の照明は設置できません。だからこそ、コンパクトながら十分な明るさを確保でき、かつ雰囲気も損なわないランタンが必要になるわけです。車中泊の快適さは、実は照明の質で決まると言っても過言ではありません。
安全性と快適さを両立させるために
もう一つ重要なのが「安全性」です。車内で使用する照明は、火災のリスクがあるものは避けるべき。私たちが使っているのはすべてLED照明ですが、これなら熱を持たないので、誤って布などに接触しても安全です。
また、バッテリー式やUSB充電式のランタンなら、ガソリンスタンドやコンビニで充電できるという実用性もあります。実際、長野県の野辺山高原で車中泊をしたとき、スマートフォンと一緒にランタンもUSB充電できたおかげで、とても便利でした。安全性と実用性を兼ね備えたランタン選びが、快適な車中泊につながるんです。
車中泊用ランタンの選び方
電源方式で選ぶ(USB充電・ソーラー・バッテリー)
ランタン選びで最初に決めるべきは、電源方式です。大きく分けて3つあります。
USB充電式は、スマートフォンと同じように充電できるため、どこでも対応しやすいのが魅力。コンビニやカーディーラーのUSBポートを活用できます。ただし、充電忘れに注意が必要です。
ソーラー充電式は、日中に太陽光で充電できるため、電源がない場所でも対応できます。ただし、曇りの日や雨の日は充電が進まないという弱点があります。実際、伊豆の南伊豆町で連日の雨に遭ったとき、ソーラー充電だけでは足りず、苦労した経験があります。
バッテリー式は、単3電池や単4電池を使用するもので、予備電池さえあれば、どこでも対応できる汎用性が最大の利点です。我が家では、USB充電式とバッテリー式の両方を用意しており、状況に応じて使い分けています。
明るさと省電力のバランス
ランタンの明るさは「ルーメン(lm)」という単位で表示されます。車内での読書程度なら300~500ルーメンあれば十分ですが、調理など作業が必要な場合は800ルーメン以上あると安心です。
ただし、明るいほど電池の消費が早くなるため、調光機能があるランタンを選ぶことをおすすめします。妻との夜間の団らん時は明るさを抑えて、読書するときは明るくするといった使い分けができるからです。実は、この調光機能が車中泊の快適さを大きく左右するんですよね。
サイズとコンパクト性の重要性
ミニバンの限られた収納スペースを有効活用するには、ランタンのサイズ選びが重要です。我が家は、複数のランタンを使い分けているため、すべてが小型・軽量である必要があります。
理想的なサイズは、片手で握れる程度のコンパクトさ。重さは200~300g以下が目安です。これなら、車内のどこにでも置けますし、キャンプ場での散策にも持ち出しやすいんです。
防水性と耐久性をチェック
車中泊では、急な雨に見舞われることもあります。また、結露で車内が湿度の高い状態になることも珍しくありません。だからこそ、防水性能が重要なんですよね。
最低限、IP44(水の飛沫に耐える)程度の防水性能があると安心です。さらに、落下による衝撃にも強いランタンなら、長く愛用できます。我が家のランタンも、過去に何度か落下させてしまいましたが、LED製なら壊れにくいというのが実感です。
実際に使ってみたおすすめランタン3選
おすすめ商品1:LED バーライト USBランプ LEDライトバー 52cm マグネット 明るい キャンプ アウトドア 車中泊 間接照明 ランタン 軽キャン デスクランプにも カメラ 撮影 補助ライト スイッチ付
価格:999円 | レビュー評価:4.58/5.0(19件)
このLEDバーライトは、我が家の車中泊で最も活躍しているアイテムです。52cmの長さがあるので、ミニバンの天井に沿わせるように設置すると、車内全体を均等に照らすことができるんですよね。マグネット式なので、金属部分に貼り付けるだけで固定でき、設置が簡単。
何より驚いたのは、わずか999円というコスパの良さです。USB充電式で、スマートフォンの充電器があれば対応できます。間接照明として使えば、車内の雰囲気もぐっと良くなり、妻も「これなら長時間いても目が疲れない」と満足しています。ただし、バーライトなので角度調整ができない点は、少し工夫が必要です。
おすすめ商品2:シェード付きランタン LED 3way ランタン 調光機能 白色 ホワイト キャンプ アウトドア 車中泊 バッテリー式
価格:2,680円 | レビュー評価:新商品のため評価なし
このシェード付きランタンは、「3way」という名称の通り、複数の使い方ができるのが特徴です。スタンドとして机に置いたり、吊り下げたり、懐中電灯として手持ちで使ったりできるんですよね。調光機能も搭載しており、明るさを3段階で調整できます。
バッテリー式なので、単3電池を用意しておけば、どこでも使用可能。シェード付きだから、光が直接目に入らず、やさしい雰囲気を作り出せます。実際に購入を検討中ですが、デザインもおしゃれで、防水性能も備えているため、防災用としても活躍しそうです。ただし、他の2つと比べると価格が少し高めなのが、唯一の懸念点ですね。
おすすめ商品3:ランタン USB式充電 ソーラー ランタン 充電式 コンパクト おしゃれ 吊り下げ灯 懐中電灯 4段階調光 屋外 キャンプ ランタン 防水
価格:3,280円 | レビュー評価:3.0/5.0(1件)
このランタンは、USB充電とソーラー充電の両方に対応しているハイブリッド型です。4段階の調光機能があり、用途に応じて細かく明るさを調整できるんですよね。吊り下げ灯としても使えるので、ミニバンの天井フックに吊るして使用することもできます。
マグネット式なので、金属部分に貼り付けることも可能。防水性能も備えており、SOS機能まで搭載しているため、防災用としても優秀です。実は、このランタンは我が家の防災キットの一部でもあります。ただし、ソーラー充電の効率がやや低めという点と、価格が3,280円と少し高めなのが、購入を迷わせる要因かもしれません。
車中泊ランタン選びで失敗しないコツ
実際の使用シーンを想定する
ランタン選びで最も重要なのは、「実際の使用シーンを想定する」ことです。我が家が最初に失敗したのは、このポイントを見落としていたからなんですよね。
購入当初は、「とりあえず明るければいいだろう」という軽い気持ちで、高機能で高価なランタンを買ってしまいました。ところが、実際に使ってみると、車内の限られたスペースでは、そこまでの機能は必要なかったんです。むしろ、シンプルで使いやすいランタンの方が、毎日の車中泊では重宝しました。
読書をするのか、食事をするのか、それとも雰囲気を重視するのか。用途によって必要な明るさや機能は大きく異なります。購入前に、自分たちがどういった場面でランタンを使うのかを、具体的にイメージすることが大切なんです。
妻と一緒に選んで、使い勝手を確認する
実は、ランタン選びで最も失敗しやすいのは、「一人で選んでしまうこと」です。妻と二人で車中泊をしている以上、両者の意見を反映させるべきなんですよね。
妻は「目の疲れにくさ」を重視していますし、私は「コンパクト性」を重視しています。この二つのニーズを満たすランタンを探すことで、結果的に、より実用的で快適なランタンにたどり着くことができました。
可能であれば、購入前に実物を見て、一緒に手に取ってみることをおすすめします。重さ、大きさ、光の質、操作感など、実際に触れることで、初めて分かることがたくさんあるんです。我が家でも、ホームセンターで複数のランタンを比較してから購入することにしました。
まとめ
車中泊の快適さを左右する「ランタン選び」は、決して軽視できないポイントです。高価なガジェットよりも、自分たちの使用シーンに合ったランタンを選ぶことが、長く愛用できる秘訣なんですよね。
我が家は、コスパ最強のLEDバーライトから、調光機能付きの3wayランタン、そしてエコなソーラー充電式まで、複数のランタンを使い分けることで、あらゆる場面に対応できるようになりました。バックパッカー時代の経験を活かして、シンプルで実用的なものを選ぶという姿勢は、今も変わっていません。
これから車中泊を始める方や、現在の照明に満足していない方は、ぜひこの記事を参考に、自分たちにぴったりなランタンを見つけてみてください。快適な照明があれば、車中泊の時間がより一層充実したものになること、間違いなしですよ。

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