妻と二人での車中泊旅も5年目に入り、全国の道の駅をかなり巡ってきました。その中でも「ここは本当に素晴らしい」と何度も訪れているのが、岐阜県池田町の「道の駅 池田温泉」なんですよね。温泉施設が併設されている道の駅は珍しく、しかも車中泊に対応した駐車スペースが確保されているとなれば、これはもう訪問必須。今回は、我が家が何度も通い詰めるこの場所の魅力を、実体験に基づいてお伝えします。
池田温泉とは?車中泊旅人が注目する理由
道の駅 池田温泉の基本情報
岐阧県揖斐郡池田町にある「道の駅 池田温泉」は、温泉施設を備えた珍しい道の駅です。国道303号線沿いに位置しており、名古屋方面からのアクセスも良好。駐車場は相当広く、普通車で100台以上の収容が可能です。営業時間は朝6時から夜22時までとなっており、特に朝と夜間の温泉利用に対応しているのが、車中泊旅人にとって大きなメリットなんですよね。
施設内には、温泉浴場のほか、地元の新鮮野菜や特産品を扱う直売所、軽食コーナーも完備されています。売店の営業時間は9時から18時までと限られていますが、買い置きをしておけば夜間の食事にも困りません。
車中泊に優しい施設環境
何より素晴らしいのは、この道の駅が車中泊を明確に容認しているという点です。いやはや、驚きました。多くの道の駅では暗黙のルールとして「仮眠程度なら」という感じですが、ここは堂々と夜間の駐車が可能。駐車場の一角には、夜間照明も適切に配置されており、安全面への配慮も感じられます。
また、トイレが24時間利用可能というのも重要なポイント。夜中に何度もトイレに起きることがある我々にとって、いつでも清潔なトイレが利用できるというのは、本当にありがたいんですよね。駐車スペースもトイレに比較的近い位置に確保されており、深夜の移動も安心です。
温泉好きの妻が大満足した理由
実は、この道の駅を何度も訪問するようになったきっかけは、妻の一言でした。「温泉に入りながら車中泊ができるなんて、最高じゃない」と。我が家は若い頃、バックパッカー時代に温泉地を巡ることが多かったのですが、最近は年齢とともに「快適さ」を求めるようになったんです。
池田温泉の温泉施設は、単なる「付属施設」ではなく、地域の人たちも日常的に利用する本格的な温泉。泉質も良く、肌がしっとりする感覚は本物です。妻が「ここの温泉は本当に気持ちいい。毎月来たいくらい」と言うほど。特に、朝日が差し込む時間帯の露天風呂は、自然と一体になれるような感覚があり、私たちも毎回その時間を狙って朝風呂に入るようにしているんですよね。
実際に泊まってみた!池田温泉での車中泊体験記
チェックイン時の意外な落とし穴と対策法
初めて池田温泉で車中泊をしたのは、昨年の11月のことでした。秋も深まり、紅葉を見に行く途中での立ち寄りだったのですが、到着したのが夕方17時ごろ。ここで初めての失敗を経験するんです。
売店がちょうど営業終了の時間で、軽食やドリンクが購入できなかったんですよね。「まあ、温泉に入ってから近くの飲食店に行けばいいか」と思っていたのですが、駐車場から見える周辺は、ほぼ田畑ばかり。近くに飲食店がないことに気づきました。いやはや、驚きました。結局、その日は持参していたカップラーメンと水で夜食を済ませることに。
この経験から学んだ教訓は、到着時間は売店営業時間内(9時~18時)を目安にすること。可能であれば、昼間に到着して、必要な食糧を先に確保しておくことをお勧めします。現在では、私たちも到着予定時間に合わせて、コンビニで食材を調達してから立ち寄るようにしています。
夜間の過ごし方と温泉利用のコツ
夜間の過ごし方について、我が家が実践しているコツをお伝えします。まず、温泉の営業時間は朝6時から夜21時30分までとなっています。夕食後、20時ごろに温泉に入るのが、我々のルーティンです。この時間帯は比較的空いており、ゆったりと入浴できるんですよね。
温泉から戻った後は、ミニバンの中で読書をしたり、妻とその日の旅の思い出を語り合ったり。車中泊の醍醐味は、このような「ゆっくりとした時間」にあると思うんです。冬場は結露が気になるので、適度に窓を開けて空気を通すようにしています。
朝は6時に起床し、朝日が昇る前に朝風呂に入るというのが、最近のお気に入りのルーティン。温泉から戻ると、ちょうど朝日が昇り始める時間で、駐車場から見える田園風景が金色に染まる光景は、本当に素晴らしい。この瞬間のために、また来たいと思わせるほどです。
朝日を浴びながらの朝風呂が最高だった話
先月(3月)の訪問時のことです。朝5時30分に目覚め、妻を起こして朝風呂に向かいました。その日は特に天気が良く、気温も10度程度と、春らしい朝だったんですよね。
温泉に浸かりながら、東の空を眺めていると、徐々に空が赤紫色に変わり始め、やがてオレンジ色へと変化していく。そして、太陽が顔を出した瞬間、温泉のお湯が金色に輝いて見えたんです。妻も感動した様子で、「バックパッカー時代も、こんなに美しい朝日を見たことがあるかな」とつぶやいていました。
この瞬間こそが、車中泊旅の最大の報酬だと感じます。高級ホテルでは決して得られない、自然と一体になるような感覚。池田温泉の朝風呂は、本当にお勧めです。
池田温泉の温泉施設を徹底解説
温泉の泉質と効能、営業時間
池田温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉です。源泉温度は約32℃で、加温して浴槽に注がれています。この泉質は、肌に優しく、特に冬場の乾燥肌に効果的とのこと。妻も「入浴後、肌がしっとりしている」と毎回言及しています。
営業時間は、朝6時から夜21時30分までとなっており、年中無休での営業です。ただし、施設メンテナンスのため、月に1日程度の休館日が設定されている場合があるので、事前確認をお勧めします。
料金は、大人1名で600円、小学生300円となっており、非常にリーズナブルです。我が家の場合、毎回2名で1,200円の支出で、温泉と駐車場を利用できるというのは、本当にお得なんですよね。
料金体系と割引情報
温泉利用料は、先述の通り大人600円です。ただし、複数回利用する場合は、回数券の購入がお勧めです。11枚綴りの回数券が6,000円で販売されており、1枚あたり約545円となるため、通常料金より若干のお得感があります。
また、我が家が利用している情報では、地元の高齢者向けの割引制度もあるようですが、詳細については施設に直接確認することをお勧めします。季節ごとのキャンペーンや、道の駅の買い物と温泉利用のセット割引なども、時期によって実施されているようです。
清潔度と設備の詳細レポート
何度も利用していて感じるのは、この施設の清潔さへの徹底ぶりです。浴場の床は毎日隅々まで清掃されており、浴槽のお湯も常に清潔に保たれています。脱衣所にはロッカーが完備されており、貴重品の管理も安心です。
シャワーブース、洗い場も十分な数が用意されており、朝の時間帯でも混雑することなく利用できます。タオルはレンタルではなく、持参する必要があるので、注意が必要です。我が家は、車中泊用に小型のタオルセットを常備しており、毎回持参しています。
露天風呂も完備されており、季節ごとの景観を楽しむことができます。特に春から秋にかけては、周辺の田園風景を眺めながら入浴できるのが魅力です。冬場も、冷たい外気と温かいお湯のコントラストが気持ちよく、むしろ冬こそ露天風呂の良さが引き立つと感じています。
地元グルメと買い物スポット
道の駅で購入すべき岐阜の特産品
道の駅 池田温泉の直売所には、地元・岐阧県の特産品が数多く並んでいます。特にお勧めなのが、「柿の葉寿司」と「飛騨牛関連製品」です。柿の葉寿司は、岐阧県の伝統的な食べ物で、柿の葉で包まれた寿司は、独特の香りと風味が特徴。我が家も毎回2~3パック購入し、その夜の夕食の一品としています。
また、地元産の野菜も新鮮で、特に季節の野菜は本当に質が良いんですよね。春先のタケノコ、夏のトマト、秋のナスなど、季節ごとに異なる野菜が並びます。車中泊での食事は、どうしても加工食品に偏りがちですが、このような新鮮な野菜を購入することで、栄養バランスも整えられます。
周辺飲食店と車中泊旅人向けの食事情報
正直に申し上げると、駐車場の直近には飲食店がほぼありません。これが、初回訪問時の失敗につながったわけです。ただし、車で10分程度走ると、国道沿いに複数の飲食店が存在します。
特にお勧めなのが、道の駅から北に約3km離れた場所にある「地元蕎麦屋」です。地名は控えさせていただきますが、地元産の蕎麦粉を使用した蕎麦が絶品。昼間に到着した場合は、ここで昼食を取ってから道の駅に戻り、夜間は購入した食材で済ませるというのが、我が家のパターンです。
ただし、営業時間の確認は必須です。田舎の飲食店は、営業時間が限定されていることが多いんですよね。事前にインターネットで確認するか、到着時に施設スタッフに聞くことをお勧めします。
我が家が毎回買う「あの商品」の話
実は、我が家が毎回欠かさず購入している商品があるんです。それは、「地元産の生卵」と「地元産のお米」です。
生卵については、朝食として卵かけご飯を食べるのが、妻のお気に入りなんですよね。新鮮な地元産の卵は、黄身の色も濃く、味わいが全く違います。冷蔵機能が限定的な車中泊では、購入した日の朝食として食べるようにしています。
お米については、小分けパック(2kg程度)を購入し、道の駅の近くにある水場で、ミニバン内の小型炊飯器で炊くというのが、我が家のルーティンです。この地域のお米は粘りが強く、本当に美味しいんですよね。毎月のように訪問するようになったのは、実はこのお米が理由かもしれません。
池田温泉周辺の観光スポットと立ち寄りスポット
車中泊ついでに訪れたい観光地
池田温泉周辺には、実は意外と多くの観光スポットが存在します。最も有名なのが、「竹中大工道具館」です。道の駅から車で約15分の距離にあり、日本の伝統的な大工道具を展示した珍しい博物館です。我々夫婦も、大工道具にはさほど詳しくありませんでしたが、訪問してみると、その精密さと美しさに驚かされました。
また、春先には「池田町の桜並木」が見事に咲き誇ります。道の駅から歩いて約20分程度の距離に、樹齢が古い桜の木が数十本立ち並ぶ場所があり、満開時期の風景は本当に素晴らしいんですよね。
さらに、「揖斐川町」方面に足を延ばせば、「揖斐関ケ原古戦場」など、歴史的なスポットも多数存在します。我が家は歴史好きなので、このような立ち寄りスポットを組み合わせながら、旅程を計画しています。
朝散歩におすすめのコース
朝風呂から戻った後、軽く散歩をするというのが、我々の朝のルーティンです。道の駅の周辺は田園地帯で、朝の空気は本当に清々しいんですよね。
特にお勧めのコースは、道の駅から北へ約1km、「地元の農道」を歩くというもの。両側に田畑が広がり、春先には田植え準備の風景、夏には青々とした稲穂、秋には黄金色の稲穂を眺めることができます。歩行時間は約30分程度で、適度な運動量です。
朝日が昇り始める時間帯に散歩をすると、野鳥のさえずりも聞こえ、本当に心が落ち着くんですよね。バックパッカー時代は、異国の風景に興奮していましたが、最近は「日本の田舎の風景」に感動することが増えました。年を重ねるごとに、価値観も変わるものだと感じます。
初心者向け!池田温泉での車中泊を成功させるポイント
持参すべきアイテムと便利グッズ
池田温泉での車中泊を快適にするために、我々が常備しているアイテムを紹介します。まず、タオルセットは必須です。レンタルがないため、持参する必要があります。バスタオル1枚、フェイスタオル2枚程度が目安です。
次に、懐中電灯やランタン。夜間、駐車場から温泉施設への移動時に、足元を照らすために必要です。特に、初めて訪問する場合は、駐車場の配置が分からないため、懐中電灯があると安心です。
また、保冷ボックスも重宝します。購入した食材を保存するために、小型の保冷ボックスと保冷剤を常備しています。特に、先述の生卵を購入した場合は、保冷が必須です。
さらに、軽食やドリンクの持参も重要です。到着時間によっては、売店が営業していない場合があるため、最低限の食糧は持参することをお勧めします。
マナーと注意事項
車中泊は、施設側の好意で成り立つものです。したがって、マナー遵守は絶対条件です。特に注意すべき点は以下の通りです。
騒音対策:夜間、エンジンを切った状態での生活音が、他の利用者に迷惑にならないよう注意が必要です。特に、夜間にドアの開閉を繰り返す場合は、静かに行うよう心がけます。
ゴミの処理:購入した食材の包装ゴミなど、必ず持ち帰るか、施設のゴミ箱に適切に処分します。車中泊の評判を損なわないために、この点は本当に重要なんですよね。
駐車位置:指定駐車区画内に停車することは当然ですが、他の利用者の迷惑にならないよう、車幅や長さに配慮した停車を心がけます。
これらのマナーを守ることで、初めて訪問する人たちにとっても、車中泊が快適で安全な選択肢となるのだと考えています。
季節ごとの過ごし方のコツ
春(3月~5月):気温が上昇し、過ごしやすい季節です。朝夕の寒暖差が大きいため、薄手の上着を持参することをお勧めします。この季節は、前述の桜並木が見事に咲き誇る時期で、観光地としても人気が高まります。
夏(6月~8月):気温が高くなり、夜間でも30℃を超えることがあります。車中泊での夜間の快適性が低下するため、通気性の確保が重要です。我々は、窓を少し開けて、蚊帳を設置するという対策を取っています。
秋(9月~11月):我々が最も訪問する季節です。気温が安定し、朝晩の気温低下も緩やか。紅葉も美しく、観光地としても魅力的です。ただし、秋雨の時期は、結露が多くなるため、定期的に窓を開けて換気することが重要です。
冬(12月~2月):気温が低下し、夜間の冷え込みが厳しくなります。断熱性の高い寝具の準備が必須です。我々は、ウインドシェードを設置し、断熱性を高めています。ただし、冬場こそ、朝風呂の気持ちよさが引き立つ季節でもあります。
まとめ
池田温泉は、単なる「温泉がある道の駅」ではなく、車中泊旅人にとって本当に価値のある場所です。温泉の質の高さ、施設の清潔さ、マナーを守る利用者層、そして周辺の自然環境——これらすべてが揃った、数少ない車中泊スポットなんですよね。
バックパッカー時代、妻と世界中を旅した我々ですが、最近感じるのは「贅沢さよりも、本物の快適さと自然との繋がり」の大切さです。池田温泉での朝風呂、田園風景での散歩、地元産の食材を使った食事——これらの体験は、高級ホテルでは決して得られないものです。
初心者の方も、ベテランの方も、ぜひ一度訪問してみてください。きっと、この場所の魅力に取りつかれると思いますよ。我々夫婦も、これからも何度も訪問し続けるつもりです。

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