車中泊のカーテンを自作する方法!DIYで快適な睡眠空間を手作りしよう

妻と一緒に日本中を車中泊で旅するようになって、もう3年になります。最初は既製品のカーテンを使っていたのですが、ミニバンの窓形状に合わず、隙間から朝日が漏れてくるのが悩みでした。そこで思い切ってカーテンを自作することにしたんですよね。工夫とDIYで快適な空間を作るのが好きな私たちにとって、これは絶好のプロジェクト。実際に自作してみて、費用も安く済み、自分たちの車にぴったり合ったカーテンが完成しました。この記事では、車中泊初心者の方にも分かりやすく、自作カーテンの方法をお伝えします。

車中泊にカーテンが必要な理由とは?

プライバシー確保と防犯面での安心感

車中泊をしていると、誰もが気になるのが「外からの視線」です。いやはや、驚きました。最初は何もカーテンを付けずに寝ていたのですが、夜間に懐中電灯を持った人が窓をのぞき込んできたんです。幸い何もありませんでしたが、その時からカーテンの必要性を痛感しました。

カーテンがあるだけで、外から車内が見えなくなり、プライバシーが守られます。特に女性の一人旅や夫婦での旅の場合、防犯面での安心感は何物にも代え難いものです。また、駐車場で隣の車との距離が近い場合でも、カーテンがあれば気兼ねなく着替えや就寝の準備ができるんですよね。

朝日を遮って快適な睡眠環境を作る

車中泊で最も困るのが、朝日による早朝の目覚めです。特に夏場は午前4時には明るくなってしまい、深い睡眠を妨げられます。カーテンがなければ、その光に目覚めてしまい、せっかくの旅も疲れが残ってしまうんですよね。

自作カーテンで遮光性の高い生地を選べば、朝日をしっかり遮ることができます。私たちが使用している黒系の厚手生地は、ほぼ完全に光を遮断してくれるため、朝7時くらいまでぐっすり眠ることができるようになりました。これが睡眠の質を大きく左右するため、本当に重要なんです。

断熱・保温効果で季節ごとの快適さを実現

カーテンには見落としがちですが、断熱・保温効果があります。冬場、車内の温度は外気温と同じくらいまで下がってしまいますが、カーテンがあると多少の断熱効果が期待できます。逆に夏場は、日中の日差しを遮ることで、車内の温度上昇を抑えることができるんですよね。

特に春と秋は気温が変わりやすい季節ですが、カーテンで調整することで、エアコンに頼らず快適な温度を保つことができます。環境に配慮したい私たちにとって、この効果は大きな魅力です。

自作カーテンの選択肢:既製品 vs 完全DIY

カーテンレール+生地で自作するメリット

車中泊用のカーテンを自作する方法は、大きく分けて3つあります。最も一般的なのは、カーテンレールを取り付けて、好きな生地をカットして使う方法です。このメリットは、何といっても自由度の高さです。窓のサイズに合わせて生地を選べるため、既製品のように「サイズが合わない」という悩みがありません。

また、生地を自分で選ぶことで、車内のインテリアに合わせたデザインにすることができます。私たちの場合、ベージュ系の落ち着いた色で統一しているのですが、これが妻のお気に入りで、毎回の旅がより快適に感じるようになったんですよね。さらに、費用も既製品より安く済むことが多いです。

吸盤式・マグネット式など簡易的な方法

もっと手軽に取り付けたいのであれば、吸盤式やマグネット式のカーテンもあります。これらは工具がほとんど必要なく、数分で取り付けられるのが利点です。ただし、走行中の振動で外れてしまったり、吸盤の吸着力が時間とともに低下したりするという欠点があります。

実際に試してみたことがあるのですが、1ヶ月もしないうちに吸盤が効かなくなってしまいました。応急処置としては有効ですが、長期的には不安定だと感じます。

完全オーダーメイドで理想の空間を実現

最も快適なのは、完全オーダーメイドのカーテンです。自分の車の窓形状に完全に合わせて作ることができ、隙間なくぴったり装着できます。手間と費用がかかりますが、その分、満足度は最高です。私たちも最終的には、このオーダーメイド方式に落ち着きました。

車中泊カーテン自作に必要な材料と工具

カーテンレール選びのポイント

カーテンレールを選ぶ際に最も重要なのは、「車中泊に対応した製品を選ぶ」ということです。通常の家庭用カーテンレールは重すぎたり、曲げられなかったりするため、不向きです。

キャンピングカーやバンライフ向けの専用レールを選ぶことをお勧めします。例えば、ヒナカ製のスリムカーテンレールは、この目的に最適な製品として知られています。軽量でありながら耐久性があり、曲げて取り付けることも可能なため、様々な窓形状に対応できるんですよね。

生地選びで失敗しないコツ

生地選びは、カーテン自作の最も重要なステップです。以下のポイントを意識しましょう:

遮光性:光をどの程度遮るか。車中泊では遮光率が高い生地(できれば100%)を選ぶことをお勧めします。

厚さと素材:厚手の生地ほど断熱効果が高いですが、重くなります。綿麻混紡やポリエステル混紡が扱いやすいです。

洗濯性:長期の旅では、カーテンも汚れます。洗える素材を選ぶと、メンテナンスが楽です。

私たちは最初、薄い生地を選んでしまい、朝日が漏れてきて失敗しました。その後、厚手の黒系生地に変更したところ、完全に光が遮断されるようになりました。

揃えておくと便利な工具一覧

カーテンレール取り付けに必要な工具:
– ドリルドライバー(下穴を開けるため)
– インパクトドライバー(ネジを締めるため)
– メジャー(採寸用)
– 水平器(レールが水平か確認するため)

生地加工に必要な工具:
– 布用はさみ(普通のはさみより切りやすい)
– ミシン(手縫いでも可能ですが、時間がかかります)
– アイロン(生地のしわ取りと折り目付けに使用)
– 定規(直線カットの目安に)

これらはホームセンターや100均で揃えることができます。

実際に自作してみた!手順と工夫

取り付け前の採寸と準備が重要

カーテン自作の最初のステップは、正確な採寸です。窓の幅と高さを複数箇所測定し、最小値を基準にします。なぜなら、窓枠が完全に矩形でない場合があるからです。

私たちの場合、ミニバンの窓は上部と下部で幅が異なっていました。この差を見落とすと、カーテンが引っかかってしまいます。採寸には時間をかけることをお勧めします。また、レールの取り付け位置も重要です。窓の上端から2~3cm上に取り付けることで、光の漏れを最小限にできます。

カーテンレールの取り付け方法

レール取り付けの基本手順は以下の通りです:

  1. 採寸結果に基づいて、取り付け位置をマーキング:鉛筆で軽く印を付けます。
  2. 下穴を開ける:ドリルドライバーで、ネジより小さい直径の穴を開けます。
  3. レールを仮止め:水平器を使いながら、ネジで仮止めします。
  4. 水平確認後、本止め:ネジをしっかり締めます。

ヒナカ製のレールは、付属の金具が優れており、取り付けが比較的簡単です。ただし、車の内装材によっては、下穴を開けるのが難しい場合があります。その場合は、自動車用の内装剥がし工具を使うと、傷を最小限に抑えられます。

生地のカットと縫製のコツ

採寸結果に基づいて、生地をカットします。カーテンの幅は、レールの長さ+5cm程度が目安です。高さは、窓の高さ+10cm(上下の余裕)が良いでしょう。

カットした生地の上下に、カーテンテープ(またはループテープ)を縫い付けます。この部分がレールに引っかかるため、しっかり縫うことが重要です。ミシンがない場合は、手縫いで大丈夫ですが、玉結びをしっかりして、ほつれないようにしましょう。

左右の端は、折り返して縫うか、ほつれ止めを塗ると、より丈夫になります。

実際の施工例と工事時間

我が家の場合、ミニバンの3つの窓すべてにカーテンを付けました。採寸から完成まで、合計で約4時間かかりました。内訳は以下の通りです:

  • 採寸・マーキング:30分
  • レール取り付け:1時間
  • 生地カット:30分
  • 縫製:1.5時間
  • 調整・微調整:30分

妻と一緒に作業したため、効率よく進みました。特に縫製作業は、妻が得意だったため、彼女に任せました。このように、得意な作業を分担することで、作業時間を短縮できます。

自作カーテンで気をつけるべき注意点

防火性能と安全基準

車中泊用のカーテンを選ぶ際、防火性能を無視することはできません。万が一、火災が発生した場合、燃えやすい生地は危険です。できれば、防火性能が認定された生地を選ぶことをお勧めします。

ただし、完全に防火性能を持つ生地は高価です。その場合、防火スプレーを生地に吹きかけることで、ある程度の防火性能を付与することができます。

車の窓形状に合わせた工夫

車の窓は、完全に矩形ではない場合が多いです。特に、上部が丸くなっているタイプの窓の場合、カーテンが引っかかることがあります。その場合は、カーテンの上部を丸くカットして、窓形状に合わせると良いでしょう。

また、窓と窓の間に柱がある場合は、複数のカーテンに分割して作ることで、対応できます。

湿度対策とカビ予防

車内は湿度が高くなりやすいため、カーテンにカビが生えることがあります。これを防ぐためには、定期的に換気することが重要です。また、カーテンを月に1~2回は取り外して、天日干しすることをお勧めします。

万が一、カビが生えてしまった場合は、カビ取りスプレーで対応できます。ただし、生地を傷める可能性があるため、目立たない部分で試してから使用しましょう。

費用を抑えるコツと代替案

既製品との価格比較

一般的な車中泊用カーテン(既製品)の価格は、1枚あたり3,000~8,000円程度です。3窓分揃えると、9,000~24,000円の費用がかかります。

一方、自作の場合、レール代(4,000~5,000円程度)と生地代(1,000~3,000円程度)を合わせても、3窓分で10,000~15,000円程度で済みます。特に、生地を安く仕入れることができれば、さらに費用を抑えられます。

100均グッズを活用した工夫

カーテンテープやループテープは、100均でも購入できます。また、カーテンクリップも100均で手に入ります。これらを活用することで、さらに費用を抑えることができるんですよね。

私たちは、100均の布用接着剤を使用して、テープを貼り付けることも試してみました。ただし、走行中の振動で剥がれてしまったため、最終的には縫い付けることにしました。

妻と一緒にDIYする楽しさ

費用を抑えることも大切ですが、何より大切なのは、このDIY作業を通じて、妻と一緒に時間を過ごすことです。子供たちが独立した今、こうした共同作業は、夫婦の絆を深める貴重な時間になっています。

採寸の時に意見が異なったり、生地選びで議論になったり、そうした過程すべてが思い出になるんですよね。完成した時の達成感は、既製品を買った時とは比べ物にならない満足感があります。

おすすめ商品

おすすめ商品1:ヒナカ製 スリムカーテンレールSET 1.55m ブラック HL-HMB-15N

ヒナカ製 スリムカーテンレールSET 1組 【1.55m ブラック】 HL-HMB-15N

価格は4,880円で、車中泊用カーテンレールの定番商品です。キャンピングカーやバンライフ愛好家から高い支持を受けており、多くの方が自作カーテンに採用しています。

このレールの最大の特徴は、軽量でありながら耐久性が高いという点です。実際に我が家のミニバンに取り付けてみたところ、走行中の振動でもしっかり固定されていて、ぐらつきが全くありませんでした。また、レール自体が細いため、圧迫感がなく、車内が広く見えるのも気に入っています。ブラックカラーは、どんなインテリアにも合わせやすく、シンプルで洗練された印象です。取り付けも簡単で、付属の金具がしっかり設計されているため、初心者でも安心して取り付けられました。

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おすすめ商品2:ヒナカ製 スリムカーテンレールSET 1.55m ブラック HL-HMB-15N(キャラッツ店)

キャンピングカー カーテン ヒナカ製 スリムカーテンレールSET 1組 【1.55m ブラック】 HL-HMB-15N

こちらも同じヒナカ製のスリムカーテンレール(1.55m ブラック)で、価格は4,880円です。異なるショップでの販売ですが、商品仕様は同一です。複数のショップで販売されているのは、それだけ人気が高く、信頼性が高いということの証だと思います。

キャラッツ店での購入も、グレーストリム店と同様に安心できます。ショップによってポイント還元率が異なる場合もあるため、購入時にはポイント還元を比較してから購入することをお勧めします。我が家では、グレーストリム店で購入しましたが、キャラッツ店でも同じ品質の製品が手に入ります。

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おすすめ商品3:ヒナカ製 スリムカーテンレールSET 1.55m シルバー HL-HMS-15N

ヒナカ製 スリムカーテンレールSET 1組 【1.55m シルバー】 HL-HMS-15N

価格は4,580円で、ブラックタイプより80円お手頃です。こちらはシルバーカラーのレールで、より明るい印象の車内を目指す方にお勧めです。

シルバーカラーは、モダンでスタイリッシュな雰囲気を演出でき、特に白系やグレー系のインテリアと相性が良いです。機能性はブラックタイプと全く同じで、軽量で耐久性に優れています。我が家の友人が、このシルバータイプを使用していますが、「光の反射で車内が明るく見える」とのこと。色選びは、車内のインテリアコンセプトに合わせて選ぶことをお勧めします。

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まとめ

車中泊のカーテン自作は、初心者でも十分実現可能なDIYプロジェクトです。適切な材料を選び、丁寧に取り付けることで、自分たちの車にぴったり合った、快適な睡眠空間を作ることができます。何より、このプロジェクトを通じて、妻との時間を共有でき、完成した時の達成感は何物にも代え難いものです。

これから車中泊を始める方、既に始めているけれど、カーテンにお悩みの方は、ぜひこの記事を参考に、自作カーテンに挑戦してみてください。環境に配慮し、マナーを守りながら、日本中の美しい景色を楽しむ車中泊の旅。その快適さを支えるのは、こうした工夫とDIYの積み重ねなんですよね。皆さんも、自分たちだけの最高の移動空間を作り上げてください。

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