富士の道の駅で車中泊!富士山の絶景を楽しむ完全ガイド

妻と一緒に日本中を車中泊で巡るようになって、もう3年になります。バックパッカー時代に見た世界の風景も素晴らしかったのですが、いやはや、日本の自然の奥深さには改めて驚かされるんですよね。なかでも富士山麓の道の駅は、私たちが何度も訪れたお気に入りスポット。今回は、富士の道の駅での車中泊体験を、実際のエピソードを交えてご紹介したいと思います。

道の駅 富士の基本情報と車中泊のポイント

施設の場所と営業時間、駐車台数

道の駅 富士は、静岡県富士市にある施設で、東名高速道路の富士インターチェンジから車でおよそ15分の位置にあります。国道139号線沿いというアクセスの良さが、多くの車中泊愛好家に選ばれている理由の一つなんですよね。

駐車台数は約100台で、大型車両用と普通車用に分かれています。私たちが使用しているミニバンは普通車枠に停めることができます。24時間開放されているため、夜間の到着でも問題ありません。ただし、トイレや水道などの利用時間には制限がある場合がありますので、事前に確認することをお勧めします。

施設内には売店や軽食コーナーがあり、営業時間は概ね朝8時から夜21時程度。地元の野菜や特産品が充実しており、夕食の買い出しに重宝します。

車中泊に必要な設備と利用ルール

車中泊を行う際に最も重要なのが、施設内のトイレと水道の利用ルールを理解することです。道の駅 富士のトイレは清潔に保たれており、24時間利用可能です。これは本当にありがたいんですよ。夜間に急にトイレが必要になった時も、安心して利用できます。

水道も敷地内に複数箇所あり、飲料水の補給や簡単な洗い物ができます。ただし、洗車や大量の水を使う行為は禁止されていますので、注意が必要です。

駐車時間については、一般的な道の駅の利用ルールに従い、24時間以内の駐車が目安となります。実際のところ、多くの利用者が夜間に駐車して朝方に出発するというパターンですね。長期滞在を考えている場合は、複数の道の駅を組み合わせて利用することをお勧めします。

富士山ビューのベストスポット

駐車場の北西側に停めることで、富士山の絶景を楽しめるんです。特に朝焼けの時間帯は本当に素晴らしい。夏場は早朝5時半ごろから空が明け始め、富士山の頂上がうっすらと紅く染まっていく様子は、言葉では表現しきれない美しさなんですよね。

ただし、季節によって富士山の見え方は変わります。冬場は空気が澄んでいるため、より鮮明に見えることが多いのですが、夏場は霧がかかりやすいという失敗を何度も経験しました。訪問時期によって期待値を調整することが大切です。

実際に泊まってみた!車中泊の体験記

到着から就寝までの流れ

去年の11月中旬、妻と一緒に初めて道の駅 富士を訪れた時のことです。午後3時ごろに到着し、駐車場の北西側にある比較的静かなスペースを見つけることができました。

到着後の流れとしては、まずトイレを確認し、駐車位置を決定します。その後、売店で夕食の食材を購入。この時、地元産の富士山麓野菜を使った弁当が500円で売られていて、思わず購入してしまいました。新鮮で本当に美味しかったんですよね。

夕食後は、簡単な洗い物をしてから、ミニバンの窓を少し開けて就寝準備です。私たちは断熱性能を高めるために、自作の遮光カーテンを装着しており、これが本当に役立ちます。

夜間の静寂と朝焼けの感動

夜間の静寂は、本当に心を落ち着かせてくれます。都会での生活では決して味わえない、自然の中での静けさなんですよね。妻も「こういう時間が欲しかった」と、しみじみと語っていました。

朝5時半に目を覚ますと、東の空が薄紅色に染まり始めていました。ミニバンの窓を開けて、富士山の方向を見つめる。その時、富士山の頂上がまるで火に包まれているかのように赤く光っていたんです。いやはや、あの光景は一生忘れられません。その時の感動を妻と分かち合えたことが、この旅の最大の収穫だったと思います。

予想外のトラブルと解決策

ただし、すべてが順調だったわけではありません。夜中の2時ごろ、突然、隣に停めていた大型トラックのエンジン音で目が覚めてしまいました。運転手さんが休憩を取るためにエンジンをかけたままにしていたようです。

この時、私たちは耳栓を持っていなかったため、本当に困りました。その後、このトラブルを教訓に、旅用の耳栓を購入し、常に携帯することにしたんですよね。また、アイマスクも用意することで、朝日による早期覚醒を防ぐことができるようになりました。

実はこうした小さな失敗の積み重ねが、より快適な車中泊環境を作り上げていくんだと実感しました。

周辺の観光スポットと立ち寄り施設

富士山麓の見どころ

道の駅 富士の周辺には、富士山関連の観光スポットが数多くあります。特にお勧めなのが、富士市立博物館(入館料:大人300円、営業時間:9時~17時)です。ここでは富士山の成り立ちや、地元の歴史について学ぶことができます。

また、富士山麓の自然公園も素晴らしいんですよね。散策コースが整備されており、富士山の四季折々の表情を楽しめます。特に春の新緑と秋の紅葉の季節は、本当に見事です。

食事ができる場所と地元グルメ

道の駅内の軽食コーナーでは、地元の食材を使ったメニューが提供されています。富士山麓の湧水を使った蕎麦は、本当に絶品なんですよね。1杯800円程度で、手打ち感のある美味しさです。

また、周辺には地元の飲食店も点在しており、富士宮焼きそばなどの郷土料理も楽しめます。ただし、夜間は営業していない店舗が多いため、事前に調べておくことをお勧めします。

温泉や入浴施設

車中泊での最大の課題は、入浴施設の確保です。幸いなことに、道の駅から車で10分程度の距離に、複数の温泉施設があります。

「ふじおか温泉」という施設が特にお勧めで、入浴料は大人800円(営業時間:10時~21時)。富士山の伏流水を使った温泉で、本当に疲れが取れます。妻も「車中泊の疲れが一気に癒された」と喜んでいました。

車中泊初心者向け!揃えておくと便利なアイテム

快適性を高める工夫とDIY例

車中泊を快適にするためには、高価なガジェットよりも、工夫とDIYが重要だと私は考えています。

例えば、遮光カーテンは自分で作ることができます。100円ショップで購入した黒い布と、マジックテープを使って、ミニバンの窓に取り付けるだけです。材料費は200円程度ですが、効果は抜群なんですよね。

また、ポータブル電源があると便利です。ただし、高価なものを購入する必要はなく、5000円程度の小型のものでも、スマートフォンの充電やLED照明の運用には十分です。

寝具については、通常の布団ではなく、キャンプ用のマットレスと寝袋を組み合わせることで、省スペースかつ快適な寝床が完成します。総額で8000円程度の投資で、かなり快適な環境が作れます。

季節別の必需品

冬場:断熱性能を高めることが最優先です。窓用の断熱シートを貼り、さらに厚めの毛布を用意しましょう。また、小型の電気ヒーターがあると、朝方の冷え込みに対応できます。

夏場:通風性の確保が重要です。網戸を自作したり、小型の扇風機を用意したりすることで、車内の温度上昇を抑えることができます。また、虫対策として、蚊取り線香も持参しましょう。

春秋:この季節は比較的過ごしやすいため、基本的な寝具と軽い羽織ものがあれば問題ありません。

訪問前に知っておきたい注意点とマナー

駐車時間と利用ルール

道の駅は公共の施設であり、すべての利用者が気持ちよく使用できるようにするためのルールが存在します。駐車時間は原則24時間以内です。これを超えての駐車は、他の利用者の迷惑になるため、避けるべきです。

複数日の滞在を希望する場合は、近隣の別の道の駅を利用するか、キャンプ場などの専用施設を利用することをお勧めします。

環境配慮と周辺住民への配慮

車中泊をする際には、エンジンをかけたままにしないようにしましょう。これはアイドリング禁止のマナーであり、環境への配慮でもあります。実は私たちも、初期段階ではこのマナーを十分に理解していなかったのですが、他の利用者の迷惑になることに気づいて、改めるようにしました。

また、朝方のトイレ使用時も、できるだけ静かに行動することが大切です。早朝は多くの人がまだ寝ており、大きな音を立てることは避けるべきです。

ベストシーズンと混雑情報

富士の道の駅は、通年で利用できますが、特に人気が高いのは春(4月~5月)と秋(9月~10月)です。この時期は、富士山の見え方も良く、天気が安定しているため、多くの車中泊愛好家が訪れます。

ゴールデンウィークやお盆の時期は、駐車場が満杯になることもあるため、早めの到着をお勧めします。逆に、冬場(12月~2月)は比較的空いており、静かな環境での車中泊を楽しみたい方にはお勧めです。

まとめ

道の駅 富士での車中泊は、単なる宿泊地ではなく、富士山との対話の時間だと感じています。朝焼けに染まる富士山の絶景、夜間の静寂、そして地元の人々との触れ合い。これらすべてが、私たちの人生に新しい価値をもたらしてくれました。

初心者の方も、経験者の方も、ぜひこの場所を訪れてみてください。自分たちのペースで、自然と向き合う時間の大切さを改めて実感できるはずです。妻と私も、これからも定期的にこの地を訪れ、富士山との時間を大切にしていきたいと思っています。

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