車中泊の旅を何度か続けると、いつか体調を崩す日が来ます。
家なら布団で寝ていればいい。でも車中泊では、体調が悪いまま「次の移動をするか、ここで休むか、旅を中断して帰るか」を自分で判断しなければなりません。この判断を間違えると、症状が悪化するか、事故につながります。
この記事では、車中泊で起きやすい体調不良とその対処、そして「旅を続けるか止めるか」の判断基準を書きます。
一酸化炭素中毒|これだけは知っておく
冬の車中泊で、エンジンをかけたまま寝ないでください。
雪でマフラーが塞がれると、排気ガスが車内に逆流して一酸化炭素中毒を引き起こします。毎年のように死亡事故が報告されています。眠気や頭痛を感じたときにはすでに判断力が低下していて、自力でエンジンを切れなくなる。
対策は一つ。エンジンを切って寝る。 寒さは寝袋と湯たんぽで対処する。エンジンをかけっぱなしで寝る習慣は、命に関わるリスクです。
エコノミークラス症候群|長時間同じ姿勢で
車の座席で何時間も同じ姿勢で過ごすと、足の血流が悪くなり、血栓ができるリスクがあります。これはエコノミークラス症候群と同じ仕組みです。
対策:
– 就寝時はシートを倒すだけでなく、できるだけ足を伸ばせるフラットな寝床を作る
– 寝る前と起きた後に、足首を回す・ふくらはぎを揉むなどの軽いストレッチを
– 水分をこまめに摂る(脱水は血栓リスクを上げる)
– 長距離移動の合間に、道の駅で車を降りて歩く
脱水と熱中症|夏の車内は危険
夏の車内は、エンジンを切ると温度が急上昇します。窓を開けて換気扇を回していても、真夏の平地では車内温度が35度を超えることがあります。
寝汗をかいている自覚がなくても、一晩で相当量の水分を失っています。朝起きて頭が痛い、だるいと感じたら脱水を疑ってください。
対策: 就寝前に500mlの水を枕元に置く。夜中に目が覚めたらひと口飲む。朝起きたら、何をする前にまず水を飲む。
食あたり|夏の車内保存に注意
車内に食材を放置すると、夏は数時間で傷みます。特にコンビニの弁当やおにぎりは、常温保存の想定時間が短い。「まだ大丈夫だろう」は、車内温度の前では通用しません。
クーラーボックスに保冷剤を入れて保存するか、食べきれる量だけ買うのが原則です。
判断の基準|旅を続けるか、止めるか
体調が悪くなったとき、最も危険な判断は「もう少し走れば着く」です。
運転に支障がある症状(頭痛、めまい、吐き気、強い眠気)が出たら、その場で停まってください。 道の駅に停めて休むか、症状が改善しないなら旅を中断して帰路につく。無理をして運転を続けるくらいなら、近くのビジネスホテルに泊まるほうが賢い判断です。
車中泊は自由な旅ですが、自由には判断が伴います。体調が悪いときに「止める」と決められることも、泊まり慣れた人の実力です。
車に積んでおくべきもの
- 水 500ml×2本以上(常備)
- 経口補水液 1本(脱水対策)
- 常備薬(頭痛薬、胃腸薬、下痢止め)
- 体温計
- 保険証のコピー(スマホの写真でも可)



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