妻と二人の車中泊生活も3年目に入り、いろいろな道の駅を巡ってきました。その中でも「よしおか温泉」は、温泉施設が併設されているという珍しい環境で、特に秋冬の冷える季節には最高の立地だなんですよね。今回は、実際に宿泊してみて感じた魅力と、初心者さんにも分かりやすい活用方法をお伝えします。
よしおか温泉とは?車中泊に最適な道の駅の基本情報
施設の場所とアクセス方法
よしおか温泉は、群馬県北群馬郡吉岡町にある道の駅で、関越自動車道の渋川伊香保インターチェンジから車で約10分という非常にアクセスしやすい立地にあります。私たちが初めて訪れたのは、妻の「温泉に入りながら車中泊できるなんて、最高じゃない?」という一言がきっかけでした。
国道17号線沿いに位置しており、東京からも新潟方面からのアクセスも良好です。カーナビに「よしおか温泉」と入力すればスムーズに到着できますが、施設内は意外と広いので、到着時に一度全体を把握しておくことをお勧めします。
営業時間と利用料金
施設全体は24時間営業で、駐車スペースも常時利用可能です。ただし、温泉施設自体は営業時間が決まっており、通常は朝9時から夜21時までの営業となっています。料金は大人1人あたり600円程度(変動する可能性があるため、訪問前に公式情報をご確認ください)。
道の駅としての駐車場利用は無料ですが、温泉の利用は別途料金が発生します。夫婦で1回入浴すると1,200円程度のコストになりますね。私たちは1泊で2回入浴することが多いので、2,400円前後を予算に組み込んでいます。
温泉施設の特徴と入浴時間
温泉は単なる銭湯ではなく、本格的な温泉施設です。泉質はアルカリ性で、肌がツルツルになると評判なんですよね。浴槽は内風呂と露天風呂があり、特に露天風呂からは周囲の山々が見え、季節の移ろいを感じながら入浴できます。
入浴時間は通常、1時間程度が目安です。朝風呂は9時から営業開始ですが、朝7時や8時に到着する利用者も多いため、開店直後は混雑することもあります。私たちは夜間の入浴(夜20時前後)をお勧めしています。その時間帯は比較的空いており、ゆっくり温泉を楽しめるんですよ。
実際に泊まってみた!よしおか温�stabilityか温泉での車中泊体験記
到着から就寝までの流れ
昨年の11月中旬、私たちはよしおか温泉に到着しました。時刻は午後4時。駐車場には既に20台ほどの車が停まっていて、いやはや、驚きました。こんなに人気があるんだなと実感しましたね。
まず駐車スペースを確認します。道の駅の駐車場は広く、大型車用と普通車用に分かれています。私たちが乗っているホンダのステップワゴン(ミニバン)は普通車枠に停めました。次に、トイレと水道の位置を確認。これは後々の生活で重要になります。
到着直後は、施設内の売店で地元産の野菜や弁当を購入。その日の夕食は、地元産の野菜を使った弁当と、妻が持参したお味噌汁でした。車内で軽く食事を済ませた後、夜19時30分に温泉へ向かいました。
温泉入浴のタイミングと工夫
温泉入浴の最大のメリットは、疲れた体をリセットできることです。特に長時間運転した日は、温泉に浸かるだけで体の芯まで温まり、その夜の睡眠の質が全く違うんですよね。
私たちの工夫としては、夜間入浴の際に小型のタオルと着替え一式を別バッグに入れておくこと。温泉施設にはロッカーがありますが、貴重品管理は慎重に。また、入浴後は車に戻る前に十分に体を拭き、湿度が車内に籠もらないように注意しています。
朝風呂も利用する場合は、朝7時30分頃に入浴するのがベストです。その時間帯は比較的空いており、朝日を浴びながら露天風呂に浸かる体験は、本当に格別なんですよ。
朝食時間と周辺の食事スポット
翌朝、私たちは6時に起床しました。朝食は、前夜に購入した地元産のパンと、妻が用意したコーヒーで。車内でゆっくりと朝食を取った後、7時30分に朝風呂へ向かいました。
よしおか温泉の周辺には、いくつかの食事スポットがあります。施設内の軽食コーナーでは、うどんやそばが食べられます。また、近隣には小松屋という蕎麦屋さんがあり、地元産のそば粉を使った蕎麦が絶品です。朝食後のドライブ前に、ここで一杯のそばを食べるのが、私たちのルーティンになっています。
よしおか温泉の設備と車中泊に必要な準備物
トイレ・水道・駐車スペースの詳細
道の駅よしおか温泉は、設備面で非常に充実しています。トイレは24時間利用可能で、男女別に分かれており、清潔に保たれています。私たちが訪問した際も、定期的に清掃されている形跡がありました。
水道も複数箇所に設置されており、車の給水タンクの補充に困ることはありません。ただし、冬場は凍結の可能性があるため、夜間の給水は早めに済ませることをお勧めします。
駐車スペースは全体で約100台分あり、夜間でも余裕を持って停められることが多いです。ただし、秋の紅葉シーズンや連休中は混雑することもあるため、早めの到着が無難ですね。
車中泊初心者が持つべき必須アイテム
車中泊初心者さんが忘れやすいアイテムを、実体験に基づいてお伝えします。
必須アイテム:
– 寝袋または毛布(温泉があっても夜間は冷え込みます)
– 枕またはクッション(首や腰の負担軽減)
– 懐中電灯またはLEDライト(夜間のトイレ移動時)
– 着替えと下着(朝の身支度用)
– トイレットペーパーとティッシュ(施設にもありますが、念のため)
– 歯磨きセット(朝夕の身支度)
実は、私たちが初めて車中泊した時は、懐中電灯を忘れてしまい、夜中にトイレへ行く際にスマートフォンの懐中電灯機能で対応しました。いやはや、不便でしたね。それ以来、必ず小型の懐中電灯を常備しています。
季節ごとの注意点と失敗談
秋冬は冷え込みが厳しいため、寝袋は3シーズン対応以上のものをお勧めします。私たちも初冬に訪問した際、薄い毛布だけで寝ようとして、夜中に寒さで目が覚めてしまいました。その後、妻が高性能な寝袋を購入してくれて、その夜から快適に眠れるようになったんですよね。
春夏は逆に湿度が高くなるため、除湿シートやドライ剤を用意すると、車内の結露を防げます。また、夏場は朝日が当たりやすい場所への駐車は避け、サンシェードの使用をお勧めします。
よしおか温泉周辺の観光スポットと立ち寄り情報
近くの観光地とドライブコース
よしおか温泉は、観光地としても優れた立地にあります。最も近いのは伊香保温泉で、車で約15分。伊香保の石段街は、江戸情緒が残る素敵なスポットです。妻と一緒に散策した時、懐かしい雰囲気に二人で「いいね、こういうところ」と話していました。
また、赤城山へのドライブも人気です。よしおか温泉から車で約30分で、赤城山の麓に到着します。秋の紅葉シーズンは特に美しく、ドライブコースとしては最高ですね。
地元グルメと立ち寄り施設
吉岡町は農業が盛んで、地元産の野菜が豊富です。道の駅内の農産物直売所では、新鮮な野菜が手頃な価格で販売されています。私たちは毎回、地元産のトマトやナスを購入し、車内での食事に使用しています。
また、近隣には「吉岡町ふるさと館」という観光施設があり、地元の歴史や文化を学べます。無料で入館でき、地元産の特産品も販売されていますよ。
妻と一緒に楽しむおすすめプラン
私たちのおすすめプランは、以下の通りです:
1日目:よしおか温泉到着→地元産野菜を購入→夜間入浴→車内で夕食
2日目朝:朝風呂→朝食(蕎麦屋で一杯)→伊香保温泉の石段街を散策
2日目午後:赤城山へドライブ→帰路
このプランなら、温泉を活用しつつ、観光も楽しめます。妻も「毎回このコースで来たい」と言うほど、気に入っているんですよね。
車中泊をもっと快適にする実践的なコツ
温泉施設を有効活用した疲労回復法
温泉の最大のメリットは、単なる入浴ではなく、疲労回復にあります。長時間運転した後の筋肉の疲れは、温泉の温熱効果で大きく軽減されます。
私たちの工夫は、入浴前に軽いストレッチを行うこと。肩や腰を回して筋肉をほぐしてから温泉に浸かると、より効果的に疲労が取れるんですよ。また、入浴中は深呼吸を意識し、副交感神経を優位にすることで、その後の睡眠の質が向上します。
限られた空間での快眠テクニック
ミニバンの限られた空間で快眠するには、いくつかのコツがあります。
快眠テクニック:
1. シートの配置:後部座席をフラットにし、クッションで凹凸を埋める
2. 温度管理:寝袋の内部温度を20℃前後に保つ
3. 空気循環:窓を少し開けて空気を循環させ、結露を防ぐ
4. 遮光:カーテンやシェードで外部の光を遮断
5. 音対策:耳栓やノイズキャンセリングイヤホンの使用
実は、最初の頃は、寝袋の中で寝返りが打てず、腰が痛くなることがありました。その後、厚めのマットレスパッドを導入したところ、寝心地が大幅に改善されたんですね。今では、自宅のベッドと同じくらい快適に眠れています。
マナーを守って長く愛される道の駅利用法
道の駅は、多くの利用者が共有する施設です。長く愛される利用者になるために、マナーは非常に重要です。
守るべきマナー:
– 駐車スペースは指定された場所に停める
– 夜間の騒音を最小限に抑える(ドアの開閉音など)
– トイレ後は必ず水を流す
– ゴミは持ち帰る、または指定のゴミ箱に捨てる
– 他の利用者への配慮を心がける
特に、朝の出発時間は注意が必要です。エンジン音や人声が他の車中泊者の睡眠を妨げないよう、早朝の出発は静かに行うことが大切ですね。
まとめ
よしおか温泉は、温泉施設が併設された珍しい道の駅で、車中泊初心者から経験者まで、あらゆるレベルの旅人に対応できる素晴らしい施設です。私たち夫婦も、3年間で何度も訪問し、その度に新しい発見や感動を得ています。
温泉の温かさに包まれながら、限られた空間の中で妻と一緒に時間を過ごす。そんなシンプルながら豊かな体験こそが、車中泊の本質だと感じています。これから車中泊を始めたいという方は、ぜひよしおか温泉を訪問してみてください。温泉の心地よさと、道の駅の利便性が一体となった、最高の車中泊スポットがあなたを待っていますよ。

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