こんにちは、「車中ハック」の運営者です。妻と二人、ミニバンで日本中を旅する生活も早4年目になりました。バックパッカー時代は寝袋一つで世界を回っていましたが、いまは少しでも快適に、かつ環境に配慮した旅を心がけています。そんな我々の車中泊ライフで最も重要な役割を果たしているのが「マット」なんですよね。適切なマット選びで、睡眠の質が劇的に変わります。今回は、手頃な価格で実用的なニトリのマットについて、実際の使用経験を踏まえてお話しします。
車中泊に適したマットの条件とは?
なぜ車中泊にマットが必須なのか
車中泊の快適性を左右する最大の要因は、ズバリ「寝心地」です。いやはや、最初の頃は何も敷かずに寝ていたのですが、朝起きると腰が痛くて、その日一日がつらくなってしまいました。ミニバンのフロアは意外と凹凸があり、アスファルトの上に直接寝ているのと変わりません。
マットが必要な理由は3つあります。まずクッション性。体重を分散させ、脊椎への負担を軽減します。次に断熱性。季節を問わず、車の床からの冷気を遮断することで、快適な睡眠環境を作ります。そして湿度対策。マットがあることで、床面の結露を防ぎ、カビの発生を抑えられます。
実際、妻も「マットなしの時代には戻れない」と言うほど。特に冬場、マットがないと明け方の冷気で何度も目が覚めてしまうんですよね。
マット選びで失敗しないポイント
マット選びで重視すべきポイントは以下の通りです。
厚さ:最低でも5cm以上が目安です。我が家は当初3cm程度のマットを使用していたのですが、底付き感があり、結局買い替えました。8cm~10cm程度あると、本当に快適です。
素材:ウレタンフォーム、ポリウレタン、アルミ素材など様々ありますが、車中泊には高反発ウレタンがおすすめ。通気性が良く、湿気を逃しやすいからです。
サイズ:ミニバンの場合、シングルサイズ(約100cm×200cm)が2枚、あるいはセミダブル(約120cm×200cm)が1~2枚という構成が多いです。我が家のステップワゴンでは、シングル2枚を横に並べて使用しています。
重さ:これ、意外と大事なんですよね。毎日の出し入れを考えると、軽いに越したことはありません。5kg以下のものを選ぶと、妻も楽に扱えます。
価格:高級マットも良いですが、コスパを考えると5,000円以下が現実的。ニトリのような手頃な価格帯でも、工夫次第で十分快適になります。
快適さと価格のバランスを考える
我々が何度も痛感したのは、「高いマット=快適」とは限らないということです。20,000円以上の高級マットも試しましたが、正直なところ、ニトリの3,000円前後のマットとの差は、そこまで大きくありませんでした。
むしろ大切なのは、マットの下に敷く工夫と上に重ねるアイテムの組み合わせなんです。例えば、断熱シートを敷いてからマットを置き、さらに寝袋や毛布で調整する。こうした工夫で、予算の3分の1のコストで、3倍の快適さを実現できます。
バックパッカー時代の経験が活きるんですよね。限られた予算の中で最大の快適さを引き出す。それが、現在の車中泊ライフの哲学なんです。
ニトリの車中泊用マットはコスパ最強?
軽量三つ折りマットレスがおすすめの理由
ニトリで最も注目すべき商品が「軽量三つ折りマットレス」です。我が家も実際に使用して、その実用性に驚きました。
このマットの最大の特徴は、三つ折りで収納できるということ。車中泊では毎日マットを出し入れするわけではありませんが、時には日中に片付けて、車を走らせたいシーンもあります。そんな時、三つ折り設計は本当に便利なんですよね。
素材はウレタンフォームで、通気性も良好。厚さは一般的な5cm程度あり、底付き感もありません。我が家のステップワゴンのフロア(フラットにした状態で約150cm×200cm)には、シングルサイズ2枚を横並びにして使用しています。
何より素晴らしいのは、軽さ。シングルサイズで約4kg程度。妻でも片手で持ち上げられるほどです。毎日の出し入れが苦にならないというのは、想像以上にストレスフリーなんです。
実際に使ってみた感想と注意点
実際に約2年間、このニトリのマットを使用してきました。率直な感想をお伝えします。
良かった点:
– 価格の割に耐久性が高い。2年使用しても、目立った劣化がありません。
– 通気性が良く、結露が少ない。特に春先の湿度が高い季節でも、カビが生えていません。
– 軽くてコンパクト。車内のスペースをあまり取りません。
– クッション性が適度で、寝心地も悪くない。
注意点・失敗談:
正直に申し上げると、初期段階で1つ失敗がありました。最初、マットを直接フロアに敷いていたのですが、冬場の朝方、マットの下側が結露で濡れていたんです。その後、アルミの断熱シートを下に敷くことで、この問題は完全に解決しました。
また、ニトリのマットは「やや柔らかめ」という特性があります。腰痛持ちの方や、硬めのマットを好む方には、少し物足りないかもしれません。我が家の場合、妻は気になりませんでしたが、私は最初「もう少し硬さがあれば」と感じました。ただ、上に敷く寝袋や毛布の厚さを調整することで、この問題も解決します。
他のマットとの比較
参考までに、他のマットとの比較をしてみました。
高級ウレタンマット(15,000~20,000円):
確かに耐久性や反発力は優れていますが、ニトリのマットとの実用的な差は限定的。特に数年ごとに買い替える前提であれば、コスパはニトリが圧倒的に有利です。
アウトドア用エアマット(8,000~15,000円):
軽量で持ち運びやすいのが利点。ただし、毎晩の出し入れが必要で、手間がかかります。また、空気を入れるのに時間がかかるのも難点。我が家は試しましたが、結局ニトリのマットに戻りました。
低反発ウレタンマット(3,000~5,000円の廉価品):
ニトリのマットと同価格帯ですが、通気性がやや劣ります。湿度が高い季節に、カビが生えやすいという報告も聞きます。
結論として、コスパと実用性のバランスなら、ニトリの軽量三つ折りマットが最強だと言えます。
ニトリのマットを車中泊に活用するコツ
ミニバンへの配置方法と工夫
ニトリのマットを最大限に活用するには、配置方法が重要です。我が家の工夫をご紹介します。
ステップワゴンの場合:
フロアをフラットにした状態で、シングルサイズ(約100cm×200cm)のマット2枚を横に並べて敷きます。これで約200cm×200cmのスペースが確保でき、夫婦二人が横並びで寝られます。
ただし、完全にフラットではなく、若干の段差がある車種もあります。その場合、段差の部分にクッション材を詰めるという工夫をします。我が家では、古いタオルを丸めて、隙間に詰めています。これで、寝ていて違和感がなくなります。
配置の工夫:
マットの向きも重要です。車の進行方向に対して、頭を進行方向側に向けて寝ると、加速や減速の影響を受けやすくなります。我々は、できるだけ横向き(助手席側から運転席側へ)に寝るようにしています。こうすると、走行時の揺れの影響が少ないんですよね。
断熱性を高めるDIYアイデア
ニトリのマットは通気性が良い反面、断熱性は「及第点」といったところ。特に冬場、さらなる暖かさを求める場合のDIYアイデアをご紹介します。
アルミ断熱シート+ニトリマット:
最も効果的なのが、マットの下にアルミ断熱シートを敷くことです。ホームセンターで1,000円前後で購入できます。これにより、床からの冷気をかなり遮断できます。実測では、シートなしの場合と比べて、体感温度で約3~5℃の違いが出ます。
ウレタンボード併用:
さらに断熱性を高めたい場合、ニトリマットの下に5cm厚のウレタンボード(ホームセンターで2,000~3,000円)を敷くのも効果的。こうすると、真冬の北海道でも、毛布1枚で十分暖かく過ごせます。
寝袋との組み合わせ:
もっとシンプルな方法は、高品質の寝袋を使用することです。ニトリマット+寝袋の組み合わせで、かなりの暖かさが実現できます。我が家は冬場、シーズンに応じて-10℃対応の寝袋を使い分けています。
湿度対策で快適性アップ
車中泊で意外と問題になるのが「湿度」です。マットの上で寝ていると、体からの水蒸気がマットに吸収され、朝方結露が発生することがあります。
通気性の確保:
毎朝、マットを立てかけて風を通すというのが基本です。我々は、朝食後、マットを車の外に立てかけて、30分~1時間程度風を通しています。これだけで、湿度がかなり改善されます。
除湿剤の活用:
車内に除湿剤を置くのも効果的。特に梅雨時期や秋雨の季節は、小型の除湿剤(100均で購入可能)を複数個、マットの周りに配置しています。
窓の開け方:
夜間、少しだけ窓を開けておくのも良い方法です。ただし、防犯の観点から、完全には開けず、5cm程度の隙間に留めています。これで、空気が循環し、結露が減ります。
車中泊用マットの実際の使用例
我が家の失敗談から学ぶこと
正直に、失敗談をお話しします。
初期段階で最も大きな失敗は、マット選びを軽く考えていたことです。最初は、ホームセンターで売られている安いマット(1,000円程度)を使用していました。当初は「寝られればいい」くらいの気持ちだったんです。
しかし、1ヶ月も経たないうちに、腰痛が悪化しました。朝起きると、腰が痛くて、その日一日が台無しになってしまいます。妻も「これなら家で寝た方がマシ」と言うほど。そこで初めて、「マット選びが重要だ」と気づいたんですよね。
その後、試行錯誤を重ねて、ニトリのマットにたどり着きました。価格は3倍近くになりましたが、快適性は格段に向上。結果として、車中泊の頻度も増え、より多くの場所を訪れることができるようになったんです。
学んだこと:
– 安さだけで選ぶと、後悔する。
– マットは「消耗品」ではなく「投資」と考えるべき。
– 数年単位で使用することを前提に、コスパを判断する。
夫婦で快適に過ごすための組み合わせ方
夫婦二人が快適に過ごすには、単なるマット選びだけでなく、全体的な組み合わせが重要です。
我が家の構成:
– ニトリの軽量三つ折りマットレス(シングル)×2枚
– アルミ断熱シート(1枚)
– 高級羽毛布団(冬用)
– 春秋用の薄い掛け布団
– 夏用の寝袋(通気性重視)
– 枕×2(車用に購入した低めのもの)
この組み合わせで、ほぼ通年快適に過ごせます。特に重要なのは、季節ごとに掛け布団を変えるということ。夏に羽毛布団を使うと暑くて寝られませんし、冬に薄い布団では寒いです。
また、枕も重要です。車用に低めの枕を購入しましたが、これで首への負担が大きく軽減されました。
季節ごとのマット選びの工夫
実は、季節によってマットの使い方を変えるのも工夫の一つです。
春秋(15℃~25℃):
ニトリマットのみで十分。むしろ、断熱シートを外して、通気性を優先させます。
夏(25℃以上):
マットの下に通気性の良いメッシュシートを敷きます。これで、寝ていて蒸れにくくなります。
冬(5℃以下):
アルミ断熱シート+ニトリマット+ウレタンボード(必要に応じて)という3層構成にします。
このように、季節に応じて工夫することで、一年中快適に過ごせるんですよね。
ニトリで購入できるおすすめマット商品
おすすめ商品1:軽量三つ折り マットレス シングル (CP01 S) ニトリ 【玄関先迄納品】
価格:2,990円 / レビュー評価:4.07点(27件)
我が家が2年以上愛用している、まさに車中泊の相棒ともいえるマットです。シングルサイズ(約100cm×200cm)で、三つ折りにしてコンパクトに収納できます。素材は高反発ウレタンフォームで、通気性に優れ、湿度が高い季節でもカビが生えにくいのが特徴。厚さは5cm程度で、底付き感がなく、寝心地も良好です。
何より素晴らしいのは、この価格帯とは思えないコスパ。軽量(約4kg)で毎日の出し入れが楽ですし、耐久性も高い。我が家は夫婦でシングル2枚を横に並べて使用していますが、これだけで十分な寝心地が実現できます。初めて車中泊マットを購入される方にも、強くおすすめできる一品です。
おすすめ商品2:【5と0のつく日限定!1着半額!まとめ買い2枚購入割引クーポン利用で!】寝袋 冬用 封筒型 コスパ軽量 車中泊 コンパクト グッズ アウトドア スリーピングバック 寝具 収納袋付き コンパクト ニトリ マット アウトドア用品
価格:12,800円 / レビュー評価:まだレビューなし
ニトリのマットとの組み合わせで、冬場の快適性を大幅に向上させるのが、この冬用寝袋です。封筒型で、マットの上に直接敷いて使用できます。軽量コンパクト設計で、車中泊のスペースを圧迫しません。
我が家は、秋冬シーズンにこのタイプの寝袋を使用しています。ニトリマット+この寝袋の組み合わせで、真冬の北海道でも十分暖かく過ごせます。5と0のつく日にはセール価格になることもあり、コスト面でも魅力的。ただし、夏場には不向きなので、季節に応じた使い分けが必要です。
まとめ
車中泊の快適性を左右する最大の要因は「マット選び」です。高価なマットが必ずしも正解ではなく、ニトリの軽量三つ折りマットレス(2,990円)のように、コスパに優れた選択肢もあります。我が家の2年以上の使用経験から、このマットは車中泊初心者から経験者まで、強くおすすめできる一品です。
大切なのは、マット選びだけでなく、その後の工夫なんですよね。断熱シートを敷く、寝袋を組み合わせる、季節に応じて調整するなど、DIYの工夫で快適性を高めることができます。バックパッカー時代に学んだ「限られた予算で最大の快適さを引き出す」という哲学が、現在の車中泊ライフにも活きています。
これから車中泊を始める方は、無理に高級マットを購入する必要はありません。ニトリのマットで基本を押さえ、そこから自分たちのライフスタイルに合わせてカスタマイズしていく。そうした柔軟な発想が、本当の意味で快適な車中泊を実現するのだと、私たちは確信しています。
Happy van life!

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