妻と一緒に日本中を旅するようになって、もう5年以上になります。バックパッカー時代の冒険心はそのままに、今は車中泊という新しい形で日本の魅力を再発見しているんですよね。先日、静岡県の伊東マリンタウンに初めて訪れたとき、「こんな素敵な場所があったのか」と本当に驚きました。海を眺めながら、限られた空間で妻と過ごす時間の豊かさ。その経験を、皆さんとシェアしたいと思います。
伊東マリンタウンとは?車中泊に最適な海辺の道の駅の魅力
静岡県伊東市の人気スポット、その立地と特徴
伊東マリンタウンは、静岡県伊東市にある海辺の複合商業施設です。正式には「道の駅」というより、「伊東マリンタウン」として独立した施設として運営されていますが、多くの旅人や地元の方々から「道の駅的な存在」として親しまれています。
立地が本当に素晴らしくて、伊東湾を一望できる高台に位置しているんです。私たちが訪れた11月下旬の朝、目を覚ますと、朝日が伊東湾を真っ赤に染めていました。いやはや、驚きました。こんな景色を毎朝無料で楽しめるなんて。
施設自体は、ショッピングモール、飲食店、温泉施設が一体となった大規模なもので、買い物から食事、入浴まで、ほぼすべてが完結します。駐車場は相当な広さがあり、普通車で500台以上停められるスペースがあります。
車中泊スポットとしての利点と注意点
利点としては、まず駐車場が広く、夜間も比較的安全という点が挙げられます。照明も十分にあり、夜中にトイレに行く際も安心感がありますね。
次に、24時間営業のトイレと飲食施設があること。深夜にお腹が空いても、早朝にコーヒーが飲みたくなっても対応できます。これは本当に重要で、前に訪れた別の場所では、真夜中にトイレを探して苦労した経験があるんです。
ただし、注意点もあります。海辺のため、夏場は予想外に暑く、また夜間の騒音がそこそこあるという点です。これについては、後ほど詳しくお話しします。
また、公式に車中泊を推奨している施設ではないという点も認識しておく必要があります。長時間の駐車は可能ですが、マナーを守り、周囲に迷惑をかけないよう配慮することが大切です。
伊東マリンタウンの施設情報と車中泊の実際
駐車場の広さ、トイレ・シャワー設備の詳細
駐車場は、建物の周囲に複数のエリアに分かれています。普通車用の駐車スペースは広く、ミニバンのような少し大きめの車でも停めやすい設計になっています。私たちが訪れた時期(11月下旬の平日)は、夜間でも駐車スペースに余裕がありました。ただし、ゴールデンウィークや夏休み期間は満車になることもあるようなので、事前確認が必要ですね。
トイレは、施設内の複数箇所に配置されており、24時間利用可能です。清潔度も高く、ウォシュレット完備。車中泊をされる方にとって、これは本当にありがたい環境です。
シャワー設備については、施設内の温泉「伊東温泉 湯川」を利用することになります。料金は大人1,500円程度(時期により変動)で、温泉に浸かることができます。我が家は朝6時のオープン直後に利用しましたが、朝風呂は本当に気持ちいいんですよね。海を眺めながら温泉に浸かるという、なんともぜいたくな時間を過ごしました。
営業時間、料金、アクセス方法
伊東マリンタウンの営業時間は、ショッピングモール部分が10:00~19:00程度、飲食店や温泉は営業時間が異なるという点に注意が必要です。詳細は公式ウェブサイトで確認することをお勧めします。
駐車場の利用は無料です。これは本当に魅力的で、一晩停めても料金がかからないというのは、車中泊の大きなメリットですね。
アクセス方法としては、東京方面からは東名高速で熱海ICを下り、そこから国道135号線で伊東方面へ。我が家は東京の自宅から約2時間半で到着しました。カーナビで「伊東マリンタウン」と検索すれば、確実に到着できます。
実際に泊まった時の過ごし方と朝の過ごし方
私たちが訪れた11月下旬の夜は、気温が15℃程度でした。夜間に駐車場を歩いてみると、同じように車中泊をされている方が10台以上いました。皆さん、静かに過ごされていて、マナーが良いという印象を受けました。
夜の過ごし方としては、我が家は以下のようなスケジュールでした:
18:00 駐車場に到着し、周辺散策
19:00 施設内の食堂で夕食(海鮮丼を食べました)
20:00 車内でくつろぎ、本を読んだり、会話をしたり
22:00 就寝
限られた空間での夫婦時間は、意外と特別なんですよね。日常では忙しさに紛れて、ゆっくり会話することが少ないのですが、車中泊だと自然とそうなります。
朝の過ごし方は、以下の通りです:
6:00 目覚め、温泉へ(入浴料1,500円)
6:45 温泉から上がり、朝日を眺めながらコーヒータイム
7:30 施設内のカフェで朝食
9:00 周辺散策開始
朝風呂から上がった後、海辺で朝日を眺めながら飲むコーヒーの味は、本当に格別でした。
伊東マリンタウン周辺の観光スポットと食事処
海鮮グルメが充実!おすすめの飲食施設
伊東マリンタウン内には、複数の飲食店があります。中でも「伊東港直送 海鮮丼」というお店は、本当におすすめです。新鮮なマグロ、イサキ、伊勢エビなどが乗った海鮮丼は、1,200~2,000円程度で楽しめます。我が家が食べた「特選海鮮丼(2,000円)」は、本当に新鮮で、夫婦で「これは来た甲斐があるね」と言い合いました。
また、施設内には地元の野菜や海産物を扱う物産館もあり、お土産選びも楽しめます。我が家は、地元産の干物を購入し、自宅に帰ってからも伊東の思い出を味わっています。
朝日を見ながら散歩できる伊東の海辺スポット
伊東マリンタウンから徒歩で行ける範囲に、いくつかの海辺スポットがあります。特に、伊東港周辺の遊歩道は、朝日を見ながら散歩するのに最適です。我が家は朝7時に散歩に出かけ、漁師さんが仕事をしている風景を眺めながら、ゆっくり歩きました。
また、伊東オレンジビーチという砂浜も近く、ここからの朝日も素晴らしいです。夏場は海水浴客で賑わいますが、11月下旬は静かで、本当に穴場だと感じました。
家族連れにも人気の周辺観光地
伊東周辺には、いくつかの観光地があります。城ヶ崎海岸は、断崖絶壁の景色が素晴らしく、ハイキングコースも整備されています。我が家は時間の都合で訪れられませんでしたが、次回の訪問時には必ず行こうと思っています。
また、伊東高原には、動物園やテーマパークもあり、家族連れには人気のようです。子どもたちが独立した我が家にとっては不要ですが、お孫さんが出来たら、ぜひ連れてきたいスポットですね。
車中泊初心者が知っておくべき、伊東マリンタウンでの失敗談と対策
夏の海辺は予想外に暑い!断熱対策の工夫
これは、実際に私たちが経験した失敗談です。11月下旬だったので、夜間は快適に過ごせましたが、スタッフの方から「夏場は本当に暑いですよ」と聞きました。海辺の反射熱で、昼間の車内温度が50℃を超えることもあるそうです。
対策としては、以下のようなことが考えられます:
1. サンシェード・カーテンの装備
遮光性の高いカーテンやサンシェードを用意し、日中は窓を覆うこと。我が家は100均で購入した断熱シートを窓に貼っています。
2. 通風の確保
窓を少し開けて、空気の流れを作ること。ただし、防犯上の注意が必要です。
3. 小型の扇風機や冷却グッズ
12V電源で動く小型扇風機や、氷を使った冷却グッズを用意すること。
実は、我が家はまだ夏場の伊東マリンタウンでの車中泊を経験していないので、次回の訪問時には、これらの対策をしっかりと実施した上で、夏場の過ごし方を検証したいと考えています。
夜間の騒音と混雑状況について
11月下旬の平日だったため、夜間は比較的静かでしたが、スタッフの方から「週末や夏休み期間は、夜間でも人の出入りが多く、騒音がある」と聞きました。
特に、以下の点に注意が必要です:
1. 飲食店の営業時間
施設内の飲食店が営業している時間帯は、人の往来が多いです。
2. 駐車場での出入り
夜間でも、観光客の出入りがあるため、エンジン音やドアの開閉音が聞こえることがあります。
3. 混雑時期
ゴールデンウィークや夏休み期間は、駐車場が満車に近くなり、落ち着いた環境での車中泊が難しいかもしれません。
対策としては、耳栓を用意する、比較的空いている平日や季節外れの時期に訪れるなどが考えられます。
妻と喧嘩しない、限られた空間での快適な過ごし方
これは、本当に大切なポイントなんですよね。限られた空間で長時間一緒にいると、どうしても小さなことで気になってしまうことがあります。
我が家が実践していることは、以下の通りです:
1. 事前に役割分担を決める
誰が運転し、誰が休憩するのか。誰が食事を準備し、誰が片付けるのか。事前に決めておくことで、その場での判断に迷わなくなります。
2. 個人の時間を確保する
限られた空間でも、読書や音楽を聴くなど、個人の時間を作ることが大切です。我が家は、朝食後に30分程度、それぞれが好きなことをする時間を作っています。
3. 会話を大切にする
逆に、意識的に会話の時間を作ることも重要です。「今日の景色、素敵だったね」など、些細なことでも共有することで、絆が深まります。
実は、我が家は一度、車中泊中に「どっちが運転するか」で小さな喧嘩をしたことがあります。その時に気づいたのは、「事前に決めておけば、こんなことにはならなかった」ということ。それ以来、旅の前に必ず、細かいスケジュールと役割分担を話し合うようにしています。
伊東マリンタウン訪問時に活躍する、実際に使ってみたアイテム
車中泊に欠かせない持ち物と代用アイデア
我が家が実際に伊東マリンタウンに持参したアイテムは、以下の通りです:
1. ポータブル電源(容量500Wh)
スマートフォンの充電、小型扇風機の動作、LED照明など、複数の用途に使えます。価格は5万円程度と高めですが、長期的に見れば十分に元が取れます。
2. 厚手のシーツと毛布
車用のマットレスの上に敷き、その上に寝袋を敷くという、三層構造で寝ています。夜間の冷え込みに対応できます。
3. ポータブルトイレ
万が一に備えて、簡易トイレを積んでいます。幸い、伊東マリンタウンではトイレが充実しているので、使う機会がありませんでしたが、他の場所での車中泊では重宝します。
4. 小型の洗面器と布
朝の顔洗いや、簡単な体拭きに使います。100均で購入した折り畳み式の洗面器が、本当に便利です。
代用アイデアとしては:
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クーラーボックスの代わりに、発泡スチロール箱を使う
軽くて安価で、保冷効果も十分です。 -
照明の代わりに、懐中電灯とLEDランタンを併用
懐中電灯は、トイレに行く時の足元照明に。LEDランタンは、車内の雰囲気照明として使い分けています。 -
枕の代わりに、クッションや衣類を使う
荷物を減らすため、我が家は旅先で購入した衣類をまとめて、即席の枕を作ることもあります。
海辺での結露対策グッズ
海辺での車中泊は、結露が悩みの種なんですよね。11月下旬でも、朝方は窓が結露で曇っていました。
対策グッズとしては:
1. 結露吸収シート
窓に貼るだけで、結露を吸収してくれるシートがあります。価格は500~1,000円程度で、複数回使用できます。
2. 小型の除湿機
車用の小型除湿機も販売されており、ポータブル電源があれば使用できます。価格は3,000~5,000円程度。
3. タオルを常備
結露が発生したら、すぐにタオルで拭き取ること。これが最も基本的で、効果的な対策です。
実は、結露対策が不十分だと、カビが発生したり、湿度が高くなったりして、快適性が大きく損なわれます。我が家は、この失敗を何度も経験しているので、今では結露対策を最優先にしています。
まとめ
伊東マリンタウンは、車中泊の初心者にも、経験者にも、本当におすすめできるスポットです。海を眺めながら、限られた空間で妻と過ごす時間の豊かさ。朝風呂から上がった後、海辺で飲むコーヒーの味。こうした経験は、高価なホテルでは決して味わえません。
バックパッカー時代の冒険心を失わず、今は車中泊という形で日本の魅力を再発見している我が家にとって、伊東マリンタウンはまさに「理想の旅先」です。
ただし、訪問時期や天候、自分たちのライフスタイルに合わせた準備が必要であることも、忘れずに。失敗談から学び、工夫とDIYで快適な環境を作る。それが、我が家の車中泊哲学です。
皆さんも、ぜひ一度、伊東マリンタウンで車中泊を体験してみてください。新しい旅のスタイルが、きっと見つかりますよ。

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