那須高原友愛の森で車中泊!栃木の穴場道の駅を徹底ガイド

妻と二人、ミニバンで日本中を巡る車中泊の旅も3年目に入りました。有名な道の駅はいくつか経験しましたが、先日訪れた栃木県の「那須高原友愛の森」は、本当に素晴らしい発見でした。混雑もなく、自然に囲まれ、静寂の中で夜明けを迎える——そんな贅沢な体験ができる場所です。今回は、この穴場的な道の駅の魅力を、実体験に基づいてご紹介します。

那須高原友愛の森とは?基本情報と特徴

栃木県那須町にある知る人ぞ知る道の駅

那須高原友愛の森は、栃木県那須町にある小規模ながら非常に個性的な道の駅です。正式には「那須高原友愛の森」という名称で、那須高原の豊かな自然に囲まれた場所に位置しています。一般的な大型の道の駅とは異なり、こじんまりとした施設ですが、だからこそ落ち着きがあり、車中泊に適した環境が整っているんですよね。

バックパッカー時代に世界中の宿泊施設を経験してきましたが、その時の「静寂の価値」を思い出させてくれます。夜間の駐車場は本当に静かで、朝日が昇る前の深い青色の空を眺めていると、時間が止まったような感覚に陥ります。

車中泊に適した設備と環境

この道の駅の最大の魅力は、24時間利用可能な清潔なトイレ手洗い場が完備されていることです。駐車スペースも比較的広く、ミニバンであれば十分に停車できます。いやはや、驚きました——こんなに快適な環境が、ここまで混雑していないなんて。

夜間照明も適度にあり、安全性と静寂のバランスが取れています。水道設備も利用可能(一部制限がある場合がありますので、現地で確認することをお勧めします)で、簡単な調理や洗顔も問題ありません。駐車場は舗装されており、雨の日も泥濘む心配がありません。

アクセス方法と周辺施設

那須高原友愛の森へのアクセスは、東北自動車道「那須インターチェンジ」から車で約15分程度です。那須町の中心部からは少し離れていますが、だからこそ静寂が保たれているのだと思います。

周辺には、那須高原の観光地が数多くあります。那須動物王国、那須ガーデンアウトレット、そして自然散策コースなど、車で20分以内に到着できる施設が充実しています。買い出しが必要な場合は、那須町内のスーパーやコンビニを利用できますが、事前に食料や飲料を準備しておくことをお勧めします。

実際に泊まってみた!車中泊の魅力と過ごし方

夜間の静寂と朝日の美しさ

10月中旬の秋晴れの夜、妻と一緒にこの道の駅に到着したのは午後4時頃でした。駐車場に車を停めた時点で、その静寂に驚きました。他の車は3台ほどしかなく、まるでプライベートな空間を借り切ったような感覚です。

夜間、窓から見える星の数に妻も感動していました。「こんなに星が見えるのは、久しぶりね」と呟く妻の言葉が、今でも耳に残っています。都会の光害から遠く離れた那須高原だからこそ、こんな体験ができるんですよね。

朝5時30分、東の空が薄紅色に染まり始めました。その瞬間を見るために、私たちは朝早く目覚めるのです。駐車場から見える那須高原の山々のシルエットが、刻々と色を変えていく様子は、どんな高級な美術館の絵画よりも価値があります。

トイレ・水道などの設備の使いやすさ

駐車場から徒歩1分の距離に、清潔に保たれたトイレ棟があります。24時間利用可能で、洋式トイレが複数あり、衛生状態も非常に良好です。妻も「車中泊で一番心配なのがトイレだけど、ここなら安心ね」と言っていました。

手洗い場も広く、複数の蛇口があるため、朝の身支度も楽々です。ただし、夜間は照明が限定的な場合があるため、懐中電灯やヘッドライトを持参することをお勧めします。実は初回訪問時、懐中電灯を忘れてしまい、スマートフォンの懐中電灯機能で対応したのですが、その時に「次からは必ず持参しよう」と学びました。

妻と過ごした朝食タイムの楽しみ

朝日が昇り切った6時30分、ミニバンの中で朝食を取るのが、今では私たちの日課になっています。この日は、事前に購入しておいたコンビニのおにぎりと、妻が作ったサンドイッチでした。

駐車場の景色を眺めながら、ゆっくりとコーヒーを飲む——こんな贅沢が、ほぼ無料で実現できるんですよね。子どもたちが独立してから、妻とこんなに穏やかな時間を過ごすことが増えました。「これが本当の豊かさなんだな」と、そう感じる瞬間です。

那須高原エリアの観光スポット【車中泊の拠点として最適】

那須高原の自然散策コース

那須高原友愛の森を拠点にすれば、素晴らしい自然散策コースにアクセスできます。特にお勧めなのは、那須高原の茶臼岳(ちゃうすだけ)登山コースです。ロープウェイもありますが、私たちは登山道を歩くことを選びました。所要時間は往復約3時間で、体力に自信のない方でも十分に楽しめます。

秋の紅葉シーズンは特に美しく、10月下旬から11月上旬が見頃です。登山道から見える那須高原全体のパノラマは、本当に息を飲むほどです。

子どもから大人まで楽しめる観光地

那須動物王国は、車で約20分の距離にあります。大人だけの旅ですが、妻は「孫たちを連れてきたら喜ぶだろうね」と言っていました。ライオンやキリン、珍しい鳥類など、多くの動物を間近で観察できます。

また、那須ガーデンアウトレットは買い物好きな妻の強い味方です。有名ブランドが揃っており、ショッピングを楽しみながら、施設内のレストランで地元の食材を使った料理も味わえます。

グルメスポットと地元の味

那須町は酪農が盛んで、新鮮な牛乳やチーズを使った料理が豊富です。特にお勧めなのは、那須高原のジャージー牛乳を使ったソフトクリームです。濃厚でありながらさっぱりとした味わいは、一度食べたら忘れられません。

地元の食堂では、那須高原産の野菜をふんだんに使った定食が食べられます。価格も手頃で、1,000円前後で満足できる食事が可能です。

車中泊初心者が知っておくべき注意点とマナー

駐車場利用時の基本ルール

那須高原友愛の森での車中泊は、24時間の駐車が可能ですが、いくつか守るべきルールがあります。まず、エンジンの空ぶかしは禁止です。他の利用者の睡眠を妨げないよう、静粛に心がけてください。

また、駐車場内での火気使用は厳禁です。調理が必要な場合は、別途設けられた施設(あれば)を利用するか、事前にコンビニで調理済みの食事を購入することをお勧めします。

季節ごとの対策(特に冬の寒さ対策)

那須高原は標高が高く、冬季は気温が大きく低下します。12月から2月にかけては、夜間気温が氷点下になることもあります。ミニバンでの車中泊の場合、断熱シートの装着電気毛布の準備が必須です。

私たちは、100円ショップで購入した銀色の断熱シートを窓に貼り、その上から通常のカーテンを取り付けています。これだけで、室内温度を5度以上上げることができます。さらに、湯たんぽやホットカーペットを併用すれば、冬でも十分に快適に過ごせます。

実際に失敗した経験から学ぶこと

正直に告白します——初めての車中泊時、私たちはゴミ処理を甘く見ていました。夜間に食事をした後、ゴミをそのまま駐車場に放置してしまったんです。翌朝、その不始末に気付き、深く反省しました。

現在は、すべてのゴミを持ち帰るか、指定されたゴミ箱に処分するようにしています。また、トイレットペーパーなども、流さずに持ち帰るのが基本です。「自分たちが快適に過ごすためには、周囲への配慮が不可欠」——これは、バックパッカー時代に学んだ大切な教訓です。

車中泊を快適にするDIYグッズと工夫

予算を抑えた断熱対策

那須高原での車中泊を快適にするためには、断熱対策が最優先です。高価な専用グッズを買う必要はありません。私たちが実際に使っているのは、以下のようなアイテムです。

段ボール箱と新聞紙:窓の内側に段ボール箱を立てかけ、その隙間に新聞紙を詰める。これだけで驚くほど断熱効果が高まります。コストはほぼゼロです。

アルミ断熱シート:100円ショップで購入できるアルミ断熱シートを窓に貼ると、赤外線を反射させて室内温度を保ちます。夏の暑さ対策にも有効です。

実際に使っているおすすめアイテム

ポータブルバッテリー:スマートフォンやLEDライトの充電に欠かせません。容量20,000mAh程度あれば、2〜3日の車中泊に対応できます。

LED懐中電灯:夜間のトイレ移動や、駐車場内での移動に必須です。両手が自由になるヘッドライトタイプがお勧めです。

クッション類:ミニバンのシートは、そのままでは寝心地が悪いです。キャンプ用のインフレータブルマットやクッションを敷くと、快適性が大幅に向上します。

100円ショップで揃う便利グッズ

網戸用ネット:窓を少し開けて通風を確保する際、虫の侵入を防ぎます。

S字フック:天井に取り付けて、ランタンや衣類を吊るせます。

プラスチック製の水タンク:5リットル程度のものが便利です。手洗いや簡単な調理に活躍します。

防水シート:駐車場が雨で濡れている場合、車の下に敷くと泥が付きにくくなります。

これらのアイテムで、合計3,000円程度で、かなり快適な車中泊環境が実現できます。高価なガジェットよりも、こうした工夫と工夫の積み重ねが、本当の快適さを生み出すんですよね。

まとめ

那須高原友愛の森は、決して有名ではない道の駅ですが、だからこそ価値があります。混雑していない静寂の中で、妻と一緒に朝日を迎える——こんな贅沢な時間が、ほぼ無料で実現できる場所は、そう多くありません。

車中泊は、高級なホテルとは異なる、独特の豊かさをもたらしてくれます。自然に囲まれ、星を眺め、朝日を見つめる——こうした体験の中に、本当の旅の価値があるのだと思います。これから車中泊を始めたいと考えている方は、ぜひこの那須高原友愛の森を訪れてみてください。マナーを守り、自然を尊重すれば、ここは最高の旅の拠点になるはずです。

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